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12月15日(金)に、近藤委員が県立広島北特別支援学校を訪問しました。

 広島北特別支援学校は、知的障害のある児童生徒を対象とした特別支援学校であり、広島市のほか、安芸高田市、安芸太田町、北広島町といった幅広い地域からから児童生徒が通学しています。こうした状況を受け、都市部、中山間地域の枠にとらわれない幅広い地域資源を活用した学習を行うことで、児童生徒が広い世界観を持つことを大切にしています。
 今回は、「芸北りんご」を通した加計高等学校芸北分校の生徒との交流の様子を視察しました。

 両校の交流は、「地域の特産品を活用して商品を加工、販売する一貫した取組を経験して欲しい」という広島北特別支援学校の思いと、「授業で栽培した芸北りんごを普及させ、活動をさらに充実させたい」という加計高等学校芸北分校の思いが一致し、平成25年度から開始しました。広島北特別支援学校の生徒は、芸北りんごを加工するだけでなく、実際に加計高等学校芸北分校を訪問し、芸北りんごの栽培、収穫に参加します。加計高等学校芸北分校の生徒からアドバイスやサポートを受けることで、互いが助け合うことの大切さを感じる生徒が多いとのことです。また、芸北りんごの栽培に関わることで、自分たちが加工するりんごが多くの人々の苦労により作られ、丁寧に扱うことの大切さを学んでいると教えていただきました。

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 次に、芸北りんごを使用したマドレーヌ、「広北レーヌ」の加工の様子を視察しました。今回は、広島北特別支援学校に加計高等学校芸北分校の生徒を招き、広北レーヌの加工の方法を教えます。白い帽子が広島北特別支援学校の生徒、青い帽子が加計高等学校芸北分校の生徒になります。なぜ生地に空気が含まれるように混ぜるのか、コンポートしたりんごをどのように並べるときれいに飾れるのか、その理由を交えながら一生懸命伝えていました。生徒からは「りんご栽培の時にたくさん助けてもらったので、今日は自分たちが助けてあげたい、伝わるように話をするのは難しいけれど、頑張りたい」と嬉しそうに教えていただきました。

 ちなみに、11月17日の学習発表会で広北レーヌの販売を行ったところ、行列ができるほどの大盛況で、15分で完売してしまったとのことです。自分が作った商品が売れていく様子を見ることで、生徒の自己肯定感が高まり、学校での取組が社会につながっていることを実感できるとのことです。

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 近藤委員からは、「実習について、生徒が最初に難しいと感じるものは何がありますか」などの質問がありました。平川校長からは「相手に伝える難しさを感じる生徒が多いと思います。説明する際も、最初は指差しで伝えるのが精いっぱいなこともあるが、先輩から教えてもらう中で自分の言葉で説明できるようになります。また、自分が先輩になったときは後輩にアドバイスするなど、学校の中でいい伝統ができています。」と教えていただきました。

 授業終了後、「作業学習」による校内清掃が行われていました。「作業学習」とは通常の清掃とは異なり、実際に清掃会社に就職したことを想定し、職業として清掃作業を行うものです。生徒たちは、ごみや拭き残しがないよう、互いに声を掛け合いながら一生懸命作業を行っています。作業の合間、通りかかった先生や私たちにも元気に挨拶をしてくれました。

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