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インターネット版 古文書講座 NO.3

印刷用ページを表示する掲載日2016年4月12日

解読文

1枚目

起請文前書

一従公儀被仰出御条目聊以違背
  不仕、大切可奉存事
一御代替、猶以御為之儀疎略不可奉存、相役
  中万端無遠慮申合、御奉公精出可申上事
     附、何茂寄合御用之儀相談候節、心底
     不残申談、多分ニ付可申候、縦存寄之儀
     違候共幾度茂申談、意趣遺恨存
     間敷事
一常々被仰出御法度堅相守候様、私共儀者
  不及申、相組中江茂可申聞事
一相組中訴訟等之儀ニ付縁者・親類、知
  音之好、又者中悪敷輩たりといふ共
  依怙贔屓仕間敷事
     附、私共所存を為可立、御為を掠候
     儀毛頭仕間敷事
一万一何事茂有之刻常々御定被為置候御
  軍法并至于時被仰出趣相守、自分之
  働ニ不構、御為第一奉存、御下知違背仕
  間敷事
  右之条々於相背者忝茂
  宝暦三年月日               山田頼母
                                    同御役連名
                御家老三人宛

読み下し文

起請文前書
一公儀より仰(おお)せ出さる御条目、聊(いささ)か以て違背(いはい)
  仕(つかまつ)らず、大切に存じ奉(たてまつ)るべき事
一御代替(だいがわ)り、猶(なお)以て御為(おため)の儀疎略(そりゃく)に存じ奉るべからず、相役(あいやく)
  中万端(ばんたん)遠慮なく申し合い、御奉公精出し申し上ぐべき事
  附(つけた)り、何(いず)れも寄り合い御用の儀相談候節、心底(しんてい)
  残らず申し談じ、多分に付き申すべく候、たとい存じ寄りの儀
  違い候とも幾度も申し談じ、意趣遺恨存ず
  まじき事
一常々仰せ出さる御法度堅く相守り候よう、私共儀は
  申すに及ばず、相組中えも申し聞かすべき事
一相組中訴訟等の儀につき縁者・親類、知
  音(ちいん)の好(よし)み、又は中(仲)悪しき輩(やから)たりといふ共
  依怙贔屓(えこひいき)仕るまじき事
  附り、私共所存を立つべき為、御為を掠(かす)め候
  儀、毛頭(もうとう)仕るまじき事
一万一何事もこれ有る刻(とき)常々御定め置かせられ候御
  軍法并びに時に至り仰せ出さる趣相守り、自分の
  働きに構わず、御為第一に存じ奉り、御下知(げち)違背仕る
  まじき事
  右の条々相背くにおいては忝(かたじけなく)も     【途中で終わっていると思われる】
  宝暦三年月日              山田頼母(たのも)
                                   同御役連名
               御家老三人宛(あ)て

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