9月20日(金)に、細川委員と近藤委員が呉三津田高等学校 を訪問しました。
呉三津田高等学校は、今年で創立118年を迎える県内有数の伝統を持つ高等学校です。
今回は、呉三津田高等学校の取組や学校図書館の様子等を視察しました。
まず、坂本校長から呉三津田高等学校の取組等について説明していただきました。
呉三津田高等学校では、開校記念遠足・大運動会・「詩のボクシング」大会・三津田祭と4つの特色ある行事が行われています。
開校記念遠足は、1953年から続く伝統行事で、当初は全校生徒で宮島の弥山に登っていましたが、1963年からは行き先を灰ヶ峰に変更し、野球部が1951年の選抜高校野球大会(春の甲子園)に出場した際に作られた「三津田讃歌」を、山頂付近で全校生徒が輪になって歌う等のレクリエーションが行われています。「三津田讃歌」は、同窓会等でも必ず歌う伝統になっているそうです。
また、「詩のボクシング」大会の映像では、生徒が堂々と詩を朗読する様子や、決勝では即興で詩を朗読している様子を見て、両委員が驚かれていました。近藤委員の、大会までの準備期間に関する質問に対して、坂本校長から、5月に詩を書き始め、1学期中に大会で使用する詩を選び、ブラッシュアップしていくと教えていただきました。
これらの行事等を通して、育てたい生徒像である「物事の本質を捉えようとする態度を身に付けた生徒」「高い志をもち、実現に向けて努力を惜しまない生徒」「自他尊重の精神をもつ生徒」の実現に向かっていると感じました。
坂本校長からの説明後は、学校図書館を視察しました。
呉三津田高等学校には、学校司書が常駐しており、学校司書の先生からリニューアル前の学校図書館とリニューアル後の学校図書館との違いや学校司書の業務内容、学校図書館を活用した授業について、説明していただきました。
図書室に入った際、両委員から、まるで本屋にいるみたいで本が見やすいとの声が聞かれました。
学校司書の先生からは、本棚の隙間を利用して表紙が見えるように並べたり、特設コーナーを設けたりすることで、生徒が興味を持つことや進路実現につながることを意識していると説明していただきました。
細川委員からの、今の図書室は理想的な形になっているかという質問に対して、学校司書の先生から「図書室には、完成形が無く、社会の動きや求められるものも変わっていくため、常に変化させていきたい」と答えていただきました。
図書室の視察後は、授業見学を行いました。
英語の授業では、ICT機器を活用して発音の練習をしている場面などを見せていただきました。また、グループワークの時間では、生徒自ら積極的に発言し、忌憚なく意見が飛び交っていました。
視察後、細川委員は、学校司書の業務内容について、今回の学校訪問ではっきりと理解することができ、学校司書の必要性を感じられたそうです。近藤委員は、「詩のボクシング」大会といった行事等で生徒が成長していると感じ、今後も伝統として引き継がれてほしいとおっしゃっていました。