
駐車場跡地にカフェや広場が!新しくなった広島県庁前
いよいよ2025年3月27日に県庁前に憩いの施設がオープンします。通勤や通学などで県庁前を通る方は、何ができるのか楽しみにしていた方や不思議に思っていた方も多いのでは?今回は、県庁前の新スポットについて紹介します。
目次
どんな建物が完成したの?

県庁の正面には、元々駐車場がありました。2024年4月から工事が始まって約1年、建物2棟と芝生で覆われた素敵な広場へと生まれ変わりました!
まず目を引くのは、外観に使われている木材。シンボルでもある外壁ルーバー (木格子) には、すべて広島県産木材が使用されているんですよ。木のぬくもりを感じられる憩いの空間となっています。
どんな店舗があるの?
建物2棟には、日常使いできる個性的なお店が3店舗!
Merci life organics (メルシー ライフ オーガニックス)

広島県では本店舗が初出店で、広島駅ビル「minamoa (ミナモア)」にも出店予定。本店舗を旗艦店 (フラッグシップ店) として、こだわり抜いた品質の高いパンをこの店舗で焼いています。
3/7から先行オープンしていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!開店を記念して、広島県産レモンを使用した限定商品も販売しています。(3/15~4/25 変更の可能性あり)
OMNIBUS ROASTERS MOTOMACHI HUB STATION (オムニバス ロースターズ モトマチ ハブ ステーション)

広島県廿日市市で生まれたスペシャリティコーヒーの専門店。店舗には焙煎機があるので、新鮮な豆を使った最高品質のコーヒーをお楽しみいただけます。
本店舗は、障がいや難病を抱えたスタッフの就職・独立など支援する就労継続支援B型事業の指定を受けています。それぞれの夢や目標に向かうための就労の場としても運営されているんですよ。
ローソン広島県庁前店

ローソンとポプラの特色を併せ持つハイブリット店舗。ローソン商品だけでなく、地元広島で誕生したポプラ商品に加え、広島県産商品なども取り扱うコンセプトショップとして運営されます。もちろん、名物の「ポプ弁」も豊富なラインナップから選べるそうです。
県外からお越しの方も、広島県産商品をぜひ手に取ってみてくださいね。
商業施設としては初めての木造延焼防止建築物
この憩いの施設は、木材をあらわし (柱・梁などの構造物が見える状態のまま仕上げること) で使っており、開放感をもたらしています。実は、これってすごいことなんです。
広島県庁があるエリアは、都市計画法に基づく防火地域 (※) に指定されています。建築基準法改正により新たに基準が定められた「延焼防止建築物」として設計され、火災の際に周囲に燃え広がらない敷地のゆとりや、開口部に一定の制限を設けるなどの条件をクリアし、高い耐火性能を有した木造建築が完成しました。
防火地域でも木をあらわしで使い、木のぬくもりを感じることができるこの空間は、全国的にも珍しいことなんです。
※都市計画法が定める「地域地区」の一つで、火災被害を広げないための厳しい建築制限がある地域。
基町と八丁堀をつなぐ「もとはちこみち」

基町と八丁堀をつなぐ「もとはちこみち」も完成。基町~八丁堀の人の流れや賑わいを連続させ、エリア全体の回遊性が高まることを期待しています。
舗装に用いられているブロックは、広島県産の牡蠣殻も使用されているんですよ。もとはちこみちの整備と合わせて、県庁の森も同じブロックで整備されています。
県庁の森やもとはちこみちの歩道には、ベンチもあります。ご紹介した憩いの施設の店舗で買ったものをもって、一息ついてみてはいかがでしょうか。
県庁前駐車場が生まれ変わるまで
研究員が、更地の状態から建物が完成するまで、約1年間定点観測を行い、その様子をフォトムービーにしました。圧巻です!ぜひ、ご覧ください。
元々はどんな場所だったの?
いよいよオープンが間近に迫った憩いの空間。どうして整備されることになったのでしょうか。ぜひこちらの記事もみてくださいね。
2025年春、広島市内に新しい施設が続々オープン!

県庁前の施設の他にも、2025年3月24日に広島駅ビル「minamoa (ミナモア)」が開業したり、数日後の3月29日には、広島城三の丸に、広島の食・日本の食を楽しめる飲食店や茶道や弓道などの歴史文化を体験・体感できる店舗など5店舗がオープンします。
この春、ますます広島市中心部が盛り上がりそうで楽しみですね。記事では紹介しきれなかった魅力もたくさんあるので、ぜひ広島市内に遊びに行ってみてくださいね。