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くりっぷ74号WEB版(令和3年3月31日発行)

表紙

【目次】
○福山市立千年小学校の取組~自分で「決める・選ぶ・考える」,「子ども主体の学び」づくりに挑戦!
○新年度の主な事業
○令和5年度から公立高校の入学者選抜制度が変わります!
○広がってます!一人1台コンピュータ!
○特別支援学校の取組
○学校の「働き方改革」にご協力をお願いします!
○新たな「教育に関する大綱」を策定しました
○親子のコミュニケーションを応援!
○相談窓口

特色ある取組で「学びの変革」を推進 福山市立千年小学校

自分で「決める・選ぶ・考える」,「子ども主体の学び」づくりに挑戦!

福山市沼隈町の福山市立千年(ちとせ)小学校は,「子ども主体の学び」を目指し,通知表ではなくポートフォリオを導入,児童の自主性に任せた家庭学習,異学年での学びの推進など,さまざまな特色ある取組で「学びの変革」に挑戦しています。
今回は子供たちが「決める・選ぶ・考える」授業を見学しました。

千年小1 千年小3

千年小2 千年小4

子供たちの「したい」「考えたい」を大切にした授業

異学年交流(音楽科1・2年)

1年授業テーマ 「日本のうたでつながろう」・2年授業テーマ「日本のうたを楽しもう」

1年生と2年生がわらべ歌や絵かき歌など,昔から伝わる日本のあそび歌を調べたり,コロナ禍でも友達とできるオリジナルの遊び方を考えたりしたことを交流します。1年生も2年生も一緒にリズムやメロディに乗って体を動かし,コミュニケーションを楽しみます。

千年小5
コロナ禍でも輪になれるよう,わりばしを持ってつながることを考えました。

千年小7 千年小6
子供たちが自由に使えるよう,打楽器やボール,輪なども用意しています。

teacher's voice(青山 千鶴(あおやま ちづる)先生)

千年小11

主体的に頑張っている子供たちと一緒に成長していきたい。

自分たちがわらべ歌について調べたり考えたりしたことを持ち寄って,遊びながら交流する授業です。オリジナルの遊び方ができるように環境づくりも大切にしていきました。子供たちは,失敗してもそれを生かして,これからどうするかを考えていました。1年生に知らないことを教えてもらっていた2年生もいましたね。
子供たちが主体的に頑張っているので,一緒に成長できるような先生になれたらと思います。

社会科6年 授業テーマ「長く続いた戦争と人々のくらし」

満州事変から日中戦争,終戦まで,長く続いた戦争について事象やキーワードを提示した後,自分が興味を持った歴史上の出来事や人々のくらしの様子などを,一人ひとりがたくさんの本やパソコンを使って調べます。その成果を単元の最後に出し合い,みんなで共有します。

千年小8
たくさんの本を見て,自分の調べたいことに合った本を選んでいきます。

千年小9
パソコンを使って深く調べることを学んでいきます。

千年小10
本には先生が細かくふせんを付け,子供たちが興味のあることを探しやすくしています。

teacher's voice(中村 直志(なかむら ただし)先生)

千年小12

疑問や好奇心を大切に,楽しい学びを続けてほしい。

子供たちが自分で選んで,決めて,調べることを大切にした授業です。パソコンを使ったネットでの検索は,児童にとって難しいことがあるので,本をたくさん用意して調べやすくしました。私が望む以上のことを子供たちが発見し,自分の言葉で表現しているのを見ると,とてもうれしいです。子供たちには,中学生になっても疑問や好奇心を大切にして,楽しい学びをたくさんしてほしいと思っています。

福山市立千年小学校ホームページ

新年度の主な事業

広島で学んで良かったと思える 広島で学んでみたいと思われる日本一の教育県の実現
~Making Hiroshima the "foremost prefecture for education in Japan"~

授業づくり

カリキュラムの質的向上

○学科等の特色を生かしたカリキュラムの開発

高等学校の生徒の資質・能力の向上に向けて,学校全体で組織的に,学科等の特色を生かしたカリキュラムを開発します。

○児童生徒の「主体的な学び」を促すカリキュラムの開発

小学校と中学校が連携して,プロジェクト型学習の考え方を取り入れ,総合的な学習の時間や地域・産業界と連携したキャリア教育等において,探究的な学習の質の向上に係るカリキュラムを開発します。

教員研修の更なる充実

○児童生徒をファシリテートする力

子供たちが自ら考え,創意工夫して表現するなど,主体的に学ぶための「かじとり」ができる力を身に付けます。

○ICTを活用する力

ICTを効果的に活用する授業モデルの普及を図るとともに,教員のICTを活用した授業力の向上に取り組みます。

○カリキュラム・マネジメントの充実

学校総体でカリキュラム・マネジメントの効果的・効率的な推進を図るため,全教職員の資質・能力の向上に取り組みます。

主体的な学びの実現に向け大切にしたい!

子供たち一人一人の状況に応じた「個別最適な学び」

現在,県内4地域において,個別最適な学びに関する実証研究を実施しています。

例えば,廿日市市立宮園小学校においては,「自分で考えて動く子ども」の育成を目指し,一斉授業の形態だけではなく,子供たちが,学習進度・能力・関心等に応じて,学習計画表を活用し,自分のペースで,教科書,プリント,AI型タブレット教材などの中から自分で学習方法を選ぶというように,自分に最適な学びの方法を選択し,決定できる機会を提供する学びについての研究を進めています。

宮園小
自分に最適な方法やペースで学習を進めるからこそ,自然に教え合う場面も見られます!

自分に最適な学びの方法を選択・決定して進める算数の授業について(肯定的評価)
主体性 これまでより自分から進んで取り組むことができましたか? 89%
理解度 これまでより分かりやすかったですか? 84%
満足度 こういう授業を今後も続けたいですか? 93%

※児童アンケート結果(廿日市市立宮園小)から

実証研究の取組の詳細はこちら
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku17/kobetu-teian.html

専門高等学校アップデート

New 「ビジネス探究プログラム」の拡大

多様化する社会に対応できる主体的・協働的・創造的な力を身に付けた未来のリーダーを育成するために,令和2年度に商業高等学校4校で始めたプロジェクト学習で得た成果を他の専門学科(農業,工業等)にも波及させます。

New デジタル化に対応した産業教育設備の整備

Society5.0(※)時代における産業を支える職業人を育成するため,県立の専門高等学校等に,3Dプリンターや自動旋盤などを新たに整備します。国の「スマート専門高校」実現に係る国庫補助等を活用し,約27億円を予算化しています。
※「Society5.0」とは,サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会。

○金属造形3Dプリンタ・・・コンピュータで入力された数値をもとに,金属等の加工品を作成する産業用装置
3Dプリンタ
イメージ図:令和2年度文部科学関係第3次補正予算事業別資料集より

教育環境の整備

New 中山間地域等の遠隔教育の推進

学校規模や地理的条件に捉われず,質の高い学びが受けられる環境を整備します。

中山間地域等に位置する県立高等学校にデジタル技術を活用した遠隔教育システムを整備します。地域を越えて,専門性の高い授業や多様な人々との交流学習など,質の高い学びを提供するための新たな試みです。

○教科等の学びを深める遠隔教育

協働して学習に取り組んだり,多様な意見や考え方にふれたりする機会の充実

○学校と専門家をつなぐ遠隔教育

遠方にいる専門家の講義を聞くなど,専門的な知識にふれる機会の充実

中山間地域の学校と都市部の学校からなるグループをつくり,遠隔教育を進めます。
遠隔教育

New 不登校支援センター設置

県教育委員会が公立小中学校を訪問し,スペシャルサポートルームの設置・運営を支援する不登校支援センターを設置します。

このほか・・・
○新型コロナウイルス感染症対応事業
○「遊び 学び 育つひろしまっ子!」推進プロジェクト
○学びのセーフティーネット構築事業
○特別支援教育ビジョン推進事業
(廿日市特別支援学校の教室不足解消のため,廿日市西高等学校の余裕教室を活用等)
○「GIGAスクール構想の実現」に向けたICT基盤整備事業
など多くの事業を実施していきます。

令和5年度から公立高校の入学者選抜制度が変わります!

広島県では,「広島県の15歳の生徒にどのような力を付けさせたいか」という観点から,公立高等学校の入学者選抜制度を改善します。
これからの社会で活躍していく子供たちに,15歳の段階で,身に付けておいてもらいたい3つの「力」を習得できるよう,全ての学校で一人一人が,自分の考えをしっかりと持ち,大切にし,先生や友達に心を開いて話すことができる雰囲気づくりや環境づくりを進めていきます。

広島県の15歳の生徒に身に付けておいてもらいたい力

  自己を認識する力
  自分は何が好きなのか,自分はどういう人間なのか,など自分自身のことを理解することができる力

  自分の人生を選択する力
  自分の将来の夢や目標,自分がやりたいことなどについて,自分で考え,選択し,自分の意志で決めることができる力

  表現する力
  自分自身のこと,自分の考えや思いを,相手に理解してもらえるように工夫しながら伝えることができる力

新制度のポイント

1 中学生がより一層主体的に志望校を選ぶことができる環境を整えます
全ての高等学校・学科で,教育目標や育てたい生徒像,入学者受入方針,入学者選抜の実施内容を各学校や広島県教育委員会のホームページで公表する予定です。

2 選抜に係る期間を短縮します
「選抜(I)・(II)・(III)を「一次選抜・二次選抜」とすることで選抜に係る期間を短縮し,授業や学校行事の時間を増やすなど,教育活動の充実を図ります。

  • 一次選抜(2月下旬または3月上旬)・・・学力検査,調査書,自己表現等により入学者を選抜します。
  • 二次選抜(3月中旬または下旬)・・・一次選抜の合格者が入学定員に満たなかった高等学校・学科で実施します。
    ※独自検査を追加する高等学校・学科もあります。
    ※一次選抜では,全ての学科・コースで実施する一般枠と,入学定員の50%以内で学科・コースの特色が出る内容で実施する特色枠の2通りの選抜方式があります。

3 調査書を簡素化します
これまで記載されていた行動の記録や特別活動の記録,欠席日数などの項目をなくします。学習の記録については,3年時における到達度をより評価する観点から,学年間の比重を以下のように設定します。

学習の記録の学年間の比重 第1学年:第2学年:第3学年=1:1:3

4 受検生全員に「自己表現」を実施します
受検生は全員,受検会場で「自己表現カード」を作成し,「面談」方式による「自己表現」を行います。「自己を認識し,自分の人生を選択し,表現することができる力」がどれくらい身に付いているのかをみます。お辞儀の仕方や話し方などのテクニックをみるものではありません。自分で選んだ言葉や方法で,自分自身のことをプレゼンテーションしてください。

質問にお答えします!

Q いつから変わるの?
A 令和5年度の入学者選抜(令和5年2~3月実施)からです。具体的には,令和3年度の中学2年生(平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれ)から対象になります。

Q 「自己表現」って何するの?
A 「自己表現カード」にこれまで取り組んできたことやアピールしたいことを書いた上で個人面談を行います。自己表現5分,質問・回答3分,入退室2分を目安として,10分程度の検査になります。受検生は,自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたことなど)や高等学校に入学した後の目標等について,自分で選んだ言葉や方法で表現してください。

入学者選抜制度の詳細・最新情報を随時公表中!

新しい制度の詳しい内容や使用する各書類の様式などを県教育委員会ホームページで公表しています。生徒向けのリーフレットを作成していますので,併せてお読みください。

入試

最新情報はこちらをチェック https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/sennbatsu-kaizen.html

広がってます!一人1台コンピュータ!

もうすぐ県内の小学校・中学校・特別支援学校でも,一人1台コンピュータを使えるようになります。
高校生のお兄さん・お姉さんから,小・中学生の皆さんにメッセージをもらいました!

県立広島国泰寺高等学校2年生3名からのメッセージ

生徒1

小学生から使えばスキルアップすること間違いなし!
小・中学生から一人1台コンピュータを使えるようになると,パソコンのスキルも上がって学習の幅が広がると思います。僕も勉強はもちろん,部活動でもかなり使っていますよ。

生徒2

分からないことはすぐに調べられて便利!
授業などで分からないことがあったら,パソコンですぐに調べられるので便利ですよ。皆さんにも疑問に思ったことをそのままにせず,自分の力で調べて理解できるようになってほしいです。

生徒3

パソコンを駆使し,みんなで力を合わせて勉強しています!
パソコンでデータや意見を共有し,みんなで力を合わせて疑問や課題を解決しています。最初は使い方が難しかったり面倒くさいかもしれないけど,めげずに友達と話し合いながら使うと,楽しくて勉強を好きになると思います。

 

ラジオDJの大窪シゲキさんが高校生の授業を見学しました!
大窪シゲキ

素敵な授業でみんなキラキラしていますね!
僕が高校生の頃は,一人1台コンピュータなんて憧れでしかなかったけど,実際に使いこなしている高校生はみんなキラキラしてたね。先生も素敵な授業をされていて,僕らの頃と比べて授業の幅が広がってるなぁと思いました。小学校や中学校でも一人1台使えるようになるなんてすごいなぁ。みんなには,勉強はもちろん,自分の好きなことにパソコンをどんどん使って楽しんでほしいね。

特別支援学校の取組

県立広島中央特別支援学校 ~「全国盲学生点字競技大会」各部門で上位入賞!~

県立広島中央特別支援学校(広島市東区)は,県内唯一の視覚障害者を対象とした特別支援学校です。点字で学習する児童生徒にとって,点字の技能を向上させることは,学習の定着や学力の向上を目指す上でとても大切であり,毎日練習に取り組んでいます。
令和2年11月に開かれた,全国の視覚障害特別支援学校に在籍する児童生徒が点字を速く正確に書く技能を3種目で競い合う「第44回全国盲学生点字競技大会」には,小学部,中学部,高等部からそれぞれ2名ずつ参加しました。学部賞で小学部は全国第1位に,学校全体では全国第2位という輝かしい成績を収めました。
今後も,視覚障害特別支援学校として「点字を学ぶことの意味」を常に意識しながら学習に取り組んでいきます。

特支1
点字器を使っていつも練習に取り組んでいます。

特支2
2分間で五十音を素早く書いたり,文章を速く写したりします。

県立広島中央特別支援学校ホームページ

学校の「働き方改革」にご協力をお願いします!

次代を担う子供たちの”夢や希望”を実現するために
すべての公立学校で「働き方改革」に取り組んでいます。

なぜ,学校で「働き方改革」が必要なのか?

教職員が,限られた時間の中で,生き生きと子供たちと向き合い,授業をはじめとする本来期待されている役割を果たしていくためにも,「働き方改革」を進めていく必要があります。

働き方1

働き方2

保護者・地域の皆様へのお願い

教職員が本来期待されている役割を果たすことができる環境を整えるためには,学校の「働き方改革」を進めていく必要があります。次代を担う子供たちのためにも学校の「働き方改革」へのご理解とご協力をお願いします。

新たな「教育に関する大綱」を策定しました

~広島県の教育を「一歩前へ」進める挑戦を続けます~

「教育に関する大綱」って何?

県教育の「目指す姿」と施策の方向性を示すものです

国の教育振興基本計画を参考に,地方公共団体の長が教育の「目指す姿」とその実現に向けた取組の方向性を示すために策定するものです。この度,前大綱の計画期間満了に伴い,新たな「教育に関する大綱」(策定時期:令和3年2月,計画期間:令和3年度~令和7年度)を策定しました。
今後はこの新たな大綱を基に,県民の皆様とともに「日本一の教育県の実現」に向けて挑戦していきます。

大綱1

新たに策定された大綱のポイント

point1 前大綱や広島県の総合計画「安心▷誇り▷挑戦 広島ビジョン」をベースとする

point2 乳幼児期から大学・社会人まで系統立てた方針のもと,オール広島県で取り組んでいく

point3 全国に先駆けて取り組む「学びの変革」の更なる加速に向け,新たな取組にも果敢にチャレンジ

3つのポイントの下,社会情勢の変化などを踏まえて多様な学習機会の場の提供による「個別最適な学び」の推進や教育のデジタル化など,県が今後5年間で注力していく内容を新たに大綱に盛り込んでいます。

大綱2

最新情報はこちらをチェック https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/kyoikunikansurutaikou.html

大綱3

親子のコミュニケーションを応援!

読み聞かせっていいらしい

~試してみませんか?~
絵本を読んでもらうことは,子供にとって人との「触れ合い」の大切な時間です。新しいことばや世界を知り,想像する力や考える力も育まれます。そして,子供たちは,ひとりでも本や文字の世界へ入っていけるようになっていきます。

啓発

あなたに役立つ家庭教育支援のページ「親子コミひろしま」はこちら
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/oyakokomi/

相談窓口

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