- トップページ
- ecoひろしま～環境情報サイト～
- 平成20年度環境ホルモン環境汚染状況調査結果について
平成20年度環境ホルモン環境汚染状況調査結果について
印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日
１ 状況調査
環境ホルモン※や有機フッ素化合物※※などの化学物質の環境汚染状況を把握し環境リスクの低減を図るため，河川及び海域の水質調査を実施した。
※環境ホルモン：魚類の生殖等の正常なホルモン作用に影響を与える内分泌かく乱化学物質
※※有機フッ素化合物：環境中に広範囲に存在し，生態系への影響が懸念されていることから，
近年国際的に関心がもたれている化学物質
２ 調査内容
(1)調査項目：《環境ホルモン》ノニルフェノール，4-オクチルフェノール及びビスフェノールＡ
《有機フッ素化合物》ペルフルオロオクタンスルホン酸（ＰＦＯＳ）
ペルフルオロオクタン酸（ＰＦＯＡ）
(2)試料採取時期：平成２０年１０月
(3)調査地点：《環境ホルモン》１３地点（河川１１地点，海域２地点）
《有機フッ素化合物》１地点（河川）
３ 調査結果
環境ホルモン
環境ホルモンは，全ての地点で予測無影響濃度※を下回っていた。（詳細は，別紙のとおり。）
| 物 質 名 | 検出範囲 (  ) | 予測無影響濃度 を超えた地点数 | 予測無影響濃度 ( ) |
|---|---|---|---|
| ノニルフェノール | 0.05未満～0.18μg/L | 0/13 | 0.608μg/L |
| 4-オクチルフェノール | 0.01未満～0.01μg/L | 0/13 | 0.992μg/L |
| ビスフェノールＡ | 0.01未満～0.13μg/L | 0/13 | 24.7μg/L |
（参考）μg（マイクログラム）＝10-6g（100万分の1グラム）
※予測無影響濃度とは
魚類へ害を及ぼさない最大の濃度に，10倍の安全率を乗じて設定された濃度である。
なお，人への健康影響については，現在国が各種実験中であり，魚類の予測無影響濃度が，そのまま人には当てはまらないことに留意する必要がある。（環境省の報告書による。）
有機フッ素化合物
有機フッ素化合物は，全国検査結果の範囲内であった。
| 物 質 名 | 測定値（ng/L） | H16の全国の測定結果（河川水）（ng/L） |
|---|---|---|
| ＰＦＯＳ | 31ng/L | 0.24～37.32ng/L |
| ＰＦＯＡ | 12ng/L | 0.10～456.41ng/L |
（参考） ng（ナノクログラム）＝10-9g（10億分の1グラム）
