令和元年10月23日,中央労働委員会及び労働紛争解決ネット広島(※)の共催により,広島YMCAにおいて,労使関係セミナー(参加者約150名)を開催しました。
(※労働紛争解決ネット広島とは,個別労働関係紛争の相談やあっせんを行っている機関(広島労働局,法テラス広島,広島県商工労働局,広島県労働委員会,社労士会労働紛争解決センター広島,広島弁護士会)が相互に連携を図るために設置した協議会です。)
厚生労働省労使関係法研究会委員,厚生労働省「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」委員などを務める,原昌登氏をお迎えし,職場でのメンタルヘルス不調の予防,使用者の責任(安全配慮義務),労災補償制度などについて,ご講演をいただきました。
<講師>
原 昌登 氏 (中央労働委員会東日本区域地方調整委員会議委員,成蹊大学法学部教授)
<テーマ>
実務に活かす!職場のメンタルヘルス
メンタルヘルスに関する具体的な紛争解決事例を基に,パネリストが,公労使の立場から,意見交換を行いました。
<コーディネーター>
原 昌登 氏 (中央労働委員会東日本区域地方調整委員会議委員,成蹊大学法学部教授)
<パネリスト>
山川 和義 氏 (広島県労働委員会公益委員,広島大学大学院法務研究科教授)
佐藤 真奈美 氏 (広島弁護士会 弁護士)
佐々木 直美 氏 (広島県社会保険労務士会 特定社会保険労務士)
参加者からは,基調講演については,「法的根拠の説明と,判例や実務が結びつく内容だった。」,「大変分かりやすかった。もっと長い時間,お聞きしたかった。」といったご意見をいただきました。
パネルディスカッションについても,「3人のパネリストのそれぞれの立場での見方の違いが興味深かった。」,「あっせんは双方の歩み寄りで解決を目指すということが理解できた。」などのご意見をいただきました。
今後も,参加者のご意見等を参考にしながら,労使関係セミナーの充実を図っていきます。