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フォトニュース(令和5年度)

フォトニュースでは、報道提供資料や県内学校の取組等をピックアップして取材し、ご紹介します。

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令和6年2月11日(日曜日)

 

 ​​西条農業高等学校の生徒がA5最高ランク黒毛和牛をLECTで販売しました!

​ 2月11日(日)、西条農業高等学校畜産科肉牛班の生徒が育てたA5最高ランクに評価された和牛肉を、「LECT」(広島市西区)において販売しました。

 この度の販売は、株式会社イズミ(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山西 泰明 様)御協力のもと、地産地消推進の一環の取組として実現。(株)イズミの精肉部のチーフバイヤー定末さんは、1月に東京で開催された「和牛甲子園」に実際に足を運んで、競りで落札する場に立ち会ったそうです。実際に競りを見るのは初めてで、とても貴重な体験ができましたと話されていました。
 西条農業高等学校としましても日頃の生徒の活動を地域の皆さんに知ってもらい、学校の和牛肉を食べていただくことで地産地消を推し進めたいという思いから、生徒が育てた和牛肉を販売することになったということです。まさにイズミさんが考えている地産地消と方向性が合致していますね。

あなうんす にく 

 西条農業高等学校畜産科肉牛班は、授業や放課後において、和牛の管理実習や課題研究に取り組み学びを深めているそうです。また、地元の賀茂鶴酒造株式会社の協力により、酒米ぬか(赤ぬか)をペレットにして与え、短期肥育でも口どけの良い風味のある黒毛和牛に仕上がるように日々研究を行っているそうです。
 販売したのは、『西農で広島和牛を盛り上げるけん!目指せ最優秀賞!!』のキャッチフレーズのもと、2024年1月18日・19日に開催された「第7回和牛甲子園」に出品したA5最高ランクの黒毛和牛「ひろしま牛」です。
 当日は7人の肉牛班の生徒が、アナウンス役、試食を提供する役、アンケートをお願いする役にわかれて、自分たちが育てた和牛肉を積極的にPRしていました。
 アナウンス役を最初に任せられた2年生の内城( 心粋 )さんは、「本日は、私たちが愛情込めて育てた和牛肉を販売しています。見るだけでもいいです。この機会に是非寄ってみてください」とPRしていました。また、自分たちが育てた和牛肉を販売してみてどうかという質問に対し、「こうして、実際にスーパーに和牛肉が並んでいるところを見ると、がんばってきたことが目に見えてわかるので嬉しい」と答えていました。

あんけーと あんけーと2

 ほかの生徒たちも始めはどのようにたち振る舞えばよいか戸惑っていましたが、後半戦は、お客さんが来るのを待っているのではなく、自分たちから出向き、試食やアンケートをお願いしていました。試食したお客さんが実際に購入してくれるのを見て、生徒たちの嬉しそうに喜んでいる姿がとても印象的でした。

ありがとうございます。 にく2

 お客さんの中には、立ち止まって生徒の話に耳を傾けたり、質問をしたりする方もおられました。実際に購入したお客さんに話を伺ってみたところ、「試食しなくても、肉を見ただけで、おいしいことがわかる。実際に食べてみると想像以上においしかった。」と感想を述べられていました。
 私も2パックほど購入させていただき、翌日すき焼きにして食べました。肉の脂がそのほかの素材にしっかりと絡んで、とてもおいしかったです。
 (株)イズミによると、今後も定期的に販売を行う予定ということですので、皆さんも、機会があれば購入して食してみてはいかがでしょうか。

しゅうごう がっつ

 

 この度の和牛甲子園では、「奨励賞」だったそうですが、次回は「最優秀賞」を取るぞと意気込んでました。
 西条農業高等学校畜産科肉牛班の生徒の皆さん、今後の活躍を期待してます!!

 →西条農業高等学校ホームページにリンク

令和6年1月17日(水曜日)

 

 

黒瀬特別支援学校が「さくらっこ作品展」を開催しました!! 

 1月17日(水曜日)、東広島市民ギャラリーにおいて、第1回「さくらっこ作品展」オープニングセレモニーが催行されました。
 「さくらっこ」とは、黒瀬特別支援学校のマスコットキャラクターのことです。これは、黒瀬町の花「さくら」をモチーフに「親と子」、「先生と児童生徒」、「先輩と後輩」が寄り添う様子をイメージしているそうです。

さくらっこ

 オープニングセレモニーでは、県や市の教育委員会の方や学校運営協議会の方、PTAなど8名の来賓の方をお招きし、保護者が見守る中で催行されました。また、会場と学校をオンラインでつなぎ、セレモニーの様子を学校にいる児童生徒がリアルタイムで見ることができるように工夫されていました。
 校長先生のあいさつの中で、この作品展を開催する目的について3つ触れられていました。1つ目は学校教育目標である地域への参加。2つ目は日ころ保護者や地域の方に児童生徒の作品を見ていただく機会が少ないので、その機会の創出。そして3つ目は、令和7年4月に高等部が移転し、校舎が分かれるが、作品展をみんなで行うことで、学校は一つだと認識すること。ということでした。
 また、代表して参加した生徒が、来賓の方々へのあいさつや作品の紹介をしました。
 児童生徒会長の新田さんは、あいさつの中で「作品は、児童生徒が一生懸命丁寧に作ったので、皆さんに見てもらい上手だねと思ってほしい。」と話していました。(写真左があいさつをした新田さん、写真右が作品紹介をした安部さん)

生徒1 生徒2

テープカット

 
 初日の午前中は生徒3人が受付をしました。とても手際よく丁寧に対応していました。また、来場者が帰られる際には、感謝の言葉を大きな声で伝えていました。

受付 ​

 
 来場された方は、一つ一つの作品を時間をかけてゆっくりと観察しておられました。

来客1 来客2

来客3 来客4

 会場全体に児童生徒の作品が数多く展示されています。
 どこれもこれも力作ばかりです!
 作品展は1月22日(月曜日)まで6日間開催されました。

 黒瀬特別支援学校ホームページ

令和5年12月17日(日曜日)

 

 庄原実業高等学校の生徒が生産した和牛をLECTで販売しました!​

  12月17日(日)、庄原実業高等学校 生物生産学科動物生産類型の生徒が生産した和牛を、「LECT」(広島市西区)において販売しました。
 この度の販売は、株式会社イズミ(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山西 泰明 様)御協力のもと、地産地消推進の一環の取組として実現。イズミの精肉部のチーフバイヤー定末さんは、実際に学校まで足を運んで、肥育牛を見に行ったそうです。
 生物生産学科動物生産類型の2・3年生は、授業や放課後において、和牛や乳牛・鶏など、畜産について飼育管理実習や課題発見解決型学習を通じて学びを深めています。
 この度、販売した和牛は、庄原で製造されたTMR(Total Mixed Ration「混合飼料」、「完全飼料」)で肥育した和牛で、記念すべき第1号ということ。庄原実業高等学校で産まれ、3年生が1年生のときから愛情込めて育てた雄の肥育牛で、とても順調に育ち、目指していたA5ランクの和牛に仕上がっているそうです。「地元広島の方々に地元で生産された牛肉をもっと食べていただいて、地産地消を推し進めたい。」、「農業高校生の日頃の活動内容を知ってもらいたい。」という思いから、生徒が育てた牛肉を販売することになりました。
 販売当日、2年生の生徒2名がPR活動をしていました。(左が松木さん、右が児玉さん)
​ 最初、生徒たちは、どのように立ち振る舞えばいいか戸惑っているようでしたが、肉を見て購入しようか悩んでいるお客さんに声をかける→試食を促す→購入してもらう というよい循環ができていました。

ツーショット 肉

5等級 お客

 PR活動で忙しい中、お二人がインタビューに応じてくれました。
 児玉さんは、「牛の名前は『ミユウ』といいます。飼育は大変だったけど、愛情込めて育てました。」「初めは緊張して声がでなかったけど、時間が経つにつれて徐々に慣れてきました。」と話してくれました。
 松木さんは、「ミユウと会うことができなくて悲しいけど、お客さんが手に取って買ってくれる現場を直接見れたことがとてもうれしい。」「おいしいと言ってくれると、頑張って飼育してよかったと思う。」と話してくれました。
 また、イズミ食品本部精肉部の町田部長は、「生徒たちにブランド和牛としてブランド名を付けてほしいですね」と、レクト支配人の糸さんは、「こういう形で生徒さんの活動に協力できることが何よりうれしい。想定以上に賑わっています。」と満面の笑みで答えてくれました。
 実際に試食したお客さんからは「肉が柔らかくてとてもおいしい。高校生が実際に販売できる牛を飼っているとは驚きです。」という感想を聞くことができました。

接客1 接客2

接客3 接客4

 売り切れる前に、私も購入することができました。今から食べるのが楽しみです。
   庄原実業高等学校 生物生産学科動物生産類型の生徒の皆さん、これからもおいしい肉を提供してくれることを期待しています!
  バラ肉

⇒ 庄原実業高等学校のホームページ

令和5年12月13日(水曜日)

 

 西条特別支援学校本校・八本松分級が、「こころのいずみ作品展」を開催しました。

 12月13日(水)、東広島市民ギャラリーにおいて、「こころのいずみ作品展」オープニングセレモニーが催行されました。
 「こころのいずみ作品展」では、児童生徒が日々の授業の中で、主体的に取り組んで制作した作品約70点を展示しています。
 この作品展は、地域の方々に児童生徒の作品を見ていただき、学校・児童生徒のことを知っていただくことや、学校と地域とのつながりを深めることを目的として毎年開催しており、今年で15回目になるそうです。
 オープニングセレモニーでは、小学部、中学部、高学部を代表して参加した児童生徒3名が、セレモニーの司会や作品の紹介、作品に込めた思いなどを説明していました。
 生徒会長の高崎さんは、「地域の方々に作品を見てもらって、自分たちのことをもっと知ってほしい」と、また藤井校長は、「この作品展が児童生徒たちの自立と社会参加につなげていくことができる場となればいい」と語られていました。
 作品展は12月18日(月)まで、ぜひ足を運んで児童生徒の作品を見てください!!

看板 セレモニー1

セレモニー2 テープカット

展示1 展示2

展示3 展示4

 作品の中には、SDGsを意識して牛乳パックを再利用して作った製品も展示されており、この制作を通した広島大学との協同的な活動や、One Action ペットボトルキャップ回収活動などの生徒の主体的な活動は、「第9回広島県ユネスクESD×SDGs」大賞の広島大学教育学部長賞を受賞したそうです。
展示5

 

さっそく近所の園児たちが作品を見に来てました。
園児1園児2

⇒ 西条特別支援学校のホームページ

令和5年12月4日(月曜日)

 

安芸府中高等学校の生徒が、園児に平和紙芝居の読み聞かせを行いました。

 12月4日(月)、安芸府中高等学校国際科の1~3年生6人が、府中町の学校法人りゅうせん幼稚園の園児に紙芝居の読み聞かせを行い、その後、平和への思いを乗せた折り鶴を一緒に作成しました。
 安芸府中高等学校では、平成27年度から有志生徒がボランティア活動の一環として、8月6日に行われる平和紙芝居に参加しており、昨年度からは、国際科1年の英語授業に紙芝居を取り入れているそうです。また、今年10月には全国で紙芝居の普及に優れた業績を上げた個人・団体に贈られる「右手悟浄・和子賞」を受賞したそうです。

ピクチャ1

  今日、読み聞かせをしてくれた紙芝居は、「原爆の子、さだ子の願い」です。禎子さんの一生と像の建立を物語にした紙芝居になります。
 各生徒が本文、台詞を担当し、丁寧にゆっくりと大きな声で感情をこめて語っていました。原爆が落ちる音や平和の鐘の音などもしっかり表現されていました。園児が覗き込むように紙芝居をじっと見て、生徒の語りに耳を傾けている姿がとても印象的でした。

ピクチャ2 ピクチャ3

 生徒を代表して、禎子役の2年生三井結葉(みつい ゆいは)さんがインタビューに応じてくれました。(左上の写真の右側が三井さんです。)
 台詞がとても上手だったので、いつから紙芝居をやっているのか伺ってみたところ、高校に入学してから始めたということでした。園児に読み聞かせをするうえで心掛けたことは何ですか?という質問をしてみると、「まず自分が禎子さんになりきること。そして自分が禎子さんと同じ状況になったらどのように思い、どのように感じるかを考えながら語る」ということでした。また、今日の紙芝居から園児に何を感じてほしいかという質問に対しては、「園児が大きくなった時、私たちから話を聞いたということをふと思い出してほしい」と答えてくれました。三井さんは、将来の進路は未定だけど、広島県民として戦争の悲惨さを訴えて続けていきたいと力強く話してくれました。
 紙芝居終了後、生徒と園児の皆さんで、折り鶴を折りました。各グループに生徒が一人ずつ着いて、折り方を丁寧に教えていました。園児たちは小さな手で一所懸命鶴を折っていました。

ピクチャ4 ピクチャ5

 そして最後に園児の皆さんから、紙芝居のお礼として、歌とペンダントをプレゼントしてくれました!歌は2曲。身体を左右に揺らしながら大きな声で歌っている姿がとても微笑ましかったです。生徒の皆さんも手拍子をして、一緒に口ずさんでいました。

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 安芸府中高等学校の生徒の皆さんには、この活動を継続して行い、世界との架け橋になってほしいと思います。

 今後の皆さんの活躍に注目です!!

⇒ 安芸府中高等学校ホームページ

令和5年9月21日(木曜日)

 

 庄原格致高等学校で、「デジタル・シティズンシップ教育講演会」が行われました。
 9月21日(木)、庄原格致高等学校でデジタル・シティズンシップ教育講演会が行われました。
 当日は、講師に広島経済大学メディアビジネス学部准教授の後藤心平氏(ホームテレビ「ピタニュー」でコメンテーターをされています。)をお招きし、「デジタル社会を生きるために」という題目で講演が行われ、その後、デジタル・シティズンシップゼミを受講している生徒4名が参加してワークショップが行われました。

   講演では、2年生88名が聴講し、デジタル社会がもたらす情報格差の影響やデジタル社会を生きるための力、生成AIについて学びました。
 後藤先生は、テレビや新聞を利用する人は、特別なスキルを要しないが、インターネットは、高齢者にとってハードルが高い。このようにデジタル社会は世の中が便利になる反面、年代や経済力、地域などによって格差が生まれることを知っておく必要がある。また、正しい情報ばかりではなく、誤った情報も多く、情報を使う私たちは、情報を見分ける力や情報モラルを養うことが必要であると話されていました。 

 講演後、生徒からは、「生成AIから得られる情報はすべてが正しいわけでないことが良くわかった。正しい使い方を心掛けたい」という感想や「デジタル社会はいい面だけではなく、様々な格差を生じさせていることがわかった」という感想がありました。

 講演の写真風景 講演の写真風景その2


 次のワークショップが始まるまでの間、生徒に話を伺いました。
   インタビューに応じてくれたのは、ササキさん(左奥)、ヤマグチさん(左前)、フジモトさん(右奥)、トクナガさん(右前)。ありがとうございました。

インタビューに応じてくれた生徒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 講義の感想を聞いてみると、「自分たちにとっては身近な話なので、分かりやすく、理解できた。」と話してくれました。また彼女たちは、総合的な探究の時間において、庄原市の問題解決の一助となる取組をテーマにしたいと考え、庄原市において高齢者人口が増加していることから「高齢者介護アプリ」の作成を進めているそうです。 

   続いて行われたワークショップでは、デジタル・シティズンシップゼミの生徒4人と後藤先生が「中学生向け授業の学習指導案作り」というテーマで意見を交わしていました。詳しく聞いてみると、ゼミの生徒が地元中学生に対し、「スマートフォン」について授業を行うということでした。

 まずは最初に先日ゼミの生徒が先生を対象に模擬授業をしたVTRを振り返り、どのようにすれば、中学生にとってわかりやすい授業になるのか、後藤先生の質問に答えたり、グループになって、意見をまとめ発表したりするなど議論を深めていました。 

 後藤先生からは、主なポイントとして、(1)どんなスライドタイトルを付ければ、どんな内容の授業かが一目見て理解できるかを考える。(2)みんなが中学生に伝えたい、教えたいことは何かを考える。(3)自分たちから答えを示すのではなく、中学生に考えさせ引き出す。(4)一方的に話をするのをいかに少なくするかを考える。というアドバイスがありました。

ワークショップ風景   スライド

ワークショップ グループ協議   グループ協議 その2

 生徒からは、「今の段階ではデジタル・シティズンシップというものがよく分かっていなかった。中学生に興味を持ってもらうには、自分が正しく理解した上で伝える必要がある。」という発言や「今のスライドは中学生にインプットさせるだけで、アウトプットさせる資料となっていない。授業までに中学生からアウトプットできるよう改良していきたい」という発言がありました。
 学校によれば、授業本番は11月中旬ごろを予定しており、今後も後藤先生にレクチャーを受けながら指導案作りを進めていくそうです。
 本番当日、中学生に対し4名の生徒がどのような授業を展開するのかとても楽しみです。

令和5年8月1日(火曜日)

呉商業高校で、“未来へのパスポート”を手に入れよう!

 「商業高校」とは、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?今回は、呉商業高校の取り組みを通じて、「社会で必要とされる力」について紹介させていただきます。

 呉商業高校を訪ねてみると、夏休み中にも熱心に勉強する生徒の姿がありました。本日行われていたのは、「ITパスポート講座」の講習です。
 「ITパスポート」とは、ITに関する基礎的な知識を持っていることを証明する国家資格です。ITに関する最初の一歩という位置づけから、「パスポート」という名前が付けられているとも言われています。

ピクチャ1
 「ITパスポートの取得には、情報だけでなく、会計、マーケティング、マネジメントなど、”商業”に関する様々な知識が必要になります。様々な問題が複雑に絡み合う今の社会では、一つの知識だけでなく、様々な知識を組み合わせて、困難な課題に立ち向かっていかなければいけません。資格が取得できることが一番ではありますが、この講座を通してそういったことも感じてもらいたいと思っています。」と沓内(くつない)先生は教えてくれました。

 ITパスポート試験をなぜ受けたいと思ったのか、生徒の皆さんに聞いてみました。3年生の井上さんは、「自分の行きたい進路で必要になる。今頑張って資格を取ることで、きっとこれからの自分のためになると思っています。」と教えてくれました。
 また、同じく3年生の小濱さんは、「商業科で学んだことの集大成になる資格と聞きました。呉商業で学んだことをマスターしたいし、国家資格の取得にもなるため、頑張っています。」と教えてくれました。
 また、2年生の木村さんには、「どうして普通科じゃなく、呉商業高校に行きたいと思ったの?」と聞いてみました。木村さんは、「高校生のうちにたくさん資格を取って、学校で学んだことが形に残ることを魅力に感じました。もし呉商業に入学したら、資格を取ることを頑張って欲しいです。」と教えてくれました。どの生徒も、自分の将来の夢に向けて、計画的に頑張っている姿が印象的でした。

ピクチャ2 ピクチャ3
● 呉商業高校生のみなさん、資格取得頑張ってください!

 呉商業高校は他の学校とは少し違う、良い伝統があるそうです。それを教えてくれたのは、呉商業高校OBで、去年から呉商業高校に着任した首藤先生。首藤先生は昨年、生徒と同じようにITパスポートを受験し、見事合格したとのことです。
 「生徒が頑張っている資格試験がどのようなものか知りたいと思い、受験することにしました。当時は生徒が”一緒に頑張っている”と感じるよう、自分がITパスポートを受験することを生徒に積極的に伝えることにしていました。」とのこと。呉商業高校は先生と生徒が二人三脚になり、一緒に目標に向かって伴走する良い伝統が築かれているのだと感じました。

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 呉商業高校にはもう一つ、「社会で必要とされる力」を象徴するものがあります。これがその同窓会館。なんとPTA、同窓会、生徒によってリニューアルしたとのことです。
 多くの生徒が初めての電動のこぎりを手に、机や椅子を作ったり、コテを使いながら壁のしっくいを塗ったりしたそうです。
ピクチャ5ピクチャ6
 
「商業科の生徒だからこそ、工業、農業のことを知って欲しい。商品に携わる人の気持ちを感じることにより、商業への取り組み方が変わると思っています。」と川端校長先生は教えてくれました。
 同窓会館のリニューアルは今後も続きます。興味のある生徒の皆さんは、ぜひ参加してみてください!

 呉商業高校では、「様々な知識や経験を通して、周りの人々と協力していく力」の大切さを学ばせていただきました。ぜひ呉商業高校に”入国”して、これからの商業のかたちに触れてみてくださいね!

広島県立呉商業高等学校ホームページ

 

令和5年6月30日(金曜日)

 

祇園北高校で、“やってみたい”を叶えよう!

 「自分の好きなこと」を探究テーマにする祇園北高校。その秘密を取材すると、新たな“学びのかたち”が見えてきました。

 「環境」について探究する生徒たち

 祇園北高校では、「総合的な探究の時間(理数コースでは理数探究)」に生徒が“自分の好きなこと”を探究しています。なぜ“好きなこと”ができるのでしょうか?それには理由があります。

 以前、探究のテーマは「SDGs」や「理科・数学」に指定されていました。その時、テーマが指定されることで、「探究を楽しむ」ことができる生徒が限定的になっていました。そこで、令和2年度から理数コースで先進的に“自分の好きなことをテーマにしてデータサイエンスを実践する”と方針転換を図りました。その結果、生徒が興味をもって取り組んだ部活動をテーマにした探究で顕著な成果をあげました。これをきっかけに今年度からは理数コース・普通コースともに、探究のテーマは“自分の好きなこと(推奨は部活動探究)”になったそうです。 

 祇園北高校に生息しているカエルを探究している福本芽生さんは、ビオトープを毎日観測してデータを収集・蓄積し、カエルが過ごしやすく、卵を産みやすい環境を調べ、ビオトープの整備に励んでいます。生き物が好きだから、豪雨災害等で住み家を追われた生物の居場所を作りたいと「カエル」をテーマに選んだそうです。活動の甲斐あって、前年に比べて観測されるカエルの数や卵の数が増えたそうです。葉っぱの裏や小さな空間まで、毎日カエルを探すのは地道で根気がいる作業ですが、「好きなことだからできる」とカエルへの愛を感じる笑顔で語ってくれました。

 ビオトープにオタマジャクシを放つ様子

 野球部のマネージャーの吉田結愛さんは“常識を疑う”をテーマに、野球をしている中で多用される、「後ろにつなぐ」という言葉の再定義を試みています。データを解析していく中で、それを表現する「言葉」の重要性に気が付き、「言葉の持つ本来の意味をしっかり伝えたい」という思いからこのテーマを選んだそうです。吉田さんは国語の先生になる夢を持っています。好きなことを探究していく中で、自己の進路を実現していくための手がかりを得ているようです。

活動の様子

 辻󠄀雄大さん・竹田航基さんは「高校野球におけるスタートダッシュの重要性 ~新カウント別樹系図の作成を通して~」というテーマで、中高生スポーツデータ解析コンペティションで最優秀賞を受賞しました。

 辻󠄀さんは、「自分は元サッカー部で、部活に所属していなかったところを野球部に誘ってもらって、今の自分がある。祇園北高校ではいろいろな機会が与えられる。何が起きるか分からない。」と話してくれました。

分厚い資料の束を持つ生徒

 スポーツデータの探究がやりたくて祇園北高校(理数コース)に来た、という瀬川晃弘さんは「やりたいことがあるなら、来た方がいい!やりたいことがなくても、先生から助言をもらえるし、やりたいことが見つかる!」とイキイキとした表情で話してくれました。

笑顔の生徒2名

 好きなことを探究する中で自ら学び、成長していく生徒たちは「新しい学びのかたち」の体現者でした。

 祇園北高校の第1回オープンスクールは既に終了していますが、第2回は10月頃を予定しているそうです。もっと深く祇園北高校について知ることができるチャンスです!中学3年生の皆さん、是非、足を運んでみてください。

スポーツデータチームの画像

データの説明図

 

 ⇒広島県立祇園北高等学校ホームページ 

 

令和5年6月9日(金曜日)

 

世羅高等学校にて、地域の高齢者の方々を対象とした「スマホ相談会」
が行われました。​

 6月9日に世羅高等学校の普通科2年生と生活福祉科2、3年生による「スマホ相談会」が開催
されました。
 この「スマホ相談会」は、世羅高等学校が世羅町と協力し、スマホの基本的な使い方から、
LINEの方法など、スマホに関わる様々な悩みに対して、生徒が1対1で答えます。

ピクチャ1 ピクチャ2

 この日は20名の相談者が来校し、生徒と互いに身振り手振りを交えながら、交流を行っていました。
 「本校のスマホ相談会はボランティアではなく、授業として生徒自ら企画・運営を行っていることが
特徴です。社会人では自分の作った企画書が通らないことや、時には大幅に修正をしなければならない
時があります。高校生の時点でつまずきを経験することや、粘り強く立ち直る力を身につけることが
重要だと思っています。」と説明してくださったのは、教頭の光橋先生。
 
 世羅高等学校は生活福祉科のみならず、普通科、農業経営科の生徒が、実社会で必要とされる力を
身に着けるため、地域の課題解決に積極的に取り組んでいます。
 実際に相談会の様子を見てみると、単にスマホに詳しいだけではなく、参加者の悩みに寄り添い、
解決方法をわかりやすく伝える力が必要なことがわかります。生徒全員が、参加者の悩みを一つでも
多く解決するため、一生懸命説明する姿が印象的でした。

ピクチャ3 

 スマホ相談会に参加した高齢者の方にインタビューを行いました。
「今日のために質問を準備してきた。生徒は自分に合わせた説明をしてくれるのでわかりやすい。」と
嬉しそうに教えてくださりました。
 3年生の川本さんは、
「今日のために準備をたくさんしてきた。高齢者の方の悩みが解決できて嬉しい。ただ、1時間の中で
説明しきれないこともあった。どうやったらうまく説明できるのかを考えていきたい。」と教えてくれ
ました。
今後は「課題研究」の授業として、成果と課題をまとめ、次回の実践に活かしていくとのことです。

ピクチャ5

最後は参加者全員で体操を行い、スマホの操作で疲れた肩、首のコリをほぐしました。

 ⇒広島県立世羅高等学校ホームページ 

 

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