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AIサンドボックス参加者と横田知事

AIで地域課題を解決!「広島で挑戦する価値」の本音

ひろしまを学ぶ |

海苔養殖の未来を変え、建設現場を効率化し、万引き防止まで!?「ひろしまAIサンドボックス」では、全国のAI開発者と県内企業がタッグを組み、現場の様々な課題の解決に挑んでいます。

横田美香知事とAI開発者たちによる座談会から、なぜ今、広島が「AIで挑戦する舞台」として注目されているのか、その魅力と新たな可能性を探ります!

広がる挑戦の場 「ひろしまAIサンドボックス」

ひろしまAIサンドボックス

「ひろしまAIサンドボックス」は、全国のAI開発者と広島県内の企業や自治体をマッチングし、AIを活用したソリューションの開発・実証を支援する取組です。

地域ならではの課題をアイデアとAIの力で解決し、広島県が実証費用やマッチングを後押しすることで、広島から新たなイノベーションを生み出すことを目指しています。

第2期となる今年度は、県内企業から258件の課題が提出され、全国から1203件もの解決案の提案がありました。厳しい選考を突破した17件のプロジェクトが採択され、現在、広島各地の現場で熱いチャレンジが進んでいます。

AI活用の最前線!企業の本音

座談会の様子

座談会は9月に、広島市内で、横田美香知事と第2期採択企業3社で行われました。現場で生まれた驚きのAIソリューションや、全国の起業家が「なぜ広島で挑戦するのか」という本音に迫ります!

養殖現場の課題を可視化!AIが変える漁業の未来

AEROFORGE DYNAMICS株式会社 代表取締役池田喬志さん
AEROFORGE DYNAMICS株式会社 (広島市)
代表取締役 池田 喬志さん
60年続く海苔養殖のマルコ水産有限会社 (福山市) と一緒に取り組む中で、一番に感じたのは、日々変わる海の状態を「週1回の目視観察や手動測定」に頼らざるを得ないという切実な問題でした。潮流や雨、気温などの影響で海の状態は短時間でも大きく変わるため、次の測定までの変化を把握しづらいのが現状です。
この問題を解決するために私たちが開発を進めているのが、AIを活用した「三態窒素」の推計・予測技術です。海苔の成育に欠かせない栄養塩 (三態窒素) を直接測る技術はまだ確立されていません。そこで、ブイのセンサーで得られる水温や潮流などのデータをAIに入力し、三態窒素の数値をAIで予測できるようにしました。これにより、赤潮の予兆を早く捉えたり、測定のために船を出す際の人手や燃料費を削減したりすることにつなげることを目指しています。
ひろしまAIサンドボックスに参加しようと思ったのは、昨年のかきの大量へい死のニュースに胸を痛め、地域が抱える課題にしっかり寄り添いたいと思ったからです。元海上自衛隊としての知識を活かし、「海に役立ちたい」という強い思いで挑戦しました。今後はこの技術をかきの養殖、さらには農業にも広げていきたいと考えています。

施工計画書の下書きを短時間で!AIが拓く建設DX

FunnelSphere合同会社 CEO小林俊平さん
FunnelSphere合同会社 (東京都)
CEO 小林 俊平さん
今回タッグを組んでいる大津建設株式会社 (三次市) は、年間約100件もの工事を手掛けている会社です。工事の進め方をまとめる「施工計画書」を作成するには、数千ページに及ぶ膨大な仕様書や基準書を読み込む必要があり、工事の規模や内容によって、作成に1週間程度、あるいはそれ以上かかることもあり、大変な作業でした。
そこで私たちはAIを活用し、これまで下書き作成だけで数日から1週間かかっていた作業を、わずか数分から数十分にまで短縮する仕組みを構築しました。積算数値の抽出などは大幅に削減できる一方、生成後の確認・修正のほか、工程管理や独自のスケジュール設計には作成者の判断が必要となります。情報を正確に拾い、誤りを減らす点が難しかったものの改善を重ね、年内には現場での本格運用を目指して開発を進めています。
東京のスタートアップが、地方の切実な課題に直接触れる機会は簡単には得られません。今回、広島県が丁寧に課題を掘り起こし、地元企業とつないでくれたおかげで、最高の開発環境を得ることができました。各社のノウハウをそのまま活かせるカスタマイズ型AIとして、建設業界全体の効率化に貢献できる手応えを感じています。

AIで万引き検知を迅速化!映像解析の最前線

株式会社ジザイエ 代表取締役CEO中川純希さん
株式会社ジザイエ (東京都)
代表取締役 CEO 中川 純希さん
全国で年間約8000億円とも言われる万引き被害。防犯事業を手掛けるCIA株式会社 (広島市) は、長年にわたり防犯カメラ映像を活用した不正行為の分析や防止に取り組んできました。一方で、膨大な映像の中から確認が必要な場面を探し出すには、多くの時間と労力がかかります。
そこで今回、CIA株式会社が培ってきた防犯の知見と私たちのAI技術を組み合わせ、万引きの可能性があるシーンをAIが自動で抽出するシステムの開発を進めています。AIが怪しいシーンをピンポイントで絞り込み、フラグを立ててくれることで、人は該当部分だけを確認すればよくなります。
誤認逮捕を防ぐため、さらに検知精度を上げ、安全性を確立すれば、映像確認の業務を迅速化できると考えています。年内には実際の店舗での実証もスタートする予定です。
来年度には広島にオフィスを構えます。私は広島県出身で、東京に出て改めて気付いたのですが、広島は建築、土木、造船など多様な分野の産業がそろっており、実証のフィールドとしてとても魅力的な地域だと感じています。広島でしっかり現場実証を行い、そこから全国、そして世界へ展開していく流れを作っていきたいです。

「AI×新たなビジネスへの挑戦」を応援!

元安川

AI開発者たちが口を揃えて語ったのは、「広島の人たちの温かさと、挑戦を受け入れてくれるアットホームな風土」でした。データの収集及び分析や生産性の向上といった課題をAIの力で解決する大きな可能性があります。

広島は多様な業種が集まり、人と人がつながりやすい「ちょうど良い」街です。豊かな実証フィールドがあり、温かい人々が待つ広島で、あなたも未来を切り開く新たな一歩を踏み出してみませんか?