令和7年6月2日(月曜日)午後4時から午後5時15分まで
山県警察署
協議会 会長以下7名
警察署 署長以下7名
県内における刑法犯認知件数は増加傾向にあります。
令和5年から令和6年にかけてかなり増えていますが、その主な理由は自転車盗や万引きが急増しているためです。
警察としては、これらの犯罪に対して駐輪場における防犯タグの取り付けや被害店舗に対する防犯指導を行うなどの対応をしている状況です。
一方、当署管内においては、年々、刑法犯認知件数は減少傾向です。
しかし昨今、空き家や倉庫で金属盗が頻発している状況にあり、警察への被害の届出は少ないですが、被害者が警察への届出を行わなかったり、被害者本人が被害に気付いていなかったりなど、潜在的な被害は相当数あると考えております。
引き続き、警戒をしていきたいと考えています。
従来の手口の特殊詐欺とは別に、新たな手口であるSNS型投資詐欺、SNS型ロマンス詐欺というものがあります。これらの被害については歯止めが利かない状況になっています。
山県署管内においては、5月末時点で今年度1件発生していますが、6月以降も続けてSNS型投資ロマンス詐欺が発生しており、被害額は数千万円の被害となっています。
これらの捜査についてはどうしても期間が中・長期に渡ってしまうと、苦労して証拠収集しても、被疑者が国外犯であったりと捜査権が及ばない場所に居たりするような状況で非常に捜査は難航しています。
これらの対策としては、地域住民の方々に対する広報啓発が非常に重要と考えています。
警察としてはあらゆる警察活動を通じて住民の方々の防犯意識を醸成したり、一番重要なことはインターネットリテラシーを身につけてもらうことであると考えておりますので、これらを取り組んでいきたいと考えています。
交通死亡事故については昨年は4月に2件立て続けに発生しましたが、今年は幸い発生はしておりません。
ただし、人身事故については昨年に比べて増加しています。
幹線道路における速度取締りを中心とした事故抑止対策、交通指導取締り、交通監視活動によりドライバーに緊張感を与える活動を強化します。
当署においては速度取締りの重点路線として、交通事故が多く発生している国道3路線を指定しています。
事故を起こす直前に、運転手が相手車両や歩行者などを認めて危険を認知した時の速度を「危険認知速度」と言いますが、この危険認知速度は3路線とも他路線と比べて速いということが言えます。
この3路線での速度取締りを中心とした交通事故抑止活動を行いますが、そのほかの場所でも交差点での交通違反取締り等を通じて交通事故抑止に努めたいと考えています。
先般、加計交通前の交差点で交通事故が発生したことを受け、道路管理者や関係機関と、再発防止に向けてできる対策の検討を行いました。
今後も事故発生箇所等の安全対策を関係機関としっかり連携し実施していきたいと思います。
今年度中、山県署管内で飲酒運転を既に2件検挙しております。残念なことにいまだに飲酒運転を行う悪質なドライバーはいます。
飲酒運転等の悪質交通違反者に対して徹底した取締りを行っていきます。
開催期間は7月11日~20日までの10日間です。
今年も開始日前日の7月10日、安芸太田町役場と北広島町役場の前で交通安全テント村を開村し、ドライバーに安全運転の呼びかけを行う予定です。
そのほかにも登下校時間帯の交通監視や関係機関と連携した広報啓発活動を実施して交通事故の抑止を図りたいと考えています。
安全安心な交通環境の実現に向けて、皆さまのご協力を得ながら取り組んでいきたいと考えています。
隣接警察署及び消防機関と実施したこの訓練については、土師ダムの湖面に要救助者役の者を実際に浮かべたりして、実践的な訓練を行いました。そこでは救命浮輪の投擲、ヒューマンチェーンなどの訓練を実施しました。
そのほか、ゴムボートの組み立てをし、水面の要救助者をゴムボートに引き上げる訓練も行いました。
実際にやってみると、水面から要救助者を引き上げるとなるとかなりの重量があり、難しさが分かりました。
救急法基礎訓練については、北広島町消防、安芸高田市消防の方にご指導いただきながら、訓練用マネキンを利用し、心肺蘇生法、AEDの活用方法について訓練を行いました。
また、ボート上での心肺蘇生法も訓練を行いました。
そのほか、機動隊から持ってきていただいた水陸両用車の体験乗車訓練も行いました。
災害時を含め有事の際は、隣接警察署や関係機関との連携が重要となってきます。今回のような合同訓練は連携を深める意味でも有意義なものとなりました。
今後ともより一層署員の災害等対応能力の向上を図っていきたいと思います。
【意見】
加計交通前の交差点について、道を知らない方々が南方に向けて、道路状況をほとんど確認することなく相当なスピードで走っているため危険です。やはり、南方に行く側に一時停止の標識があった方がいいと思います。
【回答】
速度を落としやすい構造なり表示なりを道路管理者等と相談しながら進めていく必要があると考えています。
【意見】
191号線の事故頻発地域については「上殿」地区と公表していますが、そのほとんどが「上殿」地区にある「発坂トンネル」で事故が発生していますで、「上殿」地区というより「発坂トンネル」という限定で公表し、運転者に注意喚起ができませんか。
【回答】
191号線全体で、事故抑止のため運転手に注意喚起していきたいと思います。ただし、ご質問の場所についても事故の多い場所として事故抑止について検討していかなければいけないと考えています。
【意見】
トンネル内は初めから追い越し禁止と決まっており、トンネル前後は黄色い線が引いてあるのに、トンネル内は白い線になっているので錯覚を起こし、トンネル内であっても追い越しをかけ事故を起こす方も結構いると思います。
前後が黄色なら、中も黄色にしてほしいという思いがあります。
【意見】
三叉路や交差点に道路標示があると分かりやすいと思いますので、それも検討していただければと思います。
【回答】
できる範囲で検討していきます。
【質疑】
各署ごとに白バイが配置されたと聞きましたがそうなのでしょうか。
【回答】
県下すべてというわけではありません。
山県署は従来から白バイが1台配置されています。
【意見】
人や車の往来が多い北広島町づくりセンターの近くに横断歩道がありません。これはどこに言ったらいいのでしょうか。
事故があったとは聞いていませんが、横断歩道があれば車の運転手もより慎重になると思うのです。
【回答】
事故が起こってからでは遅いので道路管理者等の調査を進めさせていただきます。
【意見】
数週間前に、近所の住民が行方不明となった出来事があり、警察に通報したところ、何人もの警察の方から名前や当時の状況など、同じ内容を何度も聞かれました。そのときに思ったのが、事情聴取する警察官を一人にしてもらえれば何回も聞かれることもないのにと思いました。
【回答】
我々としても一回で済ませたいというのは常にあるのですが、第一番に現場臨場した警察官からの報告を受け、それを吟味しまた別の疑問が湧くと、再度の聴取が必要となる場合があります。どうかご容赦いただきたいと思います。
【意見】
行方不明の件について事件性があるかないか、周りの人が分からないままでしたので、そういった情報を警察が住民に対して出せないのかなと思います。
【回答】
個人情報の関係もあり安易にお伝えできない場合があります。
また、行方不明となった方がどういった事情で行方不明になったかという部分も含めて公表できるかを検討してまいります。