自転車の安全利用について
自転車は車のなかまです。
自転車は,道路交通法では軽車両に位置付けされており,「車のなかま」です。
道路を通行するときは,「車」として交通ルールを遵守するとともに,交通マナーを実践するなど安全運転を心掛けましょう。
自転車事故の発生状況
交通ルール
自転車安全利用五則(令和4年11月1日交通対策本部決定より)
自転車安全利用五則啓発チラシ (PDFファイル)(335KB)
主な交通ルール
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傘差し運転,ながら運転等の禁止 広島県道路交通法施行細則第10条第4号 |
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イヤホン等の禁止 広島県道路交通法施行細則第10条第10号 |
この他にも,酒酔い運転,信号無視,一時停止違反,横断歩行者等妨害などがあります。
交通ルールを守って運転しましょう。
安全な利用
安全点検をしましょう。
自転車に乗る前には,安全点検をしましょう。
小さな不備でも大きな事故につながるものです。
自転車の安全点検のポイントは,「ブタはしゃべる」と覚えてください。
- ブ ・・・ブレーキは,前後ともよく利きますか。
- タ ・・・タイヤの空気は入っていますか。
- ハ ・・・反射板は付いていますか。汚れていませんか。
- シャ・・・車体(ハンドル,サドル,フレーム)は曲がっていませんか。チェーンはゆるんでいませんか。
- ベル・・・ベルはよく鳴りますか。壊れていませんか。
乗車用ヘルメットを着用しましょう。
自転車乗用中の死者の人身損傷主部位(致命傷の部位)は,頭部損傷によるものが多くなっています。
自転車事故の発生状況から,自転車乗用中の乗車用ヘルメット非着用時の致死率は,着用時と比べて高くなっており,頭部損傷が重大な事故につながることが確認されています。
道路交通法では,児童・幼児を保護する責任のある者は,児童・幼児に自転車を運転又は同乗させるときは,ヘルメットをかぶらせるように努めることとされています。
※令和4年4月に成立した改正道路交通法により,自転車利用者の全世代でヘルメットの着用が努力義務となり,1年以内に施行となります。
被害軽減のため,児童・幼児だけでなく,中・高校生や,成人,高齢者も自転車利用時にはヘルメットを着用しましょう。
☝画像をクリックすると広島県警察Youtube公式チャンネルで動画を視聴できます。
自転車保険に加入しましょう。
自転車は,身近で手軽な交通手段として年齢を問わず利用されています。
もし自転車を運転して事故をしても,「被害者になることはあっても加害者になることはない。」と考えていないでしょうか。
自転車を運転中に歩行者や自転車,二輪車などと衝突し,相手に怪我を負わせた場合には,
刑事責任 ・・・ 重過失致死傷罪などの刑事罰
民事責任 ・・・ 相手方に対する損害賠償
等の責任を負うこととなります。
特に民事責任については,民事裁判の結果,裁判所が高額な損害賠償金の支払を命じるケースもあります。
○ 成人男性が,信号無視で横断歩道歩行中の高齢者と接触し,高齢者が死亡
→ 【損害賠償額 5,438万円】
○ 高校生が,無灯火で走行中歩行者と衝突,歩行者には重大な障害が残った
→ 【損害賠償額 5,000万円】
自転車の場合,原動機付自転車や自動車と違い,自賠責保険の加入が義務付けられていないため,任意の損害賠償責任保険等(※)に加入していない場合,損害賠償金の支払いは,加害者自身が賠償することとなります。
※ 自転車事故による損害賠償の負担を軽減する方法として損害賠償責任保険等があります。種類は様々ですが,自転車安全整備店で点検・整備を受けると,損害責任保険と傷害保険が付帯される「TSマーク」などがあります。 |
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指導啓発
警察では,交通実態から,自転車関連事故が現に発生し,又は発生が懸念され,自転車交通秩序の実現が特に必要と認められる区域を「自転車指導啓発重点地区・路線」に選定し,指導啓発活動を行っています。
自転車安全利用啓発カード
広島県警察では,自転車を利用する機会の多い学生向けに,自転車の交通違反例や交通事故に遭遇した場合の対応について記載した「自転車安全利用啓発カード」を作成し配布しています。
持ち歩きやすい名刺サイズですので,ぜひご活用ください。
自転車安全利用啓発カード(印刷用) (PDFファイル)(1.04MB)
自転車運転者講習
交通安全啓発動画(警察庁制作)
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外部リンク
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