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広島県 Web公募美術展 受賞者の鍋島桂子さん

広島県民の表現の場、「県美展」を楽しもう

ひろしまで暮らす |

皆さん、「県美展」聞いたことありますか?広島県美術展のことで、広く県民から美術作品を公募し優れた作品を展示することにより、創作活動を奨励するとともに、鑑賞の機会を提供し、芸術文化の向上を目的に毎年開催されています。ただ今年はコロナ禍で第73回となる県美展が中止になったことから、インターネットを活用して作品を公募しウェブサイト上で公開する「Web公募美術展」としての開催となりました。

ジャンルとしては、絵画、彫刻、工芸、書、写真、デザイン、映像があり、今年は874点の応募がありました。そして、厳正な審査の結果、498点が入選し、今年の12月31日(金)までウェブサイト上で展示されています。素晴らしい作品をぜひご堪能ください!

79歳で始めた油絵。「発表の場」が励みに。

Web公募美術展の表彰は特選、大賞、優秀賞、奨励賞の4種類あり、その中でも特選を受賞した方にお話をお聞きしてきました。広島県東広島市在住で84歳の鍋島桂子さんは、「晩秋のひまわり」という作品で受賞されました。

鍋島桂子さん

長年の趣味かと思いきや、絵画教室に通い始めたのは5年前の79歳から。先生の後押しもあり東広島市美術展に応募し、絵画を始めて1年も満たないうちに入選しました。

鍋島桂子さんの作品「晩秋のひまわり」

84歳の今も、現役の美容師としてお仕事をされており、仕事や家事の合間に絵画に向き合われています。「毎日ほんの少しずつ進めるんよ。」と鍋島さん。美容室の一角をアトリエにしているため、お客さんが楽しそうに絵を見てくれるのが嬉しいそうです。

鍋島桂子さん 美容師の仕事風景

この日は鍋島さんが中学生の時の先生だった、90歳のお客さんがカットに来られており、「何でも頑張り屋さんで、会うたびに元気をもらえる」と笑顔で話してくださいました。

鍋島桂子さん 制作風景

絵画の教室では月1回2~3時間学び、先生や仲間との交流も人生の楽しみの一つ。「県美展のように発表の場があると励みになる。今後もずっと挑戦していきたい」と意気込みを笑顔で話してくださいました。

鍋島桂子さんインタビュー [東広島デジタル]

県美展は、鍋島さんのように広島県で創作活動を行う方にとっての挑戦の機会でもあり、表現の場になっているようです!

リニューアルオープン25周年!作品を通して広島の魅力を再発見

「ウェルカムギャラリー」誕生 チラシ表面

広島市中区、八丁堀から程近いところに位置する県立美術館は今年でリニューアルオープン25周年を迎え、この秋所蔵作品展示室内に新たな展示スペース「ウェルカムギャラリー」が誕生しました。「これが、県美の広島愛。」をテーマに、南薫造や奥田元宋など広島ゆかりの著名作家の作品を一堂に展示してあります。

作家の広島愛溢れるエピソードと共に作品が紹介してあるため、作品を通して広島の魅力を見つめることができます。やさしい言葉で紹介してあり、ハードルが高いと思われている方にとっても身近に感じることができますよ。芸術作品が好きな方はもちろん、これから好きになる方も。芸術の秋にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。