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個別の状況に応じたカリキュラムの調査研究

取組概要

 広島県教育委員会では,平成27年度から「小・中学校『課題発見・解決学習』推進プロジェクト」を実施し,児童生徒の「主体的な学び」が促進されるよう,現行のカリキュラム(※1)において,指導方法の工夫改善を図ってきたところです。

 こうした中,平成30年6月に,文部科学省から「Society5.0(※2)に向けた人材育成~社会が変わる,学びが変わる~」が公表され,「個人の進度や能力,関心に応じた学びの場づくり」や「異年齢集団での協働学習の促進」など,これからの社会の変化を見据えた新たな学校の方向性などが示されました。

 こうした動きを踏まえて,全国に先駆けて「アダプティブな学び(※3)」を取り入れ,全ての児童生徒の「主体的な学び」を実現するため,「Society5.0に向けた人材育成」に示された新たな学校の姿と親和性のある「イエナプラン教育(※4)」や,次期学習指導要領改訂の方向性などを参考として,個別の状況に応じたカリキュラムの在り方について調査研究を行っています。

 

※1 カリキュラム・・・全体計画,年間指導計画,時間割,単元指導計画,週案,本時指導計画に加え,単元や授業,教材など,子供が実際に学ぶもの

※2 Society5.0・・・狩猟社会(Society1.0),農耕社会(Society2.0),工業社会(Society3.0),情報社会(Society4.0)に続く,我が国が目指すべき未来社会

【参考】内閣府HP(Society5.0) https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

【参考】文部科学省HP(Society5.0に向けた人材育成) http://www.mext.go.jp/a_menu/society/index.htm

※3 アダプティブな学び・・・学習者の理解度や進度に合せて,個別に最適化した学習内容を提供すること,その仕組み。

※4 イエナプラン教育・・・ドイツで始まりオランダで広がった,「一人一人を尊重しながら自立と共生を学ぶ」ことを理念とする教育プログラム(異年齢のクラス編制等)