未来塾の地域とつながり課題解決コースでは、5回の講座を通じて、自分の考えをまとめ、必要なスキルを身に着けながら、マイプランを作成します。
今回は、卒塾生の新谷さんをインタビューしました。

ー第11期卒塾生・新谷さんー
ー新谷さんは、地域のお年寄りや子どもたちと関わりながら、地域資源や課題の書き起こし、農業体験、自然体験活動などを幅広く行ってきました。
「地域のお年寄りの方と話をして、課題とか資源を書き出したり、耕作放棄地を再生して、子どもたちと野菜を作ったり、巨大カボチャを作ったりしています。そこで作った野菜をタコスに入れたりしているんです」
ー学校での農業体験授業のリーダーを務めるなど、地域に深く入り込みながら活動していました。
「橋渡し役をしながらやる、というのを今年度はずっとやらせてもらっていました」
ー一方で、新谷さんの中には、次の段階への問いもありました。
「つながりはあるけど、それをどうやって人に伝えるか。アウトプットの部分が、ちょっと苦手だなというのはありました」
ー未来塾に参加したきっかけは、周囲からのすすめでした。
「地域おこし協力隊の先輩から『受けてみたらいいよ』と言われたり、事務局の水木さんからも『めっちゃおすすめですよ』と言われて、じゃあ一回行ってみようか、みたいな感じでした」
ー人とのつながりや、その関係をどう広げ、どう伝えていくか。そのヒントを得たいという思いもありました。
「地域の中でのつながりは元からあったんですけど、それを他の人に伝えられたら、よりいいなと」
ー一方で、参加前にはこんなイメージもあったといいます。
「『塾』ってつくと、ガチガチで大変そうだな、と。
起業家の人が来て、ガンガンやられるのかなって、ちょっと怖さもありました(笑)」
ー講座や現地実習を通して、特に心に残ったのは「人が集まる場」のあり方でした。
「人が集まって、そこでいろんな交流が生まれる空間をつくることって、すごく大事なんだなと感じました」
ー講師や実践者の姿勢も、大きな学びになりました。
「『いったん、自分が始めるから、興味があればついてきて』みたいな、押し付けないけど、背中で見せる感じがすごくいいなと思いました」
ーまた、場を“つくりこみすぎない”姿勢にも気づきがありました。
「わざわざ頑張って場を作るというより、ある場所を生かして、興味のある人が自然と来るようにする。その受け入れ方が、すごく印象的でした」

↑長楽寺(安芸高田市)での地域実践者との交流
お寺を中心に広がっていった地域活動の話を聞き、“つくりこみすぎない”姿勢を学びました。
ープランづくりで、新谷さんがもっとも悩んだのは「人をどう巻き込むか」でした。
「自分一人でやるだけなら、正直そんなに難しくないと思うんです。でも、地域の人たちをどう巻き込んでいくか、そこはすごく考えました」
ーその中で、地域の人との対話からヒントが生まれていきます。
「地元のおばちゃんたちと話していたら、『そのプランの実現、私たちがやるよ』って言ってくれて。じゃあ、お任せしたらいいんじゃないか、という流れになっていきました」
ープランは、会議室の中ではなく、日常会話の中で磨かれていきました。
ー未来塾を通じて、新谷さん自身のスタンスにも変化がありました。
「正直、行き急いでいたなというのは、すごく感じています。80パーセント、70パーセントくらいの力で、緩やかにやっていった方が、長く続けられるなと」
ー無理をして突き進むのではなく、続けていくことの大切さに気づいたといいます。この気づきは、プランづくりだけでなく、日々の向き合い方にも影響しました。

↑お助けレンジャー(府中市上下町)の活動体験
毎年恒例の餅つき体験を通して、ゆるく交流が続く感覚を体験しました。
ー新谷さんがこれから大切にしたいのは、世代を越えたつながりです。
「老若男女問わず、気軽に話しかけてもらえる存在になりたいと思っています」
ー特に力を入れたいのが、世代間交流の場づくりです。
「子どもとお年寄りが自然と集まるような場をつくりたい。月に一回でも、そんな時間があったらいいなと思っています」
ー最後に、未来塾をどんな人にすすめたいかを聞きました。
「地域おこし協力隊の1年目の人には、すごくおすすめしたいですね。何をしたらいいか分からない人には、特に」
ーそして、こう続けます。
「一人で全部やろうとせず、人に頼ることの大切さを学べたのが、一番大きかったです」
ー新谷さんにとって未来塾は、「走り続ける自分を、少し立ち止まらせてくれる場所」でもありました。

令和8年度ひろしま「ひと・夢」未来塾地域とつながり課題解決コースを開講します。講座概要については、次のパンフレットをご覧ください。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)