1 テーマ名
ぶどうの養液土耕栽培の導入効果について
2 目的
養液土耕栽培において,幼木育成促進と広島県での適応性,費用対効果などの情報をまとめ,普及活動に活かす。
3 調査研究の内容
(1)調査圃場:A農場
(2)供試樹:‘シャインマスカット’3年生,11年生各3樹
(3)調査項目:土壌分析,土壌水分,葉色,葉柄中窒素含量,新梢長,主枝延長枝伸長量・節数(3年生樹),収量,果実品質,生育調査,栽培履歴,費用対効果,結果枝C/N比,その他の事例調査
4 成果
(1)幼木育成
主枝長目標1,600cm(結果1,677cm)が達成できた。
(2)広島県での適応性
対照区(収量2,300kg/10a)と多房区(収量3,478kg/10a)の比較を行った結果,糖度が対照区17.0度,多房区15.9度と多房区が低くなり着果量が多いと糖度に影響があることがわかった。
(3)費用対効果
県基準の慣行栽培と比べ収益増となった。
5 普及指導活動における活用方法
現在の養液土耕栽培の広島県での適応性はあり,収量の県基準の1,700kg/10a以上の収量が実現可能である。慣行栽培より収益増となり導入メリットはある。
6 留意事項:十分なかん水量と安定した良い水質が確保できること。
H30 |
R1 |
|
主枝長(cm) |
461 |
1,677 |
樹冠拡大率(%) |
29 |
100 |
表2 果実品質
表3 収 量
表4 費用対効果
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)