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調査研究(県域テーマ 畜産)

印刷用ページを表示する掲載日2020年4月21日

1 テーマ名

 良質なロールベールサイレージ調製技術の検討(H30~R元)

2 目的

 ロールベールサイレージの収穫・調製・保管時の状況と開封時の品質との関連性を分析することにより,良質なロールベールサイレージの調製技術をまとめ,普及活動の資料とする。

 

3 調査研究の内容

 本テーマは,平成30~令和元年度の継続課題である。各年度実施事項を以下に記す。

 【H30年】

 ・課題の抽出と予備調査の実施

 ・予備調査の取りまとめと本調査項目の検討

 【R元年】

 ・収穫・調製・保管及び開封後の品質調査

 ・梱包水分率簡易指標の検討(予乾スピード調査,簡易水分率測定法)

 ・良質サイレージ生産調製に向けた作業ポイントの整理

 

4 成果

 (1)収穫・調製・保管及び開封後の品質調査

 県内6経営体の収穫調製状況(草種:イタリアンライグラス)を調査した。その結果,理想的な梱包時水分率は40%~60%であると示唆された。

 

 (2)梱包水分率簡易指標の検討(予乾スピード調査,水分簡易測定法)

 理想的水分率で収穫するために簡易的な指標として,予乾スピードと水分簡易測定法を検討した。予乾スピード調査の結果から,晴天であれば刈取翌日に適正水分率になることが示唆された。また,電子レンジを用いた簡易水分測定法により,予測の精度を補うことができ,適正な水分率による梱包ができることが示唆された。

 

 (3)良質サイレージ生産調製に向けた作業ポイントの整理

 サイレージ品質を向上させるためには水分の適正な調製だけではなく,酸素の低減が必要であり,そのための収穫調製作業のポイントについて整理し,指導用の啓発資料を作成した。

 

5 普及指導活動における活用方法

 今回の調査により,サイレージ調製における適正な水分率および作業におけるポイントが明らかとなった。この成果を県内畜産経営体に普及することにより,良質なロールベールサイレージ生産を通じた経営改善を目指す。

6 留意事項

 調査結果の詳細等は表1~3のとおり。 

 

表1 収穫・調製調査結果

収穫・調製調査結果

 

表2 サイレージ品質評価調査結果

サイレージ品質評価調査結果

 

表3 啓発資料

啓発資料

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