特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬が効きにくくなる、または効かなくなることを、「薬剤耐性(AMR)」と言います。耐性を持った細菌やウイルスが増えると、薬が効かなくなることから、これまでは、感染、発症しても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症が、治療が難しくなって重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。
薬剤耐性(AMR)の拡大を防ぐためには、抗菌薬(抗生物質)を適切に使用することが重要です。抗菌薬を服用する際は、医師や薬剤師の指示を守って、必要な場合に、適切な量を適切な期間、服用しましょう。
正しく使おう抗菌薬(広島県AMR対策連携グループ作成ポスター) (PDFファイル)(675KB)
※薬剤耐性(AMR)や正しい抗菌薬の使用についてまとめられたポスターになります。広島県の取り組みについても記載していますので、参考として下さい。
広島県では、国のアクションプランにも対応するため、令和6年度に「広島県AMR対策連携グループ」を設置し、参加医療機関の協力を得ながら、地域ごとの抗菌薬の使用状況や薬剤耐性菌の発生状況のデータ収集・解析を行うとともに、県感染症予防研究調査会による解析結果の評価を踏まえ、医療関係団体や協力医療機関へのデータのフィードバックを行い、県民への抗菌薬に関する正しい知識の普及啓発に努める体制を構築しています。
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)感染症、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症及び薬剤耐性アシネトバクター(MDRA)感染症は、感染症法上、全数報告対象の五類感染症に分類されています。診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要があります。
ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)感染症、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症、薬剤耐性緑膿菌(MDRP)感染症は、県から基幹定点として指定された医療機関が発生状況をとりまとめて、毎月、最寄りの保健所に届け出る必要があります。
広島県内の発生状況はこちら 👉 五類感染症の月別発生状況
広島県内の発生状況はこちら 👉 定点把握感染症(五類)の発生状況
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