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公共用水域等水質測定結果 - 令和6年度の調査結果概要

印刷用ページを表示する掲載日2025年11月4日

水質汚濁の状況について、令和6年度の水質環境基準の達成状況をみると、カドミウムなど人の健康の保護に関する環境基準は、測定した146地点すべての地点で環境基準を達成していました。​

 生活環境の保全に関する環境基準について、その代表的な指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)及びCOD(化学的酸素要求量)をみると、河川のBODについては94%、湖沼のCODについては63%、海域のCODについては36%の水域で環境基準を達成しています。(図1)

図1 環境基準達成状況の推移

環境基準達成率のグラフ

  資料:県環境保全課

注)達成率 = (環境基準達成水域数/環境基準類型指定水域数)×100

湖沼については,平成13年3月に3水域(土師ダム貯水池、弥栄ダム貯水池、小瀬川ダム貯水池)、平成17年4月に2水域(三川ダム貯水池、八田原ダム貯水池)、平成18年3月に3水域(渡ノ瀬ダム貯水池、温井ダム貯水池、帝釈川ダム貯水池)が類型指定されている。

● 水質環境基準の達成状況等

 公共用水域の水質の状況を常時監視するために策定した令和6年度水質測定計画に基づき、河川38水系227地点、湖沼8水域8地点、海域6海域67地点について水質測定を実施しました。その結果は次のとおりです。

1 健康項目

 人の健康の保護に関する項目(カドミウムなど27項目)については、146地点(河川22水系90地点、湖沼4水域4地点、海域6海域52地点)で4,133検体を調査しました。(表1 (PDFファイル)(33KB))

2 生活環境項目

 生活環境の保全に関する項目(BOD、COD等12項目)については、297地点(河川38水系227地点、湖沼8水域8地点、海域6海域62地点)で調査しました。

(1)COD等

 環境基準の類型指定がある224地点(河川24水系156地点、湖沼8水域8地点、海域6海域60地点)についてみると、環境基準値を超える検体の割合(環境基準値を超える検体数/調査対象検体数)は、河川4%、湖沼15%、海域18%であり、過去5年(令和元年~令和5年度)の平均と比べて、河川、湖沼は改善傾向、海域は横ばい傾向にあります。(表2 (PDFファイル)(32KB)),(表3 (PDFファイル)(23KB)),(表4 (PDFファイル)(28KB))

(2)全窒素・全燐

 湖沼の全窒素・全燐については8地点で調査しました。その結果、環境基準値を超える検体の割合は全窒素は96%、全燐は58%でした。(表5 (PDFファイル)(21KB))

 また、海域の全窒素・全燐については、49地点で調査しました。その結果、環境基準値を超える検体の割合は全窒素9%、全燐20%でした。(表6 (PDFファイル)(20KB))

(3)水生生物

 環境基準の類型指定がある18地点(河川2水域9地点、湖沼3水域3地点、海域5水域6地点)で全亜鉛、ノニルフェノール及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS)を調査しました。その結果、環境基準値を超える検体の割合は、河川、湖沼、海域とも0%でした。

● 水域別の状況

 環境基準の類型が指定されている河川82水域、湖沼8水域、海域14水域について、それぞれBOD、CODの環境基準の達成状況をみると、達成率は河川で94%、湖沼で63%、海域で36%であり、過去5年(令和元年~令和5年度)の平均と比べてみると、河川、海域は横ばい傾向、湖沼は悪化傾向にあります。(表7 (PDFファイル)(26KB))

 全窒素及び全燐の環境基準の類型が指定されている湖沼8水域、海域9水域について、環境基準の達成状況をみると、達成率は湖沼で全窒素0%、全燐50%、海域で全窒素89%、全燐100%でした。
表8 (PDFファイル)(26KB))

 水生生物の環境基準の類型が指定されている河川4水域、湖沼3水域、海域5水域について、環境基準の達成状況をみると、達成率は、河川、湖沼、海域ともに100%でした。(表9 (PDFファイル)(23KB))

● 富栄養化の状況

 県内の湖沼や海域においては、生活排水等の流入による窒素・りん濃度の上昇(富栄養化)が原因となり、植物プランクトンが繁殖して赤潮や水道水源の利水障害が発生しています。

 このため、海域及びダム貯水池の主要地点において、窒素・燐の水質測定を実施しました。

1 海域の状況

 各水域における年平均値は、全窒素0.13~1.8mg/L、全燐0.020~0.066 mg/Lでした。箕島町地先海域については、全窒素が環境基準を超過しており富栄養の状態にあります。(表10 (PDFファイル)(25KB))

2 ダム貯水池の状況

 貯水量1,000万m3以上のダム貯水池の測定の結果、全窒素の年平均値は0.24~0.68 mg/Lの範囲内にあり、全燐の年平均値は0.008~0.062mg/Lとなっています。

 ダム貯水池別では、温井ダム貯水池は比較的良好な水質を維持していますが、土師、三川、八田原、灰塚の各ダム貯水池は富栄養の状態にあります。(表11 (PDFファイル)(22KB)

※ 富栄養化の目安としては、T-Pで0.02mg/L程度,T-Nでは0.2mg/L程度とされています。(出典:上水試験方法 2001年版 解説編)

 

 

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