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宮島地域のシカについて

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月4日更新

1.  宮島地域のシカについて

 宮島に生息するニホンジカは,野生動物として自然生態系の重要な構成種であるとともに,住民により大切に扱われてきた歴史があり,また観光要素の一つでもあり,人と密接に関わりながら生息しています。

 しかしながら近年市街地周辺に集中して生息するようになり,シカによる住民の生活環境被害や観光客への危害が問題化してきました。また,シカ自体にも人為的な環境への依存や過密状態によって,異物の誤食による健康被害などの弊害が見られるようになりました。

 

2.  シカ問題への対策の経緯

 平成10年度には旧宮島町が「宮島町シカ対策協議会」を発足させ,これらの問題について検討し,シカの野生復帰の方針を示しましたが,解決には至っておらず,その後,平成18年度に環境省がシカの植生被害調査を行い,また市からの要望を受けて,平成19年度には県がシカの生息状況調査に基づく保護管理報告書を作成し,市に提供しました。

 このような状況を受け,地元廿日市市では平成20年3月に学識経験者(専門家),地元宮島町の関係者及び廿日市市で構成する「廿日市市宮島地域シカ対策協議会」を設立し,その協議会において,シカの生息状況などに係るモニタリング調査及び住民意識調査を踏まえ,「宮島地域シカ保護管理計画」を策定しており,この計画に基づき,廿日市市がシカの保護管理対策を実施しているところです。

 

3. 宮島地域シカ保護管理計画について

 宮島のシカは野生動物であり,自然の中で餌を取り生息しています。これを踏まえ,廿日市市ではシカを自然に帰すために餌やりを禁止し,併せて,栄養状態の悪いシカについては保護し,回復を確認してから自然に帰すなどの管理を,この計画に基づき行っているところです。

 なお,協議会事務局は廿日市市農林水産課となっており,詳細は廿日市市のホームページで御覧いただけます。

 

4.  宮島地域のシカに対する御提言について

 宮島地域のシカについては,全国の皆様から多くの御意見や御提言が寄せられています。

 その多くは,

(1)  宮島は世界遺産の島であり,また宮島のシカは厳島神社の神の使いでもある。海外からの旅行客にも恥じないように,大切にしなければならない。

(2)  シカが餌やり禁止で餓死に追いやられている。虐待されている。

(3)  餌やりを禁止し,野生に返すのであれば,芝生の造成などにより餌を確保すべきである。山にはシカの餌となる植物が生えていない。

(4)  シカの個体数を調整するために,避妊手術で計画的に減少させるべきである。

 という趣旨ものです。

 (1)の御提言の趣旨につきましては,「人とシカが共存し,野生動物として健全な個体群の維持を図る」という「宮島地域シカ保護管理計画」の目的と,到達点は同じと考えております。

  (2)~(4)の御提言などにつきましては,「宮島地域シカ保護管理計画」の中に位置付けられており,県はこの計画に基づくシカの保護管理を支持しているところです。なお,シカの虐待については,確認された事実はございません。

廿日市市宮島地域シカ対策協議会によるシカの保護管理について,御理解と御協力をお願いします。