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(19) 須之浦自然海浜保全地区

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

須之浦(すのうら)自然海浜保全地区

指定:平成3年3月31日
所在:呉市倉橋町須之浦
陸域面積:1.37ヘクタール

 この海浜は、須之浦から城岸鼻までの海岸及び鍋島からなる自然海岸です。
 水際線は、なだらかに傾斜した砂浜と不規則に突出した岩礁や海食崖で、海水もよく澄み、自然の状態がよく保たれています。
 須之浦は、緩やかな弧を描き、干潮時には幅25メートル以上、延長約250メートルの砂浜が現れます。この砂浜に延長約450メートルの中粒斑状の黒雲母花崗岩からなる岩礁地帯が続いています。また、沖合約260メートルにある鍋島は花崗岩で形成され、周囲は高い崖で、潮風による独特の岩肌を見せています。
 須之浦海岸には、クロマツ、ハマゴウ、ハマヒルガオ等の海岸植物が見られます。
 一方、鍋島は、全島クロマツで占められ、一部でネズが混生しており、低木層にシャリンバイ、トベラが見られます。特に、ハマニンドウ、ボタンボウフ、クサスギカズラは、珍しい植物であり貴重です。また、同島は、自然度が非常に高く、帰化植物はありません。
 動物では、ジョロウグモが多く、昆虫層の豊富さを反映しています。特に、陸産貝のチクヤケマイマイの亜種が生息しており、これは、同島以外では発見されていない貴重な種です。
 また、この海浜は、海水浴、キャンプ、魚釣り等の場として、多くの人々に利用され親しまれています。

不規則に突出した岩礁や海食崖と鍋島
不規則に突出した岩礁や海食崖と鍋島の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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