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ほたるの里レンコンの生産者 大谷浩志さん

農家さんから料理人へ!愛情たっぷりの美味しい食材の魅力とは!?

ひろしまで暮らす |

「トマト撫子 (なでしこ)」や「サムライねぎ」、「ほたるの里レンコン」・・・なんともユニークなネーミングですよね。実はこれらの野菜は「広島県産応援登録制度」に登録されている食材なんです。

こだわりの広島の幸を広げたい

広島県産の食材イメージ

広島県産応援登録制度とは、一言で言えば地元の食材を広めていくための仕組みです。県内で生産される食材は、牡蠣やレモンのように全国的なシェアを持つものは多くはありませんが、商品として魅力あるものはたくさんあります!しかし、生産者がその魅力を食のプロや消費者へ伝える機会に恵まれず、ブランド化や販路の拡大につながっていないこともしばしば。

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広島県産応援登録制度 「チア!ひろしま」 ひろしまけんさんおうえんとうろくせいど チアひろしま

食のプロが商品を審査して、合格した商品を、皆様にもっと選ばれるよう、取扱店舗拡大やPR活動などの取り組みを全力応援する制度 。

そこで、生産者がつくった商品を、バイヤーや料理人などの食のプロが「味」や「育て方」「ストーリー性」などの点から審査します。その評価基準をクリアした商品を「こだわりの広島の幸」として登録し、取扱店舗の拡大やPR活動などを県が応援し、生産者の販路拡大を支援することが狙いとなっています。具体的にどのようなこだわりをもって食材を育てられているのでしょうか?

ほたるの里レンコンの生産者 大谷浩志さん

東広島市志和町で「ほたるの里レンコン 」を生産されているのはこの道16年の大谷浩志さん。志和町の清流である平川にはホタルが生息していることから名付けられました。

天然の肥料でつくる土

こだわりの一つが天然の肥料でつくる土にあります。土が締まるとレンコンも固くなってしまうのですが稲のもみ殻などを混ぜることで、土がフカフカになります。その結果、大谷さんの育てるレンコンは柔らかいとよく言われるそうです。

レンコン収穫の様子

使用する農薬は、認証の取れたものを必要最小限に使用しており、収穫作業は全て手作業で、一つ一つ鍬で収穫されています。またれんこん独特の灰汁が少ないことも特徴で、切ってしばらく時間が経過しても色がほとんど変わらないため、扱っているレストランのシェフからもとても評判がいいそうです。大谷さんは「レンコンには愛情を込め、手を掛けたら掛けた分だけこたえてくれる。掛ける手は惜しまない」と話してくださいました。

愛情のバトン~農家から料理人へ~

ほたるの里レンコン

そんな大谷さんのレンコンは一流の料理人にも愛されています。広島市東区に日本料理店「喜多丘」を構える店主の北岡三千男さんはレンコンの魅力を「灰汁が全く感じられなく皮が付いたまま煮ても焼いても蒸しても良い。ものすごく使いやすい、素晴らしいレンコン。」と話してくださいました。

ほたるの里レンコンを調理する北岡三千男さん

ちなみにこちらはレンコンを使った料理。皮ごとすりおろして片栗粉を加えて丸め、みりんや醤油で味付けしたものです。

ほたるの里レンコンを使った料理

まさに粘りが強く柔らかい大谷さんのレンコンの良さを活かした一品です。もちろん輪切りにして塩コショウを振りかけて焼くだけでもしっかり楽しむことができますよ!

こだわりの味を食卓でお楽しみください!

この度ご紹介した「ほたるの里レンコン」は336ある広島県産応援登録制度に登録されている食材の中の一つ (2021年10月時点)。全ての食材に、生産者さんの想いとこだわりが込められています。登録商品の多くが県内のスーパーで売られているので、ぜひこだわりの広島の幸を食卓で楽しんでみてはいかがでしょうか?