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収蔵文書展「災害を語る歴史資料」 4(5-6)

印刷用ページを表示する掲載日2020年6月2日

4 レスキューされた被災文書(5-6)

濡れて固着した掛軸への対処

 水に濡れて固着した掛軸50点は,竹べらなどで開披した後,ゆる巻きにして乾燥させ,現状を撮影しました。乾燥させた掛軸の本紙や表装にはカビなどが発生しており,劣化も激しかったため,所蔵者から解体の許可を得て,東北大学の安田容子氏のご指導のもと,掛軸を本紙と表装に解体し,本紙が絹本のもの19点は,洗浄して保管しました。

現状の撮影と掛軸の解体

現状撮影 現状記録 掛軸の解体
(左)本紙と表装を撮影する。 (中)現状を記録用紙に記入する。 (右)本紙を少しずつ解体する。

 

掛軸本紙(絹本)の洗浄と乾燥

掛軸の洗浄1 ⇒ 掛軸の洗浄2
(左)ネット2枚で本紙を挟んで巻く。⇒(中)本紙を水に浸けて,筆で丁寧に洗う。

掛軸の洗浄3 ⇒ 掛軸の乾燥 ⇒ 掛軸の保管
(右)洗った本紙の水を吸水させる。 ⇒ (左)マットの上で乾燥させる。 ⇒ (右)芯を入れて巻き,薄葉紙に包んで保管する。

※ 表装を解体して洗浄した掛軸の本紙(絹本)

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