安全・安心な学校づくりに向けたメッセージ
安全・安心な学校づくりに向けたメッセージ
教職員の皆さんが、子供たちの健やかな成長のため真摯に向き合い、弛まぬ努力を続けておられることに心より敬意を表し、厚く感謝申し上げます。
学校は、子供たちの学びの場であると同時に、本来、私たち大人も含め、誰もが安心して自分らしくいられる場所です。
教育に携わる私たち大人が、子供たちがひたむきに力を出し合う姿を見て、元気をもらい感動を覚えるように、子供たちも大人が本気で課題に向き合い、力を合わせる姿を見て、憧れや勇気、安心を感じるようになります。
学校は、教職員の皆さん同士が、共に支え合い、学び合う同僚性を基盤とした、心理的安全性の高い安全・安心な場であることが不可欠です。
心理的安全性が高い場や組織は、安心して自分の意見や考えを表現できる状態にあります。日常的な話しやすさ、互いに助け合う雰囲気があり、前向きな挑戦や自分らしさを互いに尊重する組織風土が大切です。
こうした雰囲気や風土は、他人事のように、誰かが作ってくれるものではありません。管理職の皆さんの役割は非常に重要ですが、教職員の皆さん一人一人が、できそうなことから少しずつ試してみることから始めるなど、子供たちとともに学校で過ごす全ての教職員によって作り上げていくものです。
そこで、それぞれの立場において、次のことを意識していただきたいと思います。
・何気ない会話も含めた日常的なコミュニケーション
・困ったときはお互い様として、遠慮なく相談し、支え合う心持ちや姿勢
・積極的なチャレンジやアイデアを共有・後押しする共感的な前向きさ
・一人一人自分らしくあることを大切に思う相互のリスペクト
特に、管理職の皆さんには、こうしたことが自然にできるような工夫とともに、誰もが萎縮することなく意見を述べたり、多様な意見をお互いに受け止めたり、注意すべき点を率直に指摘し合ったりすることができるような配慮や働きかけを、職員の皆さんとコミュニケーションをとりながら取り組んでいただきますようお願いします。
学校を支える教職員の皆さんにとって、心理的安全性の高い学校であることは、子供たちにとっても、安全・安心な学校であることにもなります。
日々の声掛けやポジティブなフィードバックは、子供たちにも、同僚の教職員にも、安心と自信や勇気をもたらしてくれます。
こうした小さな積み重ねが、子供たちの成長につながり、学校の文化に昇華されます。
全ては、子供たちの幸せと成長のため、明るく元気で前向きにまいりましょう。
令和7年4月14日 広島県教育委員会教育長 篠田 智志
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