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現在地ひろしまたてものがたり

たてもの情報(3)|市営基町高層アパート


印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月13日更新

市営基町高層アパート/The Municipal Motomachi High-rise Apartment

戦後の広島の暮らしを見つめてきた
日本におけるアーバンデザインの先駆け


市営基町高層アパート 

 

 

 

 

 

 広島の戦災復興とともに計画された高層住宅群。戦後、広島市は基町を官庁街および公園として整備する方針を固めたが、著しい住宅不足に対応するために、応急の公営住宅を建てざるを得ない必要性におわれた。その後も、公営住宅の隙間や河川敷などに住居等を建てる人達が増え、広島県と広島市の協議の下で、老朽化した木造住宅や密集状態を解消するために新たに建てられたのが「市営基町高層アパート」であり、戦災復興の集大成というべき大事業であった。 

 設計を担当したのは、メタポリズム・グループの一員でもある、大高正人。ピロティや屋上庭園、住戸のユニット化などはスイス生まれで近代建築の三大巨匠と呼ばれるル・コルビュジェの「ユニテ・ダビタシオン」に、その源流を見ることができる。しかし、その規模や用途の多様さから、より都市を指向した作品とも言える。

 1968年に建設が始まった高層住宅は、ブロック毎に三つに分けられる。それぞれ建設に要した年月も異なり、最終的に竣工したのは1978年。板状住棟がズラリと並ぶ普通の団地とは異なり、建物が屏風のように“くの字”に折れ曲がっているのが大きな特徴だ。これは、建物どうしの間隔を保ちつつ中央部に大きな空地を確保、さらに住居間で採光条件に格差が生じないようにするための工夫でもある。棟は、北から南に向かっていくほど、低層階になっており、これは周囲の景観にも配慮したとからと思われる。

 また「市営基町高層アパート」は単なる高層住宅としてだけでなく、商店街、集会所、学校、保育所、消防署などを一体的にデザインされており、建築という枠を越えた、一つの都市としてのたたずまいも見せている。さらに、広島平和記念公園の広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)と原爆ドームとを垂直に結ぶ直線(平和の軸線)を延長すると、基町小学校の建物を、そして「市営基町高層アパート」内を通過しているのも、大きな注目ポイントでもある。


設計者/大高建築設計事務所(大高正人)
問合せ先/082-504-2168(広島市住宅整備課)
交通アクセス/アストラムライン城北駅から徒歩2分
公開情報/見学目的での住棟内(共用部を含む)への立入不可
撮影/可(外観のみ)


写真データダウンロード(御自由にお使いください。)

上部は庭園,下部は商店街となっている人工地盤

 

 

 

 

 

 

上部は庭園,下部は商店街となっている人工地盤 (その他のファイル)(11.33MB)

太田川から望む市営基町高層アパート

 

 

 

 

 

 

太田川から望む市営基町高層アパート (その他のファイル)(10.38MB)

南に行くほど低くなるように設計され,眺望にも配慮された屋上庭園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南に行くほど低くなるように設計され,眺望にも配慮された屋上庭園 (その他のファイル)(9.99MB)商店街が配置されている1階エリア

 

 

 

 

 

 

 商店街が配置されて1階エリア (その他のファイル)(10.66MB)

駐車スペースが設けられ,自由に行き来することができる1階ピロティ

 

 

 

 

 

 

駐車スペースが設けられ,自由に行き来することができる1階ピロティ (その他のファイル)(11.02MB)


今回ご紹介した建物は11月11日(土)に建物の解説を受けながら見学をすることができます!
詳しくは「たてものがたりフェスタ2017」のページをご覧下さい!

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