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刑事警察 科学捜査研究所 研究員

印刷用ページを表示する掲載日2019年4月18日

-鑑定に打ち込む研究員

科学捜査研究所 物理研究室 研究員

鑑定する研究員の手元
 
―研究員になった経緯

大学・大学院で物理学を学んでおり,将来は物理を使って社会の役に立てる仕事がしたいと考えていました。就職活動をしていた時期に地元広島県の科学捜査研究所で募集があることを知り,これまでの経験を活かした鑑定や研究が「県民のために役立つ」と思い,採用試験を受験しました。大学院での研究との両立は大変でしたが,合格発表時に自分の番号を見つけて嬉しかったことは今でも覚えています。

―現在の仕事内容とやりがい

科捜研には5つの研究室がありますが,私が所属する物理研究室では,物理学の知識を用いて,火災・労災事故・爆発の原因調査,交通事故での衝突速度計算,拳銃や猟銃の弾丸発射機能検査,画像を用いた身長や車速の計算,音声の識別,などの鑑定を行います。

交通事故鑑定では,車両の変形や現場道路の痕跡を見て,車両の衝突形態や挙動を推定し,速度を計算します。正解がわからない問題に挑むのは研究に近いところがあり,事故状況に関する疑問点を1つずつ解消して論理的に説明できる挙動解析ができたときは達成感を感じます。

鑑定する研究員の横顔
―今の職場の雰囲気

私たちの職場は,上司・部下に関係なく活発に意見交換できる環境です。なぜなら,私たちが作成する鑑定書は,鑑定人の経験年数に関係なく最終的に公判の証拠資料として提出されるものなので,正しいものをつくるため,忌憚のない意見交換が必要だからです。

鑑定作業では高い集中力が必要になるので,オンとオフをうまく切り替えることが皆上手く,趣味を持っている先輩・上司が多いです。物理研究室の上司や先輩は工学部出身の方ばかりで,車やバイク,パソコン,機械などの趣味がそのまま仕事に役立っているので,私もその知識を教わっているところです。

パソコンの画面を見ている研究員

―これからの夢,目標

研究員になって3年が過ぎましたが,物理研究室の鑑定内容は非常に幅広く,現場も毎回違い,マニュアル化の難しい作業も多いので,たくさんの経験を積まないとできない職人気質の仕事だということを強く感じています。今はまだ上司の指導を受けながら鑑定を続けていますが,技術を身に付けて少しでも早く一人前の鑑定人になれるよう精進します。そして,1日も早く自分の鑑定内容が正しいと自信を持って公判出廷等で証言できるように,責任感をもってこれからも鑑定書を作成していきたいです。

ある1日のスケジュール
8:30 始業・鑑定する拳銃の写真撮影・計測
9:30 拳銃の製造会社等を調査
12:00 昼食
13:00 鑑定対象の拳銃の試射
14:00 鑑定書作成
17:15 終業
20:00 動画配信サイトで海外ドラマ鑑賞(英語字幕で見て英語の勉強をしています。)

上司を話をしている笑顔の研究員

経歴
平成28年9月 大学院博士課程前期修了(理学研究科物理科学専攻)
平成28年10月 採用 現職

 

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