犯罪被害にあうとどうなるの?支援窓口があるのを知ってる?
ひろしまで暮らす |
みなさんは「犯罪被害者」という言葉を聞いたことはありますか?
犯罪被害者とは、犯罪及びこれに準ずる行為により、身体や心に被害を受けている人及びその家族または遺族のこと。
言葉だけ聞くと、あまりしっくりこないかもしれませんね。
目次
犯罪被害者はどんな被害にあっているの?
犯罪被害はどんなケースがあるのでしょうか。3つのケースを確認してみましょう。あなたの身近にも悩んでいる人がいるかもしれません。
ケース1 見知らぬ人からの暴力
友人たちと食事に行った帰り道、見知らぬ人に肩がぶつかったと言いがかりをつけられ暴力を振るわれて重傷を負い、入院することとなった。
3週間の入院と退院後のリハビリで回復をしてきた。犯人は捕まったが、入院費用など加害者の対応に不満がある。
警察の事情聴取や裁判も初めてのことで不安があり、どのように対応したらよいかわからない。
SNSで被害にあった自分が悪いような投稿を目にして、周りの目も気になり、急に暴力を受けたことで、夜一人で歩くのが怖くなった。
ケース2 交通事故による被害
友人数人と歩いていたところにいきなり車が突っ込んできて交通事故にあって、重傷を負い入院することとなった。
相手は飲酒運転をしていて、事故現場から逃げていったことを後から知った。交通事故の対応は警察がしてくれて、事故を起こした人も逮捕された。
怪我は時間がかかったものの、回復してきたが、安全な道が安全でなくなったことで、車のブレーキ音を聞くと怖くなったり、不安な気持ちもあったりして、夜に寝付けないことがある。大げさと思われないか、誰にも話せずにいる。
ケース3 SNSを通じて知り合った人による性被害
SNSで共通の趣味を持つという方からメッセージを受け取りしばらくSNS上で連絡を取っていた。
あまり友達もおらず、話し相手が欲しいという思いから一月ぐらい連絡を取り合い直接会うことになった。
相手が車で迎えに来て、ドライブで郊外にいったときに被害にあった。ただ、話をしたいという思いだったので、被害にあったことに動揺している。
SNSで知り合った人と会ったことを言うと、親に怒られるのではないかと思い、誰にも相談できず、どうしたらいいのか、不安な気持ちでいっぱい。
周囲のひとはどんな風に接したらいいの?
実際に自分の身近な人が犯罪被害にあってしまったら、あなたはどんな風に接しますか?
その人のことを思うあまり、接し方がわからなくなって避けてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
声をかけたくても、どう声をかけたらよいかわからず戸惑う方もいらっしゃると思います。
「頑張って」や「運が悪かったね」と励まそうとかけた言葉は、かえって本人を傷つけてしまう場合もあります。
普段どおりに接してあげることで、平穏な生活を取り戻すことができる人もいます。
犯罪被害にあった人と接するときは、彼らが置かれた状況や心情に応じて接することが大切です。
支援・窓口の紹介
知り合いが犯罪被害に悩んでいるけれど、自分は専門家でもないし、何をしてあげられるか、どのように接して良いかもわからない。
そんなときは広島県の窓口を紹介してあげてください。
公益社団法人広島被害者支援センター (犯罪被害者等支援総合窓口)
犯罪被害でお悩みやお困りの方は、お気軽に相談してください。犯罪被害にあわれた方だけでなく、そのご家族、ご友人など、どなたでもご相談いただけます。
電話での相談
電話相談は、月~土曜日の9:00~17:00です。
- 相談専用ダイヤル
- 082-544-1110
※(公社)広島被害者支援センターの支援員が対応し、必要に応じて、医療機関・団体の紹介や、専門機関への付き添い等を行います。
性被害ワンストップセンターひろしま
広島県では性被害にあわれた方が、プライバシーを守られながら、ワンストップで支援を受けることのできる相談窓口を設置しています。
24時間対応しますので、気兼ねなく、まずは電話をしてみてください。
必要に応じ面接相談を行い、医療機関・カウンセリング、法的支援などの専門機関の紹介や付き添い等を行います。
電話での相談
電話での相談は、24時間365日受付しています。
- 無料ダイヤル
- #8891
※NTTひかりから無料ダイヤルをご利用の際は0120-8891-77へおかけください。 - 直通ダイヤル
- 082-298-7878
※直通ダイヤルへは通話料がかかります。
面接での相談
面接での相談も行っています。面接には予約が必要です。
予約用のフォームもあります。緊急対応が必要な場合は、電話での連絡をお願いします。 (被害後72時間以内、面談を一刻も早く行いたいなど)
困った人に寄り添えるあたたかい社会に
犯罪被害を受ける人は特別な人ではなく、社会で暮らす人たち。
そのため、犯罪被害は決して他人事ではありません。自分自身もいつ巻き込まれるかわかりません。
一人一人が被害者に配慮した行動をとることで、あたたかい社会になっていけばいいですね。