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無人の自動航行船の実証実験を進める様子

地域とともにイノベーションを!無人で届ける小型船とは!?

ひろしまで暮らす |

瀬戸内海に浮かぶ大崎上島町で、ある実証実験が進んでいます。それは日用品をなかなか買えない県民のために物資を届ける仕組みを、自動航行船での物資輸送により実現しようというもの。島民が抱える課題を解決したい、生活を少しでも便利に、快適にしたいという想いから、この事業が始まりました!

大崎上島 神峰山

実証実験を行っているのは「あらゆる水上モビリティをロボティクスとAIで自動化する」をテーマに事業を展開するスタートアップ企業、株式会社エイトノット。大崎上島町にある広島商船高等専門学校 (以下「広島商船」) と自動航行船の共同研究契約を締結し、広島商船の先生や学生さんたちと連携して日々実験を行っています。

無人の自動航行船の実証実験を進める様子

約6mのボートは電動で動いており、ディーゼルのエンジンを使っていないため、とても静かに走ります。船に取り付けられたカメラで障害物を検知し、センサーで距離を測ることで、ぶつからないように走行が可能となっています。現在は、法律上船を空にして動かすことが出来ないため、船舶免許を持っている人が必ず乗船して船を動かさなければなりません。ただ、技術的には船自体は自動で走ることができます。

ボートのセンサー

そうした船の技術的な検証と並行して進められているのが、航路海域の調査です。例えば、船に危険が及ぶ場所を決める作業。通航する海域の情報を知るのに最も基礎となるのが海図というものなのですが、実際の海と異なる場所も多く存在します。またアマモなど海草が発生していて、プロペラに絡みついてしまう場所があったり、網や漁具の位置が変化したりするなど海は日々変化するため、海図に載っていない情報を補完していく作業もとても重要になるようです。そのため航行海域をよく航行している方に暗礁や漁具、海草の生息域、漁具等について聞き取りを行っています。

瀬戸内海を航行するボート

海は天候や波の高さ、漁具、暗礁など自動航行する上での不確定要素が多く、車の自動運転よりもハードルが高いと言われています。繰り返し行う日々の地道な取組が、新しいサービスを生み出すことに繋がるんですね!日々の実験の様子は、広島商船海洋空間利用工学研究室のnote で紹介されているのでぜひチェックしてみてください!

離岸、目的地まで航行、着岸までの全行程を自動化することに成功している状況です。ゆくゆくは物資を運ぶだけでなく、人を乗せて航行することができるサービスも目指しているそう。県内にこうした離島は13以上あり、実験が進み実用化することで他の島に暮らす人々の暮らしが快適になると期待されています。県内だけでなく、全国、そして世界中でも同じような課題を抱えている地域は多いでしょうから、このプロジェクトによって多くの方の暮らしを支えるサービスになるでしょう!

D-EGGS プロジェクトでより加速!

D-EGGS PROJECT by サンドボックスのホームページ画面

実は今回ご紹介した事業は、「ひろしまサンドボックスD-EGGS プロジェクト」に採択されています!最先端のデジタル技術などを使って、コロナ禍の暮らしを快適にするアイデアを募集し新たなサービスや製品などの開発を目指すプロジェクト。

昨年11月26日から今年の1月20日までアイデアが募集され、なんと全国から391件のアイデアが寄せられました!その中から1次選考で100件のアイデアに絞られ、2次選考で30件のアイデアが選ばれ現在広島県内でそれぞれの実証実験が行われているんです。ちなみに2次選考では全国どなたでも投票することができる「パブリック評価 」が実施され、サービス利用者側の「こんなアイデアがあったらいい!」「応援したい!」という期待も審査結果に加味されています。

D-EGGS PROJECT by サンドボックスのホームページ画面

広島DX「#解決したい課題」のアイデアに投票しよう

デジタル技術を活用して、より便利で快適な暮らしを実現するためのアイデアを募集するプロジェクト「D-EGGS PROJEC...

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心躍る30のアイデア!実用化に期待!

前述したエイトノットさんが進める自動航行船事業はこの30件のプロジェクトの中の一つ。他にも29件の夢が膨らむプロジェクトの実証実験が着々と進んでいると思うとワクワクしますね!

30件のプロジェクトは「D-EGGSプロジェクト 」のウェブサイトでご確認ください!サービスが実用化されたらぜひ積極的に利用してみたいですね!