12月8日(金)、細川委員が廿日市市立宮島小学校・宮島中学校を訪問しました。
廿日市市立宮島小学校・中学校(以下、宮島学園)は今年度で15周年を迎える、小・中で一貫した教育を実施している学校です。
本日は、宮島学園の中学3年生が、オーストラリアの高校生にガイドをする様子を視察した後、宮島学園に向かい、林校長から宮島学園の取組などについて説明していただきました。
ガイドの初めに、生徒から宮島の名所や自然、食べ物やお土産について英語で紹介が行われました。宮島に関するクイズも行われ、正解が発表されるたびに歓声が上がっていました。
クイズが終わった後は、宮島を散策しながら生徒がガイドをしました。散策は、表参道商店街と呼ばれる観光のメインストリートからではなく、「町屋通り」と呼ばれる通りからから始まりました。町屋通りは歴史ある建物がところどころに見られる、趣ある通りです。生徒は「案内するからには、観光マップに載っている以上のことを伝えたい」と話してくれました。地域の学校に通う生徒ならではの視点が生かされた素敵なガイドでした。
観光ガイドを終えた生徒に感想を聞くと、「英語が好きなので、話せる機会が得られてよかった。宮島のことを伝えることができて嬉しかった。」「話をして、自分もオーストラリアに行きたくなった!」と教えてくれました。
宮島学園に到着した後は、林校長から、宮島学園のユネスコスクールとしての取組についてお話していただきました。
ユネスコスクールとは、平和や国際的な連携を実践する学校のことです。宮島学園はユネスコスクールに加盟しています。
宮島学園はユネスコスクール加盟校として、(1)世界遺産や地域の文化等について、宮島の良さを伝える活動・(2)宮島の伝統文化を学び、継承する活動・(3)宮島の自然について学び、継承する活動、この3つの活動を通じて、宮島の未来を切り拓いていく学びを得て、そこから自己の未来を切り拓いていく児童生徒の育成を目指しています。
宮島彫や宮島ロクロ、宮島土鈴の見学・体験や、運動会での宮島踊り・宮島杓子踊り、地域の伝統行事への参加、弥山での植林活動など、宮島学園と地域が協同して行う、様々な取組についてお話を伺うことができました
林校長からは、児童生徒が直接的な体験ができるのは、地域の方々が関わってくれるところが大きい。伝統文化を守っていくという思いのもと、地域と学校が同じ方向を目指しており、体験的な教育活動を通じて培ってきたものが生徒たちの中に根付いてきていると教えていただきました。
細川委員からは島内と島外の生徒の割合や島ならではの特色、将来に向かっての構想などについて質問がありました。