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非常用の持ち出し袋とその中身

3.11から10年。もういちど見直そう、災害への備え

ひろしまを学ぶひろしまで暮らす |

東日本大震災から10年。その記憶はまだ新しく、最近のニュースでも当時を振り返る特集が増えていて、災害の恐ろしさを改めて感じます。地震のように突発的に発生する災害もあるなか、私たちはどのような備えができるのでしょうか。

避難への備えは定期的に見直しを

みなさんは、最近いつ、非常用の持ち出し袋のチェックを行いましたか?突発的な災害自体を避けることはできないかもしれませんが、それでも、避難が必要になったときの備えをしておくことはとても大切です。食料品や水などはもちろん、薬や眼鏡など、避難所ですぐに対応できないものも、持ち出せるようにしておくことが大事です。また、コロナ禍の今はマスク、消毒液、体温計もお忘れなく。

非常用の持ち出し袋とその中身

通常の一日をイメージしながら、個人的な必需品が無いか、チェックしてみてくださいね。

過去の災害を知っておく

住んでいる地域で過去どんな災害が起きたかを知ることも、とても大事なことです。悪天候や台風の時などの心構えができます。

地域の砂防情報アーカイブ 平成26年8月豪雨災害の被災状況(安佐南区八木)

ところで、みなさんは、広島県の土砂災害警戒区域の数が全国で一番多いことをご存知でしたか?甚大な被害をもたらした平成30年の豪雨災害はみなさんの記憶にも鮮明に残っているかと思いますが、広島県では土砂災害は身近にいつでも起こりうる災害なんです。

その土砂災害の過去の記録を見ることができる「地域の砂防情報アーカイブ」では、写真や被害情報などを確認できます。

また、3月3日からは、「Yahoo!防災速報」アプリでも公開を開始しました。アプリ内の災害マップ上で過去の災害記録が公開されるのは全国発の取り組みだそう。ぜひアプリ内の地図情報から、みなさんのお住まいの地域での過去の災害についてチェックしてみてください。

高垣東広島市長と湯崎知事がマルチディスプレイ上で被害情報を共有する様子

「Yahoo!防災速報」では、リアルタイムの天候や災害情報がわかるだけでなく、付近の人から投稿される災害状況やコメントを見ることができるので、非常時に役に立ちますね!

行政の防災体制は

広島県では、2月に災害発生時のオペレーションルームを設置。そこには、各市町とWeb会議システムを通じて災害状況や対応を協議できるマルチディスプレイをはじめとしたデジタル機器を活用した設備を整えました。

今回は、局地的な大雨により東広島市で土砂災害による人的被害が発生したことを想定して、東広島市との合同模擬訓練が行われましたのでその様子をご報告します。

高垣東広島市長と湯崎知事がマルチディスプレイ上で被害情報を共有する様子

まず高垣東広島市長からマルチディプレイで地図を共有しながら、被害状況の報告がありました。

ドローンによる現場の写真を見ながら、被害状況を確認しています。

被害状況を確認する様子

こうしてデジタル機器も活用しながら、課題である災害発生時の迅速な情報収集・共有と初動体制の強化を進めています。

自分ゴトに置き替えて確認を

普段は忙しくて、ついつい後回しになっている方もいらっしゃるかもしれませんが、この機会にご自身やご家族が災害に直面した時どのような行動をとるか、家族が集まる週末にでも、マイ・タイムラインを利用するなどして、ぜひ話し合ったり考えてみてください。