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食事を介助する様子1

生活支援員とは?実際に働く職員にインタビューしました!

ひろしまで暮らす |

生活支援員は、障害者施設や就労施設などの利用者さんとご家族の生活を支える仕事です。食事介助、排泄介助、入浴介助、余暇時間も楽しめるよう支援するなど、様々な役割があります。

利用者さんの笑顔や、新たな一面を見ることができた際にやりがいを感じる魅力的な仕事です。今回は、広島県立総合リハビリテーションセンターで勤務する職員に、インタビューしました!

生活支援員とは?

職員が話しかける様子

生活支援員は、自宅での生活が困難な高齢者や身体・知的の障害がある方に寄り添い、日常生活を支援しています。

生活支援員になるために、特に必要な資格や要件はありませんが、職員の中には保育や介護に興味・関心があった方もいるようです。利用者さんと近い距離で接する機会が多いため、信頼関係の構築が大切な職業です。

具体的な仕事内容は?

絵の具で遊ぶ利用者を手伝う様子

生活支援員の具体的な仕事内容は、食事介助、排泄介助、入浴介助などの他に、施設内の行事の立案・実践も行います。生活を支えるだけでなく、楽しみを提供することで、前向きに治療に取り組んでいただくことも重要な仕事となります。

勤務形態は、日勤だけでなく早出や遅出などが必要な場合もあり、利用者さんの生活リズムに合わせた対応が求められます。

仕事のやりがいは?

食事を介助する様子2

利用者さんの近くで接するため、表情の変化や笑顔を見られることは、やりがいになります。また、利用者さんのみならず、ご家族からも感謝の言葉をいただく機会もあり、喜びを感じることができます。

長く支援することで、信頼関係が構築でき、会話をしたり名前を呼ばれることもあり、仕事のモチベーションに繋げることもできます。

また、利用者さん一人ひとりに合わせた支援をするために、日頃からの心掛けや学びが必要となり、福祉の知識を習得することも可能となります。

勤務場所は主にどんなところ?

施設の俯瞰写真

生活支援員として採用された場合には、主に介護施設、障害者支援施設、児童発達支援センターなどで勤務することとなります。勤務場所によって、子どもから高齢者まで、支援する利用者さんは様々です。

生活支援員として働く職員にインタビューしました

職員さん集合写真

今回は、広島県立総合リハビリテーションセンター内の医療型障害児入所施設 (若草園・若草療育園・わかば療育園) で勤務する職員に、生活支援員の仕事内容、やりがい、仕事を進める上で心掛けていることなどについて、インタビューしました!

生活支援員とはどのような仕事ですか?具体的な仕事内容を教えてください。

利用者の皆さんの生活を支援し、生活に楽しみを感じていただくことです。起床後から更衣・排泄・洗面・食事・歯磨き・登校の見送り・迎え・入浴・就寝準備など全てにおいて介助度に合わせた支援を行っています。

食事に関しては、利用者さんの状態に合わせて食べやすく細かくするなど介助を行います。排泄に関しては、おむつ交換やトイレの見守り、移乗等の介助があります。また、各季節に合った行事の立案・実践も行っています。

例えば、春レクリエーションや七夕、夏祭り、クリスマスなどがあります。利用者さんが治療に前向きになるためにも、生活に楽しみを作ることが大切なのではないかと考えています。

1日の基本的なタイムスケジュールを教えてください。

勤務によって異なりますが、日勤の場合は以下のとおりです。

8:30~
出勤・朝礼・食事介助
9:30~
活動
10:00
水分補給、オムツ交換
12:00
昼食
12:30
休憩
13:30~
入浴介助
15:00
更衣、オムツ交換
16:00~
雑務
17:00~
夕食
17:15
退勤

生活支援員のやりがいを教えてください。

利用者さんの表情の変化や笑顔が見られることです。入社して3か月が経ちました。最初は、利用者さんによってひらがな表など言葉の伝え方が違い、言いたいことが分かりませんでした。発語がある子やない子など様々です。

しかし、関わっていく中で言いたいことを感じ取ることができたり、利用者さんについて知ったりすることができるようになったと感じています。また、関わっていく中で信頼関係を築き、笑顔が多く見られるようになったことも嬉しく感じます。

そして、何より私は毎日利用者さんから元気をいただいているように感じています。名前を呼ばれたり、話しかけられたり、そんな毎日がとっても楽しいです。生活支援員という生活に寄り添う者として、話しやすさを感じてもらえるのだろうと感じています。

なぜ生活支援員を志したのか、きっかけなどがあれば教えてください

子どもの頃から障害がある方 (家族や友人) と関わる機会が多く、生きづらさを抱えている方を支える仕事に就きたいと思うようになりました。

仕事を進める上で、心掛けていること、大切にしていることを教えてください。

ありきたりかもしれませんが、笑顔と声かけを大切にしています。利用者さんと接する時、笑顔で話す方が利用者さんも安心すると思っています。

また、何かをする時も、びっくりされないよう、一言声かけをしてから支援するようにしています。利用者さんに対してだけではなく、他の職員の方とかかわる時もそういった声かけを大切にしています。

生活支援員になるためにはどうすれば良いですか?必要な資格はありますか?

資格がなくても生活支援員になれます。広島県立総合リハビリテーションセンターの生活支援員になるためには、年に数回行われる試験を受け、合格することです。

現在、若草療育園には、介護や保育の資格を持っている職員も資格を持っていない職員もいます。福祉分野に興味や関心があるというのが大切だと思います。

広島県立総合リハビリテーションセンターの生活支援員として働く魅力を教えてください。

病院という中で、幅広い職種の方と関わるため、毎日が学びで溢れています。若草園では、一人の利用者さんに看護科・訓練科・育成課の3課の担当がついています。一人の利用者さんが生活する中で、よい生活しやすくなるように支援したり、医療的なケアをしたりなどみんなで一人を援助しています。

私自身、保育科卒業であるため看護や訓練的な面では知識が劣っているように感じます。だからこそ、他職種の方々からの情報はとても新鮮で毎日学びになっています。また、若草園では「療育」を行っているため、その子どもが治療に前向きになるように考えたり、実践したりすることの難しさも感じます。

生活支援員の目線だけでは難しく感じることも。他職種の方の目線で見ることで新たな発想が浮かぶこともとても魅力に感じています。また、その他にも、職員同士の仲が良く、優しい方たちばかりで、とても働きやすいです。福利厚生もしっかりしており、休みも取りやすいので、プライベートも充実しています。

これから生活支援員を目指す方に向けてメッセージをお願いします。

私は、学生時代に保育実習に行くまでは生活支援員という職業について全く知りませんでした。しかし、実習を通して生活支援員の働きについて学び、子ども達にとって保護者のような温かい存在であることを感じたとともに憧れを抱きました。

利用者さんに対する思いは、その方にとても伝わります。その方を思って援助することで、より良い援助に繋がるのではないかと考えます。

働く中で、悩むこともありますが周りの職員の方々がとても優しく、温かいご指導をしてくださるため本当に救われています。一人で抱えることはないです。私も日々職員の方や利用者の皆様から学んでいるため、ぜひ一緒に学びながら働きましょう。

広島県立総合リハビリテーションセンターで職員募集しています!

広島県立総合リハビリテーションセンター外観写真

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