いま注目のSDGs。アートを通じて人権を知ろう!
最近よく耳にする“SDGs”という言葉。人類がこの地球で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき目標として策定された、17のゴールです。私たちの生活スタイルや宗教、価値観、国籍は多様であり、「誰一人取り残さない」という考え方をSDGs全体の理念としています。
多様な人材がお互いに認め合い、受け入れ合う機会と風土を作り出すことは、SDGsの目標を達成するために必要なことです。広島県でも一人ひとりの違いを認め合う社会を実現していくために、ある取組を進めています。その取組の一つが、毎年12月に開催している“ヒューマンフェスタ”というイベントです。
ヒューマンフェスタとは?
違いを認め合い豊かな生活を送り、目標に向かってトライする世の中の実現を、広島県は目指しています。そのきっかけとしてヒューマンフェスタを開催し多様な人生に触れることで、お互いに認め合う輪を広げていきたいという想いから企画されました。
今年はオンラインでの開催となり、12月4日(土)にイベント動画の生配信が開始されます。動画は11日(土)からアーカイブ配信されますので、見逃した方も安心です!
幅広いイベント内容で敷居を低く
講演会やトークショー、音楽ステージなど一人ひとりの関心に合わせて多様な内容が予定されています。例えばタレントで美容家としても有名なGENKINGさんの講演会では、トランスジェンダーの視点から「自分らしく生きる」をテーマにお話しされます。
ヒューマンフェスタ2021ひろしま ナビゲーター GENKINGさん
その他にも広島を中心に活動するシンガーソングライター、HIPPYさんの音楽ステージや、サンフレッチェ広島で活躍した森崎浩司さんと、ブラインドサッカーチーム「パペレシアル品川」で活動する寺西一さんが、スポーツの可能性について対談を行います。
ライブペインティングに注目!
鬼頭純平さん「ビューティフルワールド」
こちらは自閉症の画家、鬼頭純平さんが描かれた「ビューティフルワールド」という名前の作品です。生き生きとした動物たちと季節の花々を描いた大作で、繊細なタッチで細かな線を表現され、鮮やかで枠にとらわれない色使いも特徴です。
鬼頭さんは、全国的なコンテストである光陽展で受賞歴があり、県立美術館で個展を開催されたこともあります。作品は高く評価され、ハンカチやマスクなどのグッズのデザインにも使われています。
ちなみにグッズの一部は「ピースアート」のホームページ からご覧いただけますよ。ヒューマンフェスタでは鬼頭さんがライブペインティングを行います。どのように1つの作品を作り上げていかれるのでしょうか?そしてどのような想いで制作されているのでしょうか?動画を通してぜひのぞいてみてください!
今年はウェブで開催中!あいサポートアート展
アートを通して多様性のある社会の実現を目指す機会として、あいサポートアート展も現在開催中です。
あいサポートアート展は平成24年度から障害のある方へのアートの発表の場として広島県が開催する展覧会です。今年は「WEB美術館」として開催され、オンラインで作品を楽しむことができますよ。作者の輝く感性と創造のエネルギーを感じてみてください。ちなみに先ほどご紹介した鬼頭さんは、昨年のあいサポートアート展で県知事賞を受賞されています。ぜひチェックしてみてくださいね!
【広島県知事賞】 鬼頭純平さん「八天堂のなかまたち」
“人権”と聞くと難しいイメージがありますが、実は私たちの暮らしにとても身近なんです。ヒューマンフェスタやあいサポートアート展を通じて、様々な「生き方」や「価値観」、「表現の仕方」などを感じてみませんか?