このページの本文へ
ページの先頭です。

「ひろしま『ひと・夢』未来塾」のはじめの一歩コース第3回講座(平成28年9月17日~18日)を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2016年10月3日

シンボルマーク
「ひろしま『ひと・夢』未来塾」のはじめの一歩コース第3回講座を,江津市で開催しました。
江津市では,メイン講師の尾野さんが関わった姉妹塾「ごうつ道場」が開講されており,この「ごうつ道場」との合同開催でした。

第1日目 ~パレットごうつ~

会場となった「パレットごうつ」(島根県江津市江津町1518-1)は,街の魅力化促進施設として整備され,本年8月にオープンした
建物です。ホール,会議研修室やギャラリーなどがあり,市民大学講座やイベントなどに使用されています。

パレットごうつ

講師 田中輝美さん (ごうつ道場塾長・ローカルジャーナリスト)

 田中輝美さん

現在の職業に至るまでの経緯やごうつ道場の運営などについて,説明していただきました。

田中さんは,仏像が好きだったため,関西の大学に進学し,学芸員になろうと考えていたそうです。しかしながら,学生時代の実習で,
ほとんど誰とも話すことなく1日を過ごした後,「つまらない」と感じ,自分のやりたいことはモノと向き合うことではないかもしれないと
思われたそうです。

そこで,人と関わる仕事として,新聞記者を目指し,山陰中央新報社に入社されました。この会社では東京勤務も経験されましたが,
地方のことについてはほとんど情報がないので,地方のコトやモノは選択肢にもならないと思われたそうです。地元の島根が話題に
なるのは,「限界集落」か,若者が移住している「海士町」のような極端な事例しかなかったそうです。
これは,ほとんどのメディアが東京を拠点としていて,地方のことは「旅人」の視点で見ており,「非日常」の部分を採り上げていた
ためだと気が付かれたそうです。一方で,ネットでの地域別ニュースへの関心は高いという印象を持たれていました。

「好きなこと」,「できること」,「求められること」の3つが重なるところに金脈があると言われていますが,田中さんは,自分にとって,
この3つが「ヒト」,「島根県に関すること」,「つなぐこと」だと思い,ローカルジャーナリストという職業を生み出されました。
ジャーナリストはたくさんいても,ローカル×ジャーナリストという人がいなかったので,自分にしかできないことが仕事になると思われた
そうです。
実際に,「今,地方が面白い」と感じているそうです。その理由は,「人が少ない」ので,「すぐにつながれる」,「応援してもらえる」。
「課題が多い」ので,「関わりしろが多い」,「チャンスの場」があると考えることもできる。「ないものが多い」ので,「自分でつくる
チャンス」と捉えることもできるからだそうです。

また,今年度から塾長を務められている「ごうつ道場」(江津市の地域づくり実践講座)については,受講者は「起業する人」ではなく,
「掛け持ちで地域づくりする人」を前提としているそうです。講座では,金脈を見つけることと行動につなげることに重点を置き,
受講者1人に対し,OB又はOGの1人がメンターとしてフォローする体制で運営されています。

田中さん講義

地方の面白さなど,田中さんの話には大いに共感するところがありました。また,「金脈の見つけ方」は,塾生たちにとっても参考となった
ので,次回以降の課題にすることになりました。

ワーク

「ごうつ道場」,「ひろしま『ひと・夢』未来塾」の塾生は,それぞれが混合した4つのグループに分かれてワークに臨みました。1人ずつ
順番に,マイプランをプロジェクターで投影しながら発表し,意見交換を行いました。
「ごうつ道場」は今回が第5回目の講座だったため,プランがより具体化しているように思えました。

プラン発表 ワークの状況 

第2日目 ~甍街道交流館~

大正時代に建てられた旧江津町役場を改装した「甍街道交流館」で講義を受講しました。

甍街道交流館

講師 竹内希さん (てごねっと石見スタッフ・ごうつ道場OG)

竹内さん写真

昨年度,受講された「ごうつ道場」でのマイプラン作成に至るまでの経緯について,説明していただきました。

元々自然が好きなこともあり,地域の誰もが先生になれる「石見自然学校」のようなものを作りたいと考えておられたそうです。プランの
作成に当たり,メンターから,「本当にやりたいことなのか」,「実現させる気があるのか」,「もっとすぐにできることはないか」と問われ
続け,自分の気持ちと向き合ったそうです。

竹中さんは,高校時代に「地域から学ぶ。地域を考える」ということに興味を持たれ,自分の住んでいる街を元気にすることに携わりたい
と思われていました。就職活動をする中で,「てごねっと石見」に出会い,江津に住んでいる方たちが大変温かく接してくれたことが
きっかけで,この街に移住することを決めたことを改めて思い出されたそうです。

そこで,江津に愛着を持ってくれる人を増やす「江津の魅力体感ツアー『Go tour』」というプランに変更されました。今年の3月から,
大学の後輩などを江津に誘い,プランの実践に取り組まれているそうです。

塾生もマイプランの作成をしているので,「自分が本当にやりたいこと」という言葉は心に刺さったようで,プラン見直しの参考にしたい
という感想が寄せらせました。

竹内さん講義

ワーク

島根県立大学の竹中さんと,本町まちづくり協議会の黒川さんから,本町地域でのまちづくりの取組について,説明していただきました。
その後,実際に甍街道のまちあるきを行いました。歴史のある建物が多くあり,塾生は黒川さんの説明を熱心に聞いていました。

黒川さん 

今後の講座情報等

講座概要については,次のパンフレットをご覧ください。 
平成28年度「ひろしま『ひと・夢』未来塾」塾生募集パンフレット (PDFファイル)(1.78MB)

各講座の開催時刻,会場については,変更となる場合もありますので,最新情報については,フェイスブック
ページをご覧ください。
https://www.facebook.com/hiroshima.hitoyume.miraijuku?ref=bookmarks

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ