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マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!!

印刷用ページを表示する掲載日2021年11月11日
  • マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を予防するためには,マダニに咬まれないようにすることが重要です。
  • マダニの活動が盛んな,春から秋に多くの発生が見られることから,農作業やレジャーなどで,森林や草むら,藪などに入る場合には十分注意しましょう。 
  • 森林や草むら,藪など,マダニが多く生息する場所に入る場合には,肌の露出を少なくする。
  • 長袖・長ズボンを着用する。
  • シャツの裾はズボンの中に,ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる。
  • 足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)を履く。

2013年3月4日以降に届出られたSfts症例の発症時期

*国立感染症研究所HPから引用

目次

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

1 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

平成23年に初めて特定された,SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で,主な症状は発熱と消化器症状で,重症化し,死亡することもあります。
SFTSウイルス自体は,以前から国内に存在していたと考えられますが,平成25年1月に初めての症例が確認され,現在までに,全国では27都府県で685例の症例が確認されています(令和3年11月11日現在)。広島県については,68例(うち14例で死亡)の症例が確認されています(令和3年11月11日現在)。

2 感染経路 

多くの場合,ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染していますが,感染患者の血液,体液との接触感染も報告されています。
また,インフルエンザなどのように容易に人から人へ感染して広がるものではないとされています。

その他,SFTSウイルスに感染したネコやイヌから,ヒトがSFTSを発症したとみられる事例も報告されています。

3 症状

マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て,主に原因不明の発熱,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)が出現します。
時に頭痛,筋肉痛,神経症状(意識障害,けいれん,昏睡),リンパ節腫脹,呼吸器症状(咳など),出血症状(紫斑,下血)を起こします。

広島県における患者の確認状況(令和3年11月11日現在)

No. 公表日 年齢性別 転帰 発症(死亡)時期
1 H25.2.19 成人男性 死亡 平成24年夏
2 H25.6.3 60歳代女性 生存 平成25年5月
3 H25.9.2 70歳代男性 生存 平成25年8月
4 H25.10.17 70歳代男性 生存 平成25年9月
5 H25.10.25 60歳代男性 生存 平成25年10月
6 H26.6.5 60歳代女性 生存 平成26年5月
7 H26.6.13 60歳代女性 生存 平成26年5月
8 H26.10.2 60歳代男性 生存 平成26年9月
9 H27.4.28 80歳代女性 生存 平成27年4月
10 H27.5.8 80歳代女性 死亡 平成27年5月
11 H27.6.2 70歳代女性 生存 平成27年5月
12 H27.6.4 70歳代女性 死亡 平成27年6月
13 H27.6.11 70歳代男性 生存 平成27年6月
14 H27.7.22 80歳代男性 生存 平成27年7月
15 H27.7.22 70歳代女性 生存 平成27年7月
16 H27.8.20 70歳代女性 生存 平成27年8月
17 H27.9.3 60歳代男性 生存 平成27年8月
18 H27.11.11 80歳代男性 生存 平成27年11月
19 H28.9.1 60歳代男性 生存 平成28年8月
20 H28.9.23 60歳代男性 生存 平成28年9月
21 H28.10.14 70歳代女性 死亡 平成28年10月
22 H29.6.24 90歳代女性 死亡 平成29年6月
23 H29.6.30 80歳代女性 生存 平成29年6月
24 H29.7.26 70歳代男性 生存 平成29年7月
25 H29.8.1 50歳代女性 生存 平成29年7月
26 H29.10.19 70歳代女性 生存 平成29年10月
27 H30.4.28 70歳代男性 生存 平成30年4月
28 H30.7.14 70歳代男性 死亡 平成30年7月
29 H30.7.17 40歳代女性 生存 平成30年7月
30 H30.8.2 80歳代男性 死亡 平成30年8月
31 H30.8.6 80歳代男性 生存 平成30年8月
32 H30.9.28 60歳代男性 生存 平成30年9月
33 H30.9.28 40歳代男性 生存 平成30年9月
34 H30.10.11 70歳代女性 生存 平成30年10月
35 H30.10.17 60歳代男性 生存 平成30年10月
36 H30.10.26 30歳代男性 生存 平成30年10月
37 H31.4.24 70歳代男性 生存 平成31年4月
38 R1.7.18 70歳代男性 生存 令和元年7月
39 R1.7.31 80歳代男性 生存 令和元年7月
40 R1.10.8 60歳代男性 生存 令和元年9月
41 R1.10.8 90歳代女性 死亡 令和元年9月
42 R1.10.12 80歳代女性 死亡 令和元年10月
43 R1.10.15 70歳代男性 生存 令和元年10月
44 R2.2.4 60歳代女性 生存 令和2年1月
45 R2.5.11 70歳代女性 死亡 令和2年5月
46 R2.5.20 60歳代男性 生存 令和2年5月
47 R2.6.11 80歳代女性 生存 令和2年6月
48 R2.6.23 70歳代女性 生存 令和2年6月
49 R2.6.25 30歳代男性 生存 令和2年6月
50 R2.6.30 60歳代女性 生存 令和2年6月
51 R2.8.21 80歳代女性 生存 令和2年8月
52 R2.9.29 90歳代女性 死亡 令和2年9月
53 R2.10.9 60歳代女性 生存 令和2年10月
54 R2.10.27 70歳代男性 死亡 令和2年10月
55 R2.12.12 70歳代男性 生存 令和2年12月
56 R3.3.5 70歳代男性 生存 令和3年3月
57 R3.4.12 60歳代女性 生存 令和3年4月
58 R3.5.19 70歳代女性 生存 令和3年5月
59 R3.5.25 70歳代女性 生存 令和3年5月
60 R3.6.1 50歳代女性 生存 令和3年5月
61 R3.6.14 70歳代女性 生存 令和3年6月
62 R3.6.16 70歳代男性 生存 令和3年6月
63 R3.7.21 90歳代女性 死亡 令和3年7月
64 R3.7.26 90歳代男性 死亡 令和3年7月
65 R3.8.6 70歳代男性 生存 令和3年7月
66 R3.8.30 70歳代男性 生存 令和3年8月
67 R3.10.14 60歳代男性 生存 令和3年10月
68 R3.11.4 70歳代女性 生存 令和3年10月

国内の確認状況:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省ホームページ)

広島県におけるマダニの生息状況

 (1)マダニとは

フタトゲチマダニマダニとは,食品などに発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウダニなど,家庭内に生息するダニとでは種類が異なります。
マダニ類は,固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで,主に森林や草地などの屋外に生息しており,市街地でも見られます。
日本全国に分布しています。

 

(写真提供:広島県立総合技術研究所保健環境センター)

【ポイント】
マダニは,家庭内にいるダニとは種類が異なります。

 (2)広島県におけるマダニの生息状況(県内の2つの地点で調査) 

(調査方法)
実施機関:広島県立総合技術研究所保健環境センター
調査地点:A地点(標高162m),B地点(標高65m)
調査期間:2010年から2011年

広島県におけるマダニ種類と生息時期

※ その他広島県内では,3属11種のマダニ類を確認している。
※ 最高気温10℃以下で減少し,5℃以下でほとんど採取できなかった。

 (3)マダニのライフサイクルと吸血源となる哺乳類 

Sfts

 (写真提供:広島県立総合技術研究所保健環境センター)

【ポイント】
  • 植生上で吸血源の動物が通りがかるのを待ち伏せする
  • 活動時期は,4月中旬~11月下旬
  • イタチ,タヌキ,キツネ,ネコ,イヌ等も吸血源になる
  • ダニは吸血が完了すると落ちる
  • 動物の通り道はダニに吸着される危険性が大きい

 (4)マダニの吸着(刺される)状況 

マダニの吸着(刺される)状況

(写真提供:広島県立総合技術研究所保健環境センター)

【ポイント】
  • 皮膚に口器を差し込み,セメントのような物質によりしっかり固着する
  • 吸着されても痛くもかゆくもないので,なかなか気付かない

 よくある質問

Q1 マダニに咬まれました。どうしたらよいですか。

 症状がない場合は,医療機関への受診は不要です。マダニに咬まれた後,数週間程度は体調の変化に注意をし,発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。
 咬まれてから2週間程度の間に発症した場合は,医療機関を受診して,経緯などを含め医師に相談してください。

Q2 マダニに咬まれたので検査してほしい。

 症状がある場合は,まず医療機関を受診してください。医師が,診察に基づき,検査が必要か判断されます。
 症状がない場合は,検査は不要です。なお,マダニの検査は実施していません。

Q3 マダニが皮膚に吸着しているのを発見しました。どのようにすればよいですか。

 無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり,マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあります。医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。

その他

重症熱性血小板症候群に関するQ&A(厚生労働省)

 ネコやイヌからの感染事例

SFTSについては,次の事例が確認されています。
 
・発熱・衰弱等に加え血小板減少等の所見が見られた飼育ネコ及び飼育イヌの血液・糞便からSFTSウイルスが検出された事例
・体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSウイルスを発症し死亡した事例
 
令和2年6月に,広島県においても初めて,ネコからSFTSウイルスに感染し,SFTSを発症したとみられる事例が確認されました。

県民の皆様へ 

Q1 ネコやイヌからSFTSウイルスに感染する危険性があるということですか?

・ヒトにSFTSウイルスを感染させるリスクのあるネコなどは,ヒトとのSFTSで認められる症状を呈していたことが確認されており,健康なネコなどからヒトがSFTSウイルスに感染することはないと考えられます。

・また,屋内のみで飼育されているネコについては,SFTSウイルスに感染する心配はありません。

・現時点においてはまれですが,SFTSウイルスに感染し,発症している動物の血液などの体液に直接触れた場合,SFTSウイルスに感染することも否定できません。

・なお,ヒトのSFTSで認められる症状を呈していたネコに咬まれたヒトがSFTSを発症し,亡くなられた事例が確認されていますが,そのネコから咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染したかどうかは明らかではありません。

Q2 ネコなどの動物からSFTSウイルスに感染しないようにするためには,どのように予防すればよいですか?

・動物を飼育している場合,過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり,動物を布団に入れて寝ることなど)は控えてください。動物に触ったら必ず手洗い等をしましょう。また,動物のマダニは適切に除去しましょう。飼育している動物の健康状態の変化に注意し,体調不良の際には動物病院を受診してください。

医療機関の皆様へ

今回の事例は,稀な事例ではありますが,発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから,SFTSの疑いのある患者を診察した場合には,マダニ以外に,原因不明の病気のネコやイヌとの接触歴等について,診断の参考としていただくようお願いします。

獣医師の皆様へ

病気のネコやイヌに触れる機会の多い獣医療関係者は,SFTSウイルスの感染リスクがより高いと考えられることから,患畜の取扱いには手袋を着用するなど,標準予防策及び必要に応じて接触感染予防策を徹底いただくようお願いします。

相談窓口

ダニに咬まれた場合など,最寄りの保健所等へご相談ください。

保健所名等 管轄地域 連絡先

広島県西部保健所

大竹市、廿日市市 0829-32-1181

広島県西部保健所広島支所

府中町、海田町、熊野町、坂町、
安芸高田市、安芸太田町、北広島町
082-228-2111

広島県西部保健所呉支所

江田島市 0823-22-5400

広島県西部東保健所

竹原市、東広島市、大崎上島町 082-422-6911

広島県東部保健所

三原市、尾道市、世羅町 0848-25-2011

広島県東部保健所福山支所

府中市、神石高原町 084-921-1311

広島県北部保健所

三次市、庄原市 0824-63-5181

広島市中保健センター

広島市中区 082-504-2528

広島市東保健センター

広島市東区 082-568-7729

広島市南保健センター

広島市南区 082-250-4108

広島市西保健センター

広島市西区 082-294-6235

広島市安佐南保健センター

広島市安佐南区 082-831-4942

広島市安佐北保健センター

広島市安佐北区 082-819-0586

広島市安芸保健センター

広島市安芸区 082-821-2809

広島市佐伯保健センター

広島市佐伯区 082-943-9731

広島市健康推進課

広島市

082-504-2622
Fax 082-504-2622
休日・夜間 082-245-2111

福山市保健所

福山市 084-928-1127
Fax 084-921-6012
夜間 084-921-2130

呉市保健所

呉市 0823-25-3525
Fax 0823-24-6826
夜間 0823-25-3590

広島県感染症・疾病管理センター

県内

082-513-3068(休日・夜間含む)
Fax 082-254-7114

予防方法 

SFTS等マダニが媒介する感染症を予防するためには、
マダニに咬まれないようにすることが重要です!

(特に,マダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意が必要です。)

農作業,レジャーや庭仕事など野外で活動する際には、次の点に注意が必要です。

  • 長袖,長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避け,ズボンやシャツの裾などを入れ込んでマダニの入り込みを防ぐ。
    長靴を履くのも効果あり。
  • 屋外活動後は,体や服を叩き、マダニに刺されていないか確認する。
    帰宅後は,すぐに入浴して身体をよく洗い付着したダニを落とし,衣服は洗濯する。
【ワンポイント】
マダニは,身体にとりついてすぐに刺すのではなく,体のやわらかい部位をさがして刺す習性があります。
  • 脱いだ衣服は放置せずにすぐ洗濯するか,ナイロン袋等に入れて口をしばっておく。
  • 吸血中のマダニを見つけた場合は,できるだけ医療機関で処置する。
【ワンポイント】
・マダニ類は体部をつまんで引っ張ると口器がちぎれて皮内に残ってしまうことがあるため,口器を残さない方法でマダニを除去する必要があります。
・マダニをつぶしてしまうと,そのマダニがもし病原体を持っていた場合によくありませんので,マダニはつぶさず慎重に除去する必要があります。

(出典)厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A」

マダニポスター山ありダニあり(厚生労働省)

「ダニ」にご注意ください

ダニにご注意ください(厚生労働省)

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