子宮頸がん予防ワクチン 《HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン》 は、平成25年度から小学6年生~高校1年生の女子を対象に開始した定期の予防接種です。
平成25年6月14日以降、接種後に広範な疼痛や運動障害が見られたことから、積極的な勧奨が差し控えられていましたが、その後、専門家の間で継続的に審議が行われ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和3年11月26日付けで、積極的勧奨を再開する旨の通知が厚生労働省から出されました。
小学校6年生(12歳になる年度の初日)から高校1年生相当(16歳になる年度の末日)までの女子
平成9年度生まれから平成20年度生まれまでの女子で、令和4年4月から令和7年3月までの期間に1回以上接種済の方
ヒトパピローマウイルスは様々な型(種類)があります。そのなかでも、HPV16型とHPV18型は子宮頸がんを引き起こしやすい型であり、子宮頸がんの原因の50~70%を占めると言われています。
2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は、この2つの型のウイルスの感染を防ぐことができます。
9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型・HPV18型に加え、5つの型のウイルス(HPV31型・HPV33型・HPV45型・HPV52型・HPV58型)の感染を防ぐことができ、これにより、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができると言われています。
一定の間隔を空けて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。全ての接種が完了するまで約6か月かかります。どのワクチンを接種するかは接種する医療機関で相談してください。
HPVワクチンの接種後、接種部位の痛みや腫れ、赤みが起こることがあります。また、まれですが重い症状(アレルギー症状や神経系の症状)が出る場合もあります。HPVワクチン接種後に生じた症状の報告頻度は、接種1万人あたり約3~9人と言われており、また、重篤な症状の報告頻度は接種1万人あたり約2~9人と言われています。
◆HPVワクチンの接種後に副反応が継続する場合はどうしたらよいですか?
接種を実施した医師やかかりつけの医師へご相談ください。より専門的な治療等が必要である場合は「HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関」で受診することもできます。(協力医療機関の受診については、接種を行った医師・かかりつけの医師へご相談ください。)
・HPV接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関について | 厚生労働省
また、接種後の健康被害については予防接種健康被害救済制度を申請することもできます。
厚生労働省や自治体などの窓口を紹介しています。こちらをクリックしてください。
【リーフレット】
・小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)|厚生労働省
・小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)|厚生労働省
・医療従事者の方へ~HPVワクチンに関する情報をまとめています~|厚生労働省
【厚生労働省ホームページ】
・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省
【広島県ホームページ】
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