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音声配信をする女性イメージ

3月3日は耳の日!情報発信するなら音声メディアもあり!?

ひろしまで暮らす |

突然ですが3月3日は何の日でしょうか?「桃の節句」を多くの方が連想されると思いますが、「耳の日」や「民放ラジオの日」とも言われています。ラジオと聞くと、「オールドメディア」と思う方もおられるかもしれませんが、広く「音声メディア」と捉えた場合、今注目されているメディアといっても過言ではないでしょう。

耳市場が盛り上がっている?

ラジオの行為者数は2020年では約10%で、時代の経過とともに減少傾向となっています。

ラジオの行為者率のグラフ

NHK放送文化研究所2020年国民生活時間調査より

ただ、国内のインターネットラジオサービス最大手radikoの月間利用者数が2020年3月に急激に増加し約1,000万人に迫る勢い。2016年にサービスを開始した音声配信プラットフォームのVoicyは、2020年末に100万人だった月間利用者数が、2021年8月時点で2.5倍の250万人に増加。また、近年Spotify、Amazon Musicといった音楽配信プラットフォームでも音声配信サービスが次々にリリースされています。一時期Clubhouseがブームとなったことも記憶に新しいですよね。Amazon傘下のAudibleやAudiobookなどの書籍を音声で読み上げてくれるサービスや、音声ドラマ専門のサブスクリプションサービスも誕生するなど挙げ始めたら切りがありません。

このように拡大を続ける音声市場は、広告業界からも注目の的になっています。2020年に16億円とされるデジタル音声広告市場規模は、2025年には420億円になると予測されています。

音声メディアが熱い!?その理由って何?

どんどんラジオ業界への新規参入が進み、広告業界に注目もあり今後さらに盛り上がっていくであろう音声市場。拡大する要因の一つとして考えられるのが、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や休校、そしてテレワークが広がったことです。radikoの利用時間で伸びているのは午前9時~午後6時の時間帯であることから、テレワークをしている人が仕事をしながら聴いていることが想像できます。radikoによる調査では、15~19歳の若者のうち約3割が「コロナ禍以降にradikoで番組を聴き始めた」というデータもあります。

音ながら聞きイメージ

また「ながら聞き」という行動様式の浸透も考えられます。電車移動やランニング、テレワーク、入浴、料理をする時など、何かの作業をしながら情報に触れることができる音声メディアが 「時間を無駄にしたくない!」と考える人の需要に応えているのでしょう。

「オーディオ技術の進化」が要因であると推測する人もいます。ワイヤレスイヤホンの普及が、絶えず何かを聴いているという新たな習慣と相まって音声メディアの拡大を後押ししているのかもしれません。

誰でもインフルエンサーになる時代。音声メディアで情報発信もありかも?

企業だけでなく、個人で「多くの人にメッセージ」を届けたいと思っている方も、音声メディアを一つの選択肢として考えてもいいかもしれません。2021年にVoicyで一番検索が多かったハッシュタグは「子育て」で、「ママ」「ニュース」「育児」も検索数が多く、子育て世代、働き世代の需要が多いことが分かります。マーケティングや、経営、投資などのテーマも人気みたいですよ。日頃何気なく取り組んでいることが、誰かにとっては参考にしたいと思う情報かもしれませんね!

高価な機材は必要なくスマホ一台で配信できますし、今すぐ無料でパーソナリティの登録ができるサービスもたくさんありますよ。

行政も音声メディアを活用!?

民間企業も音声メディアのアカウントを開設しSNS媒体の一つとして情報発信を行っており、この流れは行政の広報にも広がりつつあります。広島県も実はラジオのレギュラー番組で情報発信を行っています。その名も「広島ええとこじゃけん!」。広島FMの10代向け番組として放送中の「大窪シゲキの9ジラジ」とコラボレーションして、広島県の湯崎知事が主に中高生に直接メッセージを届けています。

大窪シゲキさんと湯﨑知事

新型コロナウイルスの感染対策を既存メディアでは情報が届きにくいとされる若い世代に、直接知事が分かりやすくお伝えしたいという思いから始まったこの番組。県内の中高生とのつながりが深く知名度も高いDJ大窪シゲキさんと共に毎月発信。毎回リスナーさんからの質問を募集して、春休みの過ごし方や部活、お出かけの時の感染対策をお話ししたり、ワクチン接種が不安という声に寄り添います。

番組中に続々とリスナーさんからのコメントが届き番組でご紹介しています。リアルタイムで双方向なコミュニケーションができるのはなかなか大手メディアではなせない技ですね。番組名もリスナーさんから募集して決定したんですよ!そして広島県、広島FMともに初めての試みとして、スタジオの様子を広島県公式TikTok で生配信しています。

TikTokで配信している様子

今月も放送予定なので、広島県公式Twitter をぜひチェックしてください!

スタジオの様子

これまでの放送内容は番組のブログ で紹介されているのでもしよろしければのぞいてみてくださいね。