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インターネット版　古文書講座　NO.５

印刷用ページを表示する掲載日2016年2月26日

解読文

1枚目

方今之形勢海岸夷賊之
防而已ならす、近来浪人体之者
党を結ひ、民間相悩せ候哉之
風聞有之、何時・何地より如何様之儀
可差起哉も難計、異条有之節ハ
勿論御人数被差出候得共、何分
広大之郡中、容易ニ御手も
難被為届、乍去急場防方之
御手当無之而者、御国威も不相立、
百姓共おゐてハ忽難義推移
候ニ付、此度郡々枢要之地江
侍中勤番被仰付、農兵
御取立急速御間欠ケ不相成様
御手当被成置度ニ付、上下心を

2枚目

一ツニして、忠孝之大儀を不取失、
一旦致苦労候共、幾久敷安穏ニ
渡世いたし候様ニとの深御趣意、
役人共より申談候処、其方共右之
御趣意難有奉感戴、農兵
相成り候段、天晴殊勝之至ニ候、
右ニ付、格御引上ケ、重キ
御目通り等被仰付候義ハ
誠以祖先へ対面目之至り、難有
事ニ者無之哉、弐百余年
御恩沢を蒙り候身前、事有節者、
佚ニ上之御垣ニ相成候義ハ申迄も

3枚目

無之義ニ候所、斯迄も御取扱
被下候上者、弥以御国恩大切ニ相心得、
常々農業出精いたし、農間ニ
武芸心懸ケ、農兵之者共ハ
伍長之差図ニ随ひ、伍長之者共者
組頭へ随ひ、組頭者頭取之
指揮ニ随ひ、其期ニ臨、不覚
之義無之、抛身命可尽
忠節もの也
子四月

進藤八郎右衛門

農兵共

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