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「東大ROCKET in 広島」を開催しました!

 7月25日(木)・26日(金)に,不登校を始めとする学校での学習になじめない児童生徒を対象に,ワクワクする体験的な学びの場を提供する新しいプロジェクト「東大ROCKET in 広島」を広島市内で開催しました。今回のイベントは,児童生徒が図書館と百貨店を舞台に,盗まれたものを探し当てるというミッションを与えられ,探偵役として謎を解き進めるプログラムです。

 1日目の舞台は広島県立図書館。
 数多くの書物が並ぶ図書館で,「磁器」と「陶器」の違いなど,モノに関する違いや特徴を館内の書物から調べていきます。
 インターネットで調べればすぐに答えが見つかる現代において,本から調べるということに慣れていない様子の子供たちでしたが,グループ内の仲間と話し合ったり,司書に尋ねたりするなど,自分たちの力で答えを見つけ出すことに新鮮さを感じていました。

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      【グループごとにミッションが与えられました】              【仲間と協力し合ってヒントを見つけます】

 本プログラムには,小学4年生から中学3年生の児童生徒が参加し,異学年で組まれたグループでは,小学生が中学生に分からないことを教えてもらう姿など,異学年間での交流が多く見られました。
 初めて顔を合わせる仲間たちでしたが,すぐに打ち解け合い,協力しながら謎を解明していきました。

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                              【異学年の児童生徒同士で協力して謎を解いていきます】

 2日目は舞台を変えて,福屋八丁堀本店でミッションに臨みます。
 前日とは異なり,友達同士で会場に来たり,明るい表情で来てくれる子供たちは,「今日は何をするんだろう」と楽しみな様子でした。
 この日のミッションは二つあり,一つ目は,指定された食品や食材を昼食として調達する「昼食ミッション」です。
 「西京焼き」や「心太(ところてん)」など,子供たちにとってなじみのない食品がミッションとして与えられ,ここでも自分たちで問題を解決する力が試されました。
 広い百貨店の中で聞き慣れない食べ物を探すのに一苦労しながらも,全てのグループで昼食を調達することができ,初めて口にする食べ物に様々な感想を言い合うなど,普段とは一味違う,楽しい昼食となりました。

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                                      【指定された食品を探し,昼食をゲットしました】

 二つ目のミッションは前日に引き続き,モノの違いや特徴を調べる「商品ミッション」です。
 図書館で調べた情報を頼りに,百貨店で現物を探し求め,実際に目で見て,手に触れることでミッションを解き進めます。
 事前に調べた内容だけでは,なかなか探し物にたどり着けないこともありましたが,仲間同士で知恵を出し合い,店員に尋ねるなどして,商品を見付け出すことができました。想像していたものと違っていたり,新たな発見に感動を覚えた様子でした。

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                               【「カメオ」を探す児童生徒たち。無事,見つけることができました】

 東京大学先端科学技術研究センターの中邑教授は,プログラムを終えた児童生徒に対して,
「この2日間で体験した調べることの楽しさや知らないことを知ろうとするワクワク感を忘れずに,好奇心,探究心を持って,これからの生活を過ごしてください」と述べました。
 2日間のプログラムに参加した児童生徒は,充実した様子で帰っていきました。

 次回の「東大ROCKET in広島」は,10月中旬に開催予定です。イベント内容や申込方法については,後日お知らせします。

 「東大ROCKET」についてはコチラ→ https://rocket.tokyo/