このページでは広島県の絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)と条例指定種(じょうれいしていしゅ)の生きものの解説をしています。
絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)とは、広島県内において色々な要因で数を減らしているため、絶滅のおそれがある生きもののことです。
条例指定種(じょうれいしていしゅ)とは、絶滅危惧種の中でも特に絶滅のおそれが高いため、広島県の条例で捕獲することについて規制がかかっている生きもののことです。
解説した冊子についてはこちら
ほ乳類(けものの仲間)
鳥類(鳥の仲間)
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメの仲間)
両生類(カエル・イモリ・サンショウウオの仲間)
魚類(魚の仲間)
昆虫類(虫の仲間)
貝類(貝の仲間)
その他動物
植物
(畑瀬 淳氏撮影)
全長約1.5m程度のイルカの仲間です。
日本沿岸に広く生息していますが、瀬戸内海では餌生物の生息地となる砂地が減少したことや、
自身の超音波に頼って餌を取る習性のため船舶の往来の影響を受けてしまうことから数を減らしています。
近年では広島湾での観察例が増えています。
令和8年10月に条例指定種に指定されました。
(渡辺健三氏撮影)
冬に来る渡り鳥で、広島県の県鳥になっています。
呉市の蒲刈島周辺の海上で見ることができます。
餌となる魚の減少に伴い、県内での数が減っているため、県の条例指定種に指定されています。
飛来時期には、飛来地周辺がレジャー船航行規制区域として船舶の航行を規制されています。
規制区域についてはこちら
【県鳥「あび」をまもって!】レジャー船航行規制区域について
(内藤順一氏撮影)
トノサマガエルに似た形のカエルで、東海・近畿・瀬戸内海沿岸に生息しています。
岡山種族と名古屋種族に分かれており、広島県に生息している個体は岡山種族に分類されています。
県内では北部や東部の限られた場所でのみ生息していますが、水田の消滅等により数を減らしています。
県の条例により採集することに、規制がかかっています。
(内藤順一氏撮影)
湿地やため池の周辺部に生息する小型(6cm~9cm程度)のサンショウウオの仲間です。
昔はアキサンショウウオとして分類されていましたが、2022年に新種として記載されました。
全国でも広島県の限られた場所にしか生息していない貴重な種です。
令和8年10月に県の条例指定種に指定され、採集することに規制がかかっています。

全国で広島県と岡山県にのみ生息しているタナゴの仲間です。
広島県内では福山市のごく限られた場所にのみ生息しています。
国の法律と県の条例で採集することが禁止されています。
地域や福山市が中心となって保全活動に取り組んでいます。
保全活動についてはこちら
芦田川水系スイゲンゼニタナゴ保全地域協議会
(県職員撮影)
国内でも宮島の限られた場所にのみ生息するシオカラトンボの仲間です。
潮汐湿地(ちょうせきしっち)という川の水と海の水が混ざり合う湿地に生息しています。
国の法律及び県の条例で採集することが禁止されています。
ミヤジマトンボに関する活動についてはこちら
ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会
(県職員撮影)
国内でも広島県の世羅町と三原市にのみ生息しているチョウです。
生息地である湿地や水田の減少、環境悪化に伴い個体数が非常に少なくなっています。
令和8年に県の条例指定種に指定されており、国の法律において採集することが禁止されています。
ヒョウモンモドキの保護に関する活動についてはこちら
ヒョウモンモドキ保全地域協議会

国内でも広島と山口にしか生息していないチョウの仲間です。
カシワ林に生息しているため、非常に数が少なくなっています。
国の法律により採集することが禁止されています。
令和8年に広島県の条例指定種にも指定され、県の条例でも採集が禁止されています。
(内藤順一氏撮影)
淡水に生息する貝の仲間で、本県の生息地が世界の南限に位置している希少な種です。
県の条例指定種であると共に、北広島町と庄原市では天然記念物にも指定されており、採捕は禁止されています。
北広島町では、行政や小学校、地域が協力して幼生の寄生先であるアマゴの放流を実施しています。
(大塚 攻氏撮影)
干潟(ひがた)に生息する甲羅におおわれた海の底の生きものです。
名前に「カニ」がついていますが、カニの仲間ではなく、クモやサソリに近い生きものです。
県内では江田島市や竹原市の干潟で確認されていますが、干潟の減少に伴い数が少なくなっています。
令和8年10月に県の条例指定種に指定され、捕獲には許可が必要となりました。
(高杉茂雄氏撮影)
国内では広島県、岡山県、愛知県、岐阜県にのみ自生しておりますが、数が急激に減少しています。
県内でも限られた場所にのみ生育しており、有志が中心となって保全活動を行っています。
令和8年10月に県の特定野生生物種に指定され、採取が原則禁止となりました。
(世羅 徹哉氏撮影)
キクの仲間で唯一湿地に生息する珍しい植物です。
全国的に数が少なくなっており、県内でも限られた場所でのみ生育が確認されています。
令和8年に広島県の条例に基づき、条例指定種に指定され、採集について規制がかかっています。
ミコシギクの保全活動についてはこちら
福富のミコシギクを守る会 – SDGs未来都市ひがしひろしま