私たちに身近な犬・猫。互いに安心、安全な社会へ
ひろしまを学ぶ |
私たちの生活で目にしたり、ふれあったりする動物は様々ですが、その中でも特に関わることが多いのが犬・猫。
犬や猫と一口にいっても、その生活は様々。部屋の中からぼんやりと外を眺める犬もいれば、草むらで戯れる猫の姿もあり、それぞれの命の数だけ、それぞれの生き方があります。
私たちの日常のなかに溶け込む彼らの生活は、様々な取り組みによって守られています。
目次
悲しい命を増やさない地域猫活動
毎年たくさん生まれる猫
猫を飼っている方のうち、約8割は譲渡された猫を飼っているという調査がありますが、その多くは野良猫として生まれた猫が皆さんのお家に貰われていったものと思います。
一頭でも多く、家族のいる「飼い猫」として、家の中で安心して暮らせる人生 (猫生と言うべきかも知れません) をおくってほしいと願うばかりです。しかし、毎年たくさん生まれる猫を全て飼ってあげることはできません。屋外で暮らす野良猫もまだ多いのが現実です。
地域猫活動とは
地域住民が主体となって、地域にいる野良猫の不妊去勢手術を行い、エサのやり方やふんの始末などに関するルールを定めて、地域で野良猫を適切に管理していくことにより、住みよい地域にしていく活動です。
地域住民は、まず、皆さんでしっかりと話をした上で
- 管理していく猫の把握
- 不妊去勢手術の実施
- ふん尿の清掃やエサ場の管理
などに努め、地域猫を管理していきます。
活動をするとどうなる?
この活動は、野良猫によるトラブルを減らすとともに、屋外で厳しい環境を生きる不幸な野良猫の数も減らすことにつながります。
重要なのは、猫に「不妊去勢手術を行う」こと。1匹の妊娠猫がいた場合、妊娠周期を考えると、1年後には20頭以上、3年後には2000頭以上も猫が増える計算になります。そして、野良猫の寿命は4~5年程度。地域猫活動は「一代限りの命を守る活動」なのです。
今すぐ猫の迷惑を防ぎたい場合は…
とはいえ、地域猫活動は猫の生活を制限するものではありません。「現在、野良猫から迷惑を受けていて、どうにかしたい!」という方もいらっしゃるでしょう。
対策については県のホームページなどでも紹介がありますが、
- 猫が嫌がる臭いのものをまく
- 「木酢液」「酢」「唐辛子」などを水で薄めたもの
- レモン・みかんの皮、コーヒーかす
- 市販の忌避剤
- 猫が不快に感じるものを置く
- 猫よけ用の砂利 (猫が嫌う角が尖っている小石等) を敷く
- 猫よけ用のシート (テープ) を猫の通り道に貼る
- 超音波装置を設置する
などが挙げられます。
大切な家族を守るマイクロチップ
動物に装着するマイクロチップとは
マイクロチップは、直径1~2mm、長さ8mm程度の円筒形の小さな電子標識器具です。皮下に装着されたマイクロチップの番号は、専用の読み取り機 (マイクロチップリーダー) で読み取ることができ、飼い主情報を示す「名札」としての役割を果たします。
令和4年6月1日から、ペットショップなど動物販売業者が、犬や猫を販売する場合に、マイクロチップを装着すること等が義務づけられました。ペットショップ等で犬や猫を購入した場合や、マイクロチップが装着された犬や猫を譲り受けた場合は、飼い主情報の登録を行う必要があります。
チップの装着って大丈夫なの?
とはいえ、かわいいペットの体内にチップを装着することは本当に安全なの?と疑問を持つ人もいらっしゃるかもしれません。
装着時の痛みは、注射と変わらず、1分程度で完了です。また、幼少期であっても、身体への負担は少なく、副作用も報告されていません。1回の装着で、その後のペットたちの生活にたくさんのメリットを与えます。
こんなときに役立ちます
迷子、盗難、事故、自然災害など、ペットとはぐれてしまうリスクは多くあります。
離ればなれになったペットがどこかで保護されたとき、マイクロチップの番号を専用のリーダーで読み取ってもらい、その番号からデータベースに登録されている飼い主の情報と照合することで、飼い主の元に戻ってくる可能性が高くなります。
言葉が話せないペットにとって、マイクロチップはペットと飼い主とをつなぐ大切な絆になるのです。
保護犬、保護猫には新たな出会いを
飼い主のいない動物の行き着く先に、動物愛護センターがあります。悲しい場所というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、広島県動物愛護センターはちょっと違います。
2年ほど前の2023年8月にリニューアルオープンし、明るく動物にやさしい空間に変わりました。平日に加え、土日祝日も利用できるようになり、より多くの人が気軽に訪れやすくなりました。
広島県動物愛護センターについて詳しくは、以下の記事でも紹介中です。新しい飼い主と、新しい生活を待つ動物たちに、会いに行ってみませんか。
人も、動物も、暮らしやすい社会に
ペットを飼育する場合は、必ず最後まで責任を持つことが大前提です。また、飼い主のいない動物も、その命は尊重されるべきです。
地域に暮らす動物と、よりよい関係を築いていきたいですね。

