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令和元年度第2回廿日市市地域学校協働会議

 県内各地で,地域学校協働活動の推進のため様々な取組が行われています。
 廿日市市では,地域学校協働活動の現状や推進の方策・地域の人材確保等について,各地域学校協働本部の情報交換・情報共有を図り,各地域学校協働本部活動の一層の充実に資することを目的として,地域学校協働会議が開催されました。 当センターの職員も参加させていただきました。当日の様子をお伝えします。

実施内容

 主催:廿日市市地域学校協働会議(廿日市市教育委員会生涯学習課)
 日時:令和2年2月19日(水)13:50~16:45
 会場:廿日市市商工保健会館(交流プラザ)(廿日市市本町5番1号)
 対象:廿日市市内各地域学校協働本部関係者(会長・副会長・地域コーディネーター・地域ボランティア・学校教職員 等)

会議の様子

開会行事 13:50~14:05

 挨拶:廿日市市教育委員会 教育長 奥 典道
 開会にあたり,廿日市市の奥教育長から「学校は地域からの支援を受ける,といった一方向ではなく,双方向の関係性・よりよいパートナーとなることで,学校を核とした地域づくりを進めていきたい」「子供は地域の宝であり,この活動を通してふるさとへの誇りや愛着を育んでいきたい」と挨拶がありました。

実践発表「ミッションが突然に」 14:05~14:35

 発表者:廿日市市立四季が丘中学校地域学校協働本部

 平成29年度からPTAのOBが中心となり活動を行っている四季中サポート隊(地域学校協働本部)の方から活動内容について発表がありました。小学校での活動と異なり学習支援のハードルが高くなりがちな中学校においてどのようなサポートができるのかを考えた結果,「よい授業」を行うための学習環境(物理的環境)を整えることをテーマに活動をスタートされました。壁のひび割れ補修やペンキ塗り,ベンチの苔の除去,側溝の泥上げなどの校舎リフレッシュを生徒と一緒に行っています。また,文化祭の演劇指導,キャリア講座,自転車乗り方教室などの授業サポート,和室のリニューアルなどにも取り組まれています。活動テーマに共感しあうことで仲間が集まり,できることをできる人ができるときに楽しく活動することを合言葉に活動を展開されています。

会議の様子 会議の様子

講演「学校と地域をつなぐ制度や仕組み・取組」 14:35~15:40

 講師:下関市立大学 准教授 天野 かおり 先生

 学校評議員制度,学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール),学校支援地域本部,地域学校協働活動(地域学校協働本部)の制度や仕組みについて,それぞれの違いが意外と認識されていない現状から,時系列に国の動きや法令の制定,背景について説明がありました。
 地域の活動においては,学校の協力が得られない,先生の参加が少ないなどの声をよく聞きますが,先生にもそれぞれ地域があり,家族があること,また土日等には先生を地域に返してあげるという気持ちを持ち,そういった地域と学校の双方の関係性を築くことが,これからの協働体制を構築する上で必要であること,また,現在の活動の課題として「コミュニティ・スクール=地域学校協働活動の推進」と誤解されやすいことが挙げられました。コミュニティ・スクールの導入により「学校が地域に出向いていかなくては」という意識が働き学校現場に疲弊感が生まれがちですが,本来学校運営協議会は,学校が抱えている課題について協議し,そのために何が必要か,どうしたら改善していくかを一緒に考え,そのために地域でできることを考えたり,提案していく場であり,学校運営協議会と地域学校協働活動との住み分けを理解し,事業を進めることが重要であると話がありました。
 説得力のある講義を通して,事業や制度の基本的な内容はもちろんのこと,学校と地域をつなぐために必要な考え方,目指すべき姿を考えることができました。

会議の様子 会議の様子

情報交換・交流内容発表 15:55~16:45

 参加者がグループごとに,四季が丘中学校の実践発表と各地域の活動の様子や悩みについて交流を行い,全体で発表がありました。
 交流では運営側の高齢化や固定化,少子化等に伴う事業への参加人数の減少といった活動の課題が挙げられていました。その中で,四季が丘中学校のPTAや若い人が中心に活動を行っていることに刺激を受けられた方が多く,地域の人の巻き込み方を学びたい,と活発な情報交換が行われました。また,「コミュニティ・スクールが導入され,現在と制度が変わっても,今までの活動を土台として,ますます活動を進めていきたい」といった,前向きな意見も多く挙がり,学校と地域が連携・協働していこうという意気込みを感じました。

 

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