9月25日(月)に、志々田委員、近藤委員が府中市立府中学園を訪問しました。
府中市立府中学園は、平成28年4月に義務教育学校の設置が可能となる前から、全国的にも珍しい、小中一体型の校舎での小中一貫教育を行っています。
また、平成28年には、「小中一貫教育の先導的事例」として全国的に紹介されており、教育内容、地域協働、文教施設といった、各分野のモデルケースとして全国的に注目されています。
本日は、府中学園で実施している「特別支援教育」の様子を視察しました。
まず、渡部校長から学校の概要について説明していただきました。府中学園では、全校生徒約800人のうち、約60人が特別支援学級に在籍しています。特別な支援を必要する児童生徒に対して、可能な限り早い時期から適切な指導を行い、安心して学校生活を過ごすためのサポートを行うことが非常に重要と教えていただきました。
また、校内では特別な配慮を必要とする児童生徒が安心して学習するための様々な工夫がされていました。
こちら(下段左側写真)は、同一教室内で学習内容が違う児童生徒について、個別に安心して勉強できる学習環境を用意したものです。自分の生活と学習スペースが設定され、それぞれに板書をするための黒板又はホワイトボードが置かれています。
必要とする支援の内容は、児童生徒によって様々です。学校と保護者が良好な関係性(パートナーシップ)を築いていくことが、最適な支援を行う上でなくてはならないと説明していただきました。
視察の後は、渡部校長から教職員全員が特別支援教育の観点を持つ必要性や、児童生徒に寄り添った生徒指導の方法、義務教育学校としての特色などについて説明していただきました。
志々田委員からは、近年の特別な支援を必要とする生徒の状況や、学校と保護者が関係性を築く上で必要なことについて質問がありました。
また近藤委員からは、教職員に特別支援教育を周知するための方法や、特別支援学級と通常学級との交流の状況について質問がありました。