潮の状況
磯の生物調査は、潮の最もよく引くころ(潮見表で確認)を計画し、干潮時刻より少し早めに調査を開始しましょう。
服装
磯は足場が不安定で貝殻片などでケガをしやすいため、服装はなるべく膚の露出の少ないものにしましょう。また、はき物は運動靴や磯たびなど岩肌で滑りにくいものにし、念のため救急用品も用意しておきましょう。
調査ポイント
一般に、磯では潮間帯(注)の下部で多くの種類がみられます。したがって、干潮時の少し前には水際に集合し、潮間帯下部を重点的に調べるようにしましょう。また海岸線の10メートル以上の区間を調査しましょう。
観察記録
当簡易調査の記入の際は、大きさ、量、場所などのほか何でも気付いたことを記録しておくようにしましょう。また、名前の判らない生物などは、なるべくスケッチし、後で図鑑で調べてみましょう。
天候
波浪が強いと、水際での観察ができないばかりか、非常に危険です。天気情報で十分に天候を確かめ、波浪が強く、また雨天となるような場合には調査を取りやめましょう。
携帯品
調査票、観察記録ノート、携帯タイプの図鑑、小型バケツ、ビニール袋数枚、貝かき、虫眼鏡、タオルなど。
生物標本
標本にする生物は採りすぎないように心がけ、動物と植物は別々の袋に入れて持ち帰りましょう。
(注)潮間帯(ちょうかんたい)
一般に、潮の満ち引きで海底になったり地上に出たりする部分を潮間帯、その下側を潮下帯と呼びます。