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循環器病の後遺症を有する方への支援

印刷用ページを表示する掲載日2024年1月4日

循環器病は、急性期に救命されたとしても、様々な後遺症を残す可能性があり、後遺症によって、日常生活の活動が低下し、介護が必要な状態になることもあります。
脳卒中の発症後には、手足の麻痺だけでなく、外見からは障害が分かりにくい摂食嚥下障害、てんかん、失語症、高次脳機能障害等の後遺症が残る場合があり、社会的理解や支援が必要です。

【目次】

失語症

失語症とは、脳梗塞や脳外傷などにより脳の言語中枢が損傷され起こる障害です。物事を考える機能は保たれていますが、自分の考えを「言葉」の形にすることができず、「話す」「話を聞いて理解する」「読む」「書く」など言葉にかかわる機能が失われ、周囲とのコミュニケーションをとることが困難です。


失語症

【出典】広島県失語症者向け意思疎通支援事業パンフレット 『失語症』について知りたい

失語症の方の社会参加を促進するため、失語症者向け意思疎通支援者の養成研修を行い、失語症者の自立と社会参加を促進するため、コミュニケーション及び移動等の支援を行う失語症者向け意思疎通支援者を派遣しています。

≪問い合わせ先・申し込み先≫
一般社団法人広島県言語聴覚士会
Email: ippansyadanho.hiroshimakeng@brown.plala.or.jp

てんかん

てんかんは、けいれんや意識消失などの発作を繰り返す脳の慢性疾患です。国内の患者数は約100万人(100人に1人)といわれています。
てんかん発作には、けいれんだけでなく、いろいろなタイプがあり、どの年齢層でも発症しうる病気です。このため、担当する診療科も小児科、神経内科、神経精神科、脳神経外科など数多くの診療科により担われてきた経緯があります。その結果、どの医療機関がてんかんの専門的な診療をしているのかなど、患者ばかりでなく、一般の医師へのてんかん診療に関する情報提供等の体制が十分ではなく、地域において、てんかん患者が専門医療に結びついていないとの指摘があります。
このため、広島県では、てんかん診療連携体制の整備を図ることを目的として、広島大学病院(てんかんセンター)を「てんかん支援拠点病院」に指定し、拠点病院を中心に、地域診療ネットワークの構築、患者・家族の相談窓口の設置、てんかんに関する正しい理解の普及啓発等の取組を行っています。

広島大学病院てんかんセンターは、適切にてんかん診断・治療を行うために、各診療科や検査部・診療支援部・看護部・薬剤部・ソーシャルワーカーなどの診療部門が協力して設立されました。

長く治療を受けているが発作がなかなか止まらない、てんかんかどうかよくわからないなど、診断や治療に困っている患者さんに対する包括的な診療に取り組んでいます。

高次脳機能障害

高次脳機能障害とは、交通事故などによる脳外傷や脳卒中などによる脳血管障害などにより、脳に損傷を受けた後遺症などとして起こる、記憶障害、注意障害、社会的行動障害などの認知障害などを指します。

この障害は、日常生活に重大な支障をもたらしますが、外見上の身体障害が軽症のことも多く、障害を知らない人から誤解を受けやすいなどの面もあります。

広島県では、高次脳機能障害に関して、医療から福祉まで一貫したサービスを提供する県の中核施設として広島県高次脳機能センター(広島県立障害者リハビリテーションセンター内)を設置し、各地域での高次脳機能障害に関する相談窓口として、高次脳機能地域支援センター(8箇所)を指定しています。

運転の再開

都道府県警察においては、加齢に伴う身体機能の低下等のため自動車等の安全な運転に不安のある高齢ドライバーやそのご家族、身体の障害や一定の症状を呈する病気等による症状のため自動車等の安全な運転に支障のある方等が、担当の職員(看護師等の医療系専門職員をはじめとする専門知識の豊富な職員)に相談することができる窓口を設けています。
また、電話でも相談できるように全国統一の専用相談ダイヤル(♯8080)を設けています。

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