台風などへの備え!家族で作ろう「ひろしまマイ・タイムライン」
特別警報級の勢力に発達するおそれのある台風10号が接近しています。台風や豪雨など、気象状況の変化による災害は、ある程度予測できますが、いざというときに、誰がどのような行動をとればいいのか、その場で判断ができるでしょうか。
避難時の強い味方「ひろしまマイ・タイムライン」を作っておけば、災害時に行動する際の助けになります。台風接近に備えて、今一度、確認しておきましょう。
避難に備えた行動をあらかじめ決めておく
過去に起こった災害時の避難行動について県が調査したところ、実際に避難をしたきっかけとして、「まわりの人が避難をしたから」という声が多く聞かれました。まず、自分自身がすみやかに危険な場所から避難することが、周りの人たちの命を救うことにもつながります。一人ひとりがどう行動すればよいかを、災害が来る前にあらかじめ決めておく「自らの防災行動計画」、これが「マイ・タイムライン」なんです。
スマートフォンでも!ウェブ上で誰でも手軽に作成
ひろしまマイ・タイムラインは、気象情報や市町が発表する避難情報などにあわせて、いつ、誰がどのように行動するかをシートに書いていく仕組み。時系列に沿ってとる行動がわかるので、あわてず早めに行動することができるようになっています。特設サイトで作れるデジタル版では「台風が近づいているとき」、「大雨が長引くとき」、「短時間の急激な豪雨が発生するとき」の3つの気象状況から作成するシートを選びます。つくったシートは、保存しておけば、いつでも呼び出すことができますよ。
どの場合でも、まずはハザードマップを見て、自分のいる地域では「どんな災害が起こりやすいか」「近くにある避難所はどこか」などを確認しておくことが必要です。また、避難情報や防災気象情報をどこで入手できるかも確認しておきましょう。
あとは、フローにしたがって情報を入力していきます。
- 避難する場所
- 避難を始めるタイミング
- 避難開始までにやるべき行動や準備
- 地域に対して行う行動や準備 (近所の人に声を掛ける など)
などを入力していくので、一緒にお住いのご家族などと話し合いながら完成させましょう。サイトでは、動画でも作り方などをわかりやすく解説していますよ。
小学校の授業の教材として活用
ひろしまマイ・タイムラインには、小学生向けのシートも用意されています。県内すべての小学校に配られ、授業などで活用されているんですよ。7月31日に安芸郡の海田南小学校で行われた授業の様子は、ひろしま県民テレビでもご紹介。事前にお家の方と話し合って考えてきた内容をもとに、みんなで議論して、自分のひろしまマイ・タイムラインを完成させるという内容です。
授業を受けたみなさんからは、
- 「誰が何をするか、もう決めているので、早く避難できる。」
- 「隣の人も誘って避難場所にいくことが大切」
という声が聞かれました。
一緒に暮らすみんなで共有。備えあれば憂いなし!
ご家族など一緒に暮らすみなさんが、日頃から災害時の避難について話をしておくことが、いざというときの行動につながります。そのきっかけとして「ひろしまマイ・タイムライン」を作成し、災害に備えましょう。