畜産課程 肉用牛コース

Meat
分野

肉用牛の飼養管理技術の基本と低コスト生産に向けた経営管理の講義・実習を行っています。

講義では、家畜飼養学、家畜繁殖学、家畜衛生学に加え、最近研究の進んでいる栄養学や行動学、家畜のエサとなる飼料作物学などを学びます。実習では観察や飼料給与など日常の飼養管理のほか、人工授精、助産、疾病の予防・治療、削蹄、飼料作物栽培におけるトラクターなどの機械操作などを学んでいます。飼養している牛、約20頭には、それぞれ担当の学生を決め、担当者が責任を持って管理しています。そのため担当牛の飼料給与表の作成や人工授精などを行うことで、実践的な知識や技術を身に付けることができます。

牛舎の掃除

担当する牛の分娩から育成、出荷、販売まで管理を責任を持って行うことで、実践的な知識や牛の基本的な飼養管理技術を身につけます。牧草も播種から収穫、調製までの一連の作業を行い、栽培技術や作業機械の操作を身につけます。卒業するまでに、家畜人工授精師(牛)と家畜商の資格取得が可能です。

牛の餌の準備

校内では、和牛(黒毛和種)肥育牛、繁殖牛、育成牛、子牛、ヤギ(除草用)を飼育しています。

カリキュラム

肉用牛実習と講義の割合

実習重視のカリキュラム

農業の基礎から体系的に学ぶカリキュラムで、高度な農業技術と経営管理能力を養います。授業は実習が60%、講義や演習が40%で、講義と実習が循環することで、知識や技術を深めることができます。実際に作物や家畜を育てることで必要な技能を習得し、さらに県内外の先進的な農業経営体の視察や経営計画の作成などを通じて、自分が目指す農業経営のイメージを具体化していきます。

就農を見据えた内容

体験学習

1年次の夏:3日間の農業法人等でインターンシップ
2年次:4週間の先進的な農業経営体で実習
実際の農業現場での作業は規模やスピード、管理方法などが違い、とても刺激になります。農業経営をする上で大切な作付計画や販売出荷、雇用管理などについて多くの学びがあります。

卒業論文

■プロジェクト学習
1年次:自分が関心のあるテーマで課題を設定し、課題を解決するための試験の計画立案
1年次の後半~2年次の前半:各自が責任を持って作物・家畜の管理や調査研究に取り組み、その成果を卒業論文として取りまとめます。
■模擬経営実習
実際の経営を想定した経営計画を作成します。その計画に沿って作物・家畜の管理に取り組み、経営管理や労務管理の感覚を養います。

1年次

全課程共通

情報処理基礎・応用/社会人基礎力 I/保健体育 I/特別活動 I/資格取得ゼミ/ガス・アーク溶接
農業概論/農業経営/実験計画法/環境と農業/先端農業機械論/GAP実践論/進路決定ゼミ/農業簿記基礎・応用/農業技術検定取得ゼミ/農業法人等先進事例研究/卒業論文 I

1年次

肉用牛コース

家畜栄養/家畜解剖※1/家畜飼養 I/家畜繁殖生理B※1/家畜衛生※1/飼料作物 I/家畜商講習※1

1年次

実習

農業機械と利用/家畜飼養管理実習 I

2 年次

全課程共通

くらしと法律/社会人基礎力 II/保健体育 II/特別活動 II/フォークリフト技能講習
作物栽培論/6次産業論/鳥獣被害対策/県外先進事例研究/営農設計と分析/卒業論文 II

2 年次

肉用牛コース

家畜飼養 II/家畜繁殖生理A※1/飼料作物 II/畜産先進事例研究

2 年次

実習

先進地農業者等体験学習※2/家畜飼養管理実習 II

※1 入学年度により、履修する年次が変わります。
※2 一部、講義等を含みます。