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車椅子マラソン

実は誰もが楽しめるスポーツ!パラスポーツの魅力って?

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広島は、様々なプロスポーツチームがある日本屈指のスポーツ県!パラスポーツも推している…って、みなさんご存じでしたか?実はパラスポーツって障害の有無に関係なく楽しめるスポーツなんですよ。

障害がある人もない人も、みんなが頑張る勇気や元気をもらえる、そんなパラスポーツの魅力をお伝えします!

そもそもパラスポーツって?

パラスポーツ 車椅子とバスケットボール

みなさん、パラスポーツと聞いて何を思い浮かべますか?

最近だと、東京2020パラリンピックの盛り上がりや、車いすテニスの国枝選手が、世界ランキング1位のまま現役引退されたのが、記憶に新しいのではないでしょうか。

パラスポーツは数多くの競技があり、東京2020パラリンピックの際は、車いすバスケットボールやボッチャ、ブラインドサッカーなど、22の競技を実施しました。

パラスポーツの歴史

パラスポーツの歴史は古く、第2次世界大戦後の脊髄を損傷した兵士のリハビリの一環として取り入れられたのが原点であると言われています。このため当初は、パラスポーツはスポーツというよりも、障害者のリハビリや社会参加という「福祉的要素」が強いものでした。そのような形で始まったパラスポーツですが、楽しむためのスポーツだったり、アスリートによる競技スポーツへと発展しています。

パラスポーツの魅力

「パラスポーツ」と聞くと、障害者のためだけのスポーツのイメージが強いですが、パラスポーツの最大の魅力は、障害のある人もない人も、誰もがみんなで、思い思いに楽しめること。例えば、日本国内で開催される車いすソフトボールの試合では、多くの健常者も選手として競技しています。パラスポーツは、障害者、健常者の垣根なく、一緒に楽しむことができるスポーツなんです。

みんなアツいんです。パラスポーツの魅力

白砂匠庸選手
白砂匠庸選手

「楽しみたい」「一緒にスポーツをする友達・仲間に出会いたい」とか「自分の力を試したい」「競技力を向上したい」など、それぞれの方が夢や目標をもって、パラスポーツに取り組んでいます。実際にパラスポーツを見て、そのアツさに心を動かされ、「パラスポーツに取り組む方を応援したい!」「パラスポーツを支えたい!」と思う人も多いんだとか。

パラアスリートにインタビュー

パラ陸上やり投げ白砂匠庸 (しらまさたくや) 選手 (あいおいニッセイ同和損害保険株式会社所属、北広島町出身) は、2歳の時、農業用の機械に誤って左手を入れ、手首の関節より先を失いました。

思春期になると、人目が気になり、自然な腕に近い外観の義手をつけて生活していましたが、障害者スポーツ大会で、生き生きとありのままの姿でプレーする選手の姿を見て、「障害を隠さず、ありのままの自分でいたい」と自然な腕に近い外観の義手を外したそうです。白砂選手は、障害の有無にかかわらず、「困難に負けず、夢に向かって挑戦し続けてほしい」と呼びかけています。

インクルーシブ・スポーツ・フェスタ開催!

インクルーシブスポーツフェスタの画像

2023年9月30日、10月1日に「インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2023」が東広島運動公園をメイン会場に、県内7市町 (呉市、竹原市、三原市、三次市、東広島市、大崎上島町、世羅町) で開催されます。

「インクルーシブ」って?

「インクルーシブ」とは、「すべてを包括する」「包み込む」という意味。「インクルーシブ・スポーツ・フェスタ」は障害の有無にかかわらず、小さなお子さんからお年寄りまですべてを包み込み、みんなで楽しめるスポーツの祭典です。

プレーと応援、みんなで両方楽しもう!

車いすレーサーをはじめとしたパラ陸上、車いすバスケットボール、ブラインドサッカーなど数多くの競技を楽しめます。

来年8月のパリパラリンピックで5大会連続入賞を目指す中西麻耶選手、東京2020パラリンピックで活躍した白砂匠庸選手などのトップ・パラアスリートが参加し、間近で素晴らしいプレーを見学することもできます!

中西麻耶選手
中西麻耶選手

また、フェスタサポーターの広島東洋カープOBの安部友裕さんも当日、様々な競技に参加いただく予定です!

ぜひご家族・ご友人とお誘い合わせの上、遊びに行ってみませんか?

誰もがスポーツを楽しめる広島に。

「スペシャルオリンピックス2022広島」の開会式と「2022ハンザクラスワールド」
「スペシャルオリンピックス2022広島」の開会式(左)
「2022ハンザクラスワールド」(右)

東京2020パラリンピックの後、広島県内で2022年に開催された 「スペシャルオリンピックス2022広島」 (知的障害のある方たちのスポーツトレーニングの成果の発表の場である競技会) や「2022ハンザクラスワールド」 (障害者と健常者がハンディキャップなしにレースを行うインクルーシブな大会)により、県内ではパラスポーツへの関心や機運が高まりつつあります。

障害がある人がスポーツを頑張る姿を、スタッフ、ボランティアそして観客が一体となって応援し喜び合う、また、その頑張る姿をみて、障害のある人もない人も「自分ももっとスポーツを頑張ろう」とか、「仕事をもっと頑張ろう」など、自分に置き換えて頑張る勇気や元気をもらえる、そんなパラスポーツ。

広島県では、パラスポーツが、多様性を認め合うきっかけになることを目指しています。この記事を読んでパラスポーツに興味を持たれた方は、ぜひ大会や試合などで競技の観戦に、「パラスポーツを自分もやってみたい!」と思われた方は、インクルーシブ・スポーツ・フェスタなどにぜひ足を運んでみてくださいね!