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青山クラブの入口に描かれた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のイラスト

「この世界の片隅に」あのシーンは?この夏、すずさんの暮らした広島・呉を巡る

ひろしま自慢 |

2016年11月に公開され、記録的なロングラン上映が話題となった映画『この世界の片隅に』。2019年12月には『この世界の (さらにいくつもの) 片隅に』も公開され、幅広い世代の人々から支持を集めています。

作品の特徴は、映画を見た人が主人公の「北條 (浦野) すず」 (すずさん) を身近に感じ、あたかも一緒に同じ時代を過ごしたようにも感じられること。その理由を片渕須直監督は、2016年12月のインタビューで「映画をご覧になった方から「呉や広島の町並みを正確に再現している」と言っていただくのですが、それはその中にすずさんが本当に存在している、実在している人のように思わせたいと考えて作ったところが大きかったような気がします。」と教えてくださいました。

映画「この世界の片隅に」片渕監督に独占インタビュー![後編]

すずさんに会いに。ロケ地めぐりへ

県が運営するサイト「国際平和拠点ひろしま」では、作品中の印象的なシーンのロケ地を紹介するページ を公開しています。今回はこのページを参考にしながら、そのいくつかを実際に訪れてみました。

相生橋 (広島市)

相生橋

「初めて、すずさんと周作が出会う場所。作品の中でも印象的なシーンで登場します。

旧広島県産業奨励館 (原爆ドーム)

原爆ドーム

すずさんが川沿いでスケッチしていました。原爆投下前後の様子にも注目です。

旧澤原家住宅 (三ツ蔵/呉市)

旧澤原家住宅(三ツ蔵)

すずさんが北條家から呉の街に出るときに横切ります。何度も登場するので見覚えがある方も多いのでは?

旧呉海軍下士官兵集会所 (青山クラブ/呉市)

旧呉海軍下士官兵集会所(青山クラブ)

こちらも周辺も含めると何度か作品中に登場しますよね。

一つひとつのスポットに訪れてみると、前後のシーンも併せて思い浮かんできます。「すずさんたちがこの道を通ったんだな」とか「こんな会話をしていたな」と、私たちが暮らすリアルな現代の場所と、アニメの戦時中のシーンが重なるところは、この作品が長く愛される理由の一つだと感じました。

すずさんと一緒に、平和に想いを

今年は、被爆そして終戦から75年目の年。作品を何度もご覧になった方はもちろん、そうでない方も、この夏は広島で呉で、すずさんたちが暮らした街を訪れ、平和や核兵器の廃絶に想いを寄せてみませんか?

※作品のロケ地には、住宅地の中にあるものもあります。現地を訪れる際にはマナーを守っていただき、私有地などには立ち入らないようにしてください。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にもご協力ください。

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国際平和拠点ひろしま こくさいへいわきょてんひろしま

人類初の原子爆弾による破壊から復興した地として、国際平和実現のために広島が果たすべき使命や役割を構想としてまとめている。