働く男性の皆様へ~育休取得のためのポイント~
- 男性の育休って必要?
- いつ,どんなタイミングでどのくらいの期間休んだらいいの?
- 育休を取得するための3ステップ
- 育休後,仕事に復帰したら・・・?
- 育休中の経済的な支援はあるの?
- 会社へのメリットはあるの?
男性の育休って必要?
育児休業とは?
育児・介護休業法では、「子が1歳に達するまでの間(子が1歳を超えても休業が必要と認められる一定の場合には、子が1歳6か月に達するまで)、育児休業をすることができる」と定められています。
育児休業は法律で定められており、条件を満たしていれば申し出により取得することが可能です。また、子供を世話する家族と同居している場合や、子供が養子の場合であっても育児休業を取得することは可能です。
広島県の男性の育児休業取得率
広島県では「イクメン」が増えています。
令和元年度の男性の育児休業取得率は,全国平均の約1.7倍!
広島県では,より多くの男性のみなさんに育児休業を取得いただけるよう,平成22年度には知事自ら都道府県知事として全国で初めて育児休業を取得するなど,男性の育児参画を推進しています。
男性の育休取得のポイント
男性の育休取得のメリット
ママの気持ちの変化
結婚直後は愛情の向かう先のトップは「パートナー」ですが,子供が生まれると子供がトップの座につき、パートナーへの愛情はがくっと下がります。その後、徐々に回復していくグループと、 低迷していくグループに二極化します。
大変な乳幼児期に「パートナーと二人で子育てした」と回答した女性たちの夫への愛情は回復し、「私一人で子育てした」と回答した女性たちの愛情は低迷する傾向にあります。
取得者の声
県内企業の取組内容や育休取得者自身のコメントを小冊子にまとめました。パパが育児休業を取得するメリットや育児休業制度のQ&Aも掲載しています。
いつ,どんなタイミングでどのくらいの期間休んだらいいの?
パパが育児休業を取得する場合,いつ,どんなタイミングでどのくらいの期間休むか,それぞれの家庭の事情やママの体調面,会社の制度をすり合わせて検討していかなければなりません。
ここでは,育児休業の取得タイプをいくつかピックアップして紹介しています。
ママが育児休業中(もしくは家庭育児中)に合わせて育休スタート♪
※「パパ・ママ育休プラス」活用では,最大1歳2か月まで取得可能
ポイント
- ワンオペ育児を回避できる。
- 夫婦で子育てと家事の時間を分担できるようになり、パパとママが同じレベルで育児ができるようになる。
出産後8週間以内に育休をスタートすることで,出産後の母体回復期にママをサポートできる♪
※「パパ休暇」活用で,8週間以内に育休を終了していれば再度育休を取得できる
※「パパ・ママ育休プラス」活用で,最大1歳2か月まで取得可能
ポイント
- ママの育児への不安・ストレスの軽減,産後うつ抑制等につながる。
- 体力の落ちているママの身体的なサポートができる。
ママの育児休業が終わるタイミングでパパが育休スタート♪
※「パパ・ママ育休プラス」活用で,最大1歳2か月まで取得可能
ポイント
- 職場復帰を希望するママのキャリアサポートができる。
- 働くことと,子育てのバランスに施行錯誤する時期に,夫婦で働き方を考えることができる。
さまざまな制度
通常、育児休業の取得は原則1回までですが、子の出生後、父親が8週間以内に育児休業を取得した場合には、特別な事情がなくても、再度、育児休業が取得できる制度。※産後サポート型参照
要件
(1)子の出生後8週間以内に育児休業を取得していること
(2)子の出生後8週間以内に育児休業が終了していること
「パパ・ママ育休プラス」は、両親がともに育児休業をする場合に、以下の要件を満たした場合には、育児休業の対象となる子の年齢が、1歳2か月にまで延長される制度です。※バトンタッチ型参照
要件
(1)配偶者が子が1歳に達するまでに育児休業を取得していること
(2)本人の育児休業開始予定日が、子の1歳の誕生日以前であること
(3)本人の育児休業開始予定日は、配偶者がしている育児休業の初日以降であること
育休を取得するための3ステップ
夫婦(パートナー)間でしっかり話し合う
お互いの人生やこれからの家族の形,仕事とのバランスを考える機会を作り,夫婦(パートナー)で育休の取得時期・期間を決めることが大切!
勤務先に相談する(上司や人事部へ相談する)
勤務先(上司や人事部等)へは,余裕をもって相談する。
- 事前に下調べすること
- 国の定める育児・介護休業法、男女雇用機会均等法、労働基準法について
- 会社の制度について
- 社内の男性育児休業取得事例について
- 育児休業取得の手続きについて(いつまでに,誰に申し出ればよいか)
- 自分自身で整理し,勤務先へ伝えるべきこと
- なぜ,育児休業を取得したいのか
- 育児休業取得が、自分の仕事や家庭生活にとってどのような意味を持つものなのか
- いつから、いつまで、どのくらいの期間取得したいのか
- 現状の仕事の進捗状況や今後の見通し
業務を整理する
育児休業の取得が決定したら,業務を可視化し,整理したうえで,引継ぎを始める。
- 業務を可視化し,任せる案件の分別と整理をする
育児休業に向けて,誰に何を任せるのか上司と相談しながら進めていきます。どこに何があるか誰でも分かるように書類やデータを整理し,引継ぎ書を作成しましょう。
- 自分しか知らない情報・重要な情報は上司やチームに共有する
日頃から,チーム内で情報を共有したり,自分にしか分からない業務を作らないようにしておきましょう。
- 社内外の関係部署に報告する
日常的にやり取りのある部門・部署をリストアップして,誰に何を伝えるべきか,上司と相談しましょう。関連部署からの要請によって,チーム内での引継ぎ内容が変わってくることもあります。
育休後,仕事に復帰したら・・・?
より効率的な働き方にシフトチェンジし,「育休取得者」の優良事例となるよう,こころがけましょう!
- 限られた時間の中でも成果を出せるように,「効率よく業務を進めるにはどうしたらよいか」を常に考え,行動できるようにしましょう。
- 同僚が困っているときは積極的にサポートしましょう。
- 業務効率化による生産性の向上,ワークライフバランスの充実など,育児休業取得者のロールモデルとしての姿を社内で示しましょう!
共働き世帯の県内事例
輝く女性とサポーター対談(くらし編)
広島県内で共に管理職として働くご夫婦を取材しました。
共働き世帯における仕事と育児を両立するための工夫や,子供ができてからのそれぞれの価値観の変化などをインタビューしました。
ご自身の働き方・暮らし方を考え直す参考にしてください。
育休中の経済的な支援はあるの?
1歳未満の子を養育するために育児休業を取得した等の一定要件を満たした方を対象に,育児休業開始から6か月までは休業開始前の賃金の67%,6か月経過後からは50%が支給されます(最長2年まで)
※給付率は,休業開始前の賃金に対する割合です。
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育児休業を開始した雇用保険の被保険者が期間雇用者(期間を定めて雇用される方)である場合は,上記のほか,休業開始時において同一事業主の下で1年以上雇用が継続しており,かつ休業の対象である子が1歳6か月までの間(保育所等における保育の実施が行われないなどにより子が1歳6か月後の休業開始時において2歳までの間)に,その労働契約(労働契約が更新される場合にあっては,更新後のもの)が満了することが明らかでないことが必要です。 |
育児休業中(子が3歳に達するまで)の社会保険料が免除されます。免除を受けても健康保険の給付は通常通り受けられます。また,免除された期間分も将来の年金額に反映されます。
会社へのメリットはあるの?
広島県では,男女がともに子育てに参画し,その経験も生かしながら働き続けることができる職場環境の整備に取り組む企業の拡大をサポートしています。
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イクメンプロジェクト(厚生労働省ホームページ)
イクメン企業アワード受賞企業の取組事例のほか,社内研修資料等が掲載されています。
父親の仕事と育児両立読本(厚生労働省ホームページ)
妊娠,出産,子育て期の父親のかかわり方や,育児休業制度をはじめとする両立支援制度の基礎知識とその活用方法,仕事と家庭の両立のポイント等が盛り込まれています。
お問い合わせ
広島県 商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課 働く女性応援グループ
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