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収蔵文書展「災害を語る歴史資料」 1-2(1)

印刷用ページを表示する掲載日2020年6月2日

1-2 八木・緑井の水害を記した古文書(1)

辻治光著『実伝蛇王池物語』 (植田静人氏収集文書 198910-1509)

 広島土砂災害発生の際,八木地区に伝わる大蛇退治の伝説が,過去に起きた土砂崩れが伝説化したものではないかと指摘され,かつて「蛇落地悪谷」という地名が存在したことが報じられた。

 辻氏は,この大蛇退治の伝説を記した『陰徳太平記』をもとに昭和28年(1953)5月にこの作品を発行した。地元の郷土史家で安佐町史の編さんにも携わった植田静人氏の収集文書に含まれており,植田氏の添削が書き込まれている。

 この中で辻氏は,大蛇の首が落ちた辺りをかつては「蛇落地と称してゐましたが,後に語路によつて上楽地と書き改められました」(赤線部分)と記している。

蛇王池物語1 蛇王池物語2

蛇王池物語3

 

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