入社翌日から現場仕事をお願いできる存在

田中高志さん

株式会社ひば高原田中牧場
肥育農家

宮崎正さん

肉用牛・酪農コース卒業生

企業の声
株式会社ひば高原田中牧場 田中高志さん

田中高志さんの写真
宮崎さんの仕事ぶりは
いかがですか?

エサやりからたい肥の作業まで、現場の全てを担ってくれています。私自身が現場に出ていると教える時間がないので、一から現場の知識を説明する必要がなかったので助かりました。入社後すぐに活躍してくれ、前向きに仕事に取り組んでもらっています。

宮崎正さんが働く様子
農大生への印象を
教えてください。

経営者によって畜産の方法、仕事に対する考え方は異なります。私たちの牧場では、交代で休みを取りながら、365日必ず誰かが農場にいて、牛の顔を見るようにしています。牛の生活サイクルに合わせて、何が必要かを考え、必要な仕事をこなしていかなければいけません。実習を経験している農大生は「今、何をすれば良いか」「何のためにこの作業が必要か」身についているので、安心して仕事を任せられますね。

御社の仕事に必要な技術や能力について教えてください。

観察力と探求心です。与えられたことをこなすだけではなく、日々自分で気付き、改善をしないといけません。臨機応変に対応する力が必要だと思います。その点農大生は実習で基礎を学んでいるのでありがたいですね。

卒業生の声
畜産課程 肉用牛コース 宮崎正さん

宮崎正さんの写真
本校に進学を決めた理由を
教えてください。

実家が牧場で、牛を飼っています。幼いころから手伝いをしていたので、畜産をとても身近に感じていたからです。広島県立庄原実業高等学校でも畜産を選択し、もっと学びたいと思い農大に進学しました。

現在の仕事内容と、学生時代の授業や学びで役に立ったことを教えてください。

現在は、牧場での飼養管理と作業全般をしています。やりがいは、お世話をした分、成果が出ること。牛の場合はA5ランクなどの「成績」として分かりやすく表れるが良いですね。
畜産の基礎は高校でも習いましたが、実習は高校が週に1回だったのに対して、農大では授業全体の6割が実習です。朝はエサやりや掃除など牛の管理で始まり、日中は座学、夕方以降はまた牛の管理をする、という生活スタイル。2年間を通して、牛が生まれた時から出荷するまでを一貫して体験することができました。基本は農大で学びましたね。

牛舎の様子

毎日牛に触れていたので、観察力や忍耐力が身につき、今の現場仕事にも役立っています。牛は一頭一頭違うし、講義や教科書などの座学だけでは分からないことがたくさんあります。牛はしゃべらないので、体調不良を早期発見する観察力は特に大切です。

学生時代に取得した資格で役に立っているものはありますか?

トラクターを使った作業が多いので、トラクターの免許が最も役に立っています。もう一つは人工授精です。
資格取得には日数がかかったりするので、仕事の合間では難しいこともあります。学生時代にとっておいた方が良いと思いますね。

寮での暮らしはどうでしたか?

楽しかったです! 畜産だけではなく、野菜や落葉果樹などいろんなコースの人たちと仲良くなれました。1年目は二人部屋ですが、2年目からは一人部屋なので、快適に過ごせたし、特に苦労はしませんでした。食堂で一緒にご飯を食べたり、常にみんなで集まって遊んでいました。
牛舎と寮が近いので、朝5時から乳牛の搾乳をしたり、分娩など緊急時にもすぐに駆けつけられる。寮だったので楽でした。

農大で出会った友人や先生との関係はいかがですか?

週に1回、広島県内の家畜市場で働いているので、卒業生と一緒に作業することがあります。畜産業に就いていたり、自分で牛を飼っている仲間もいるので、近況報告をしたり、情報交換をしたり。高校卒業後に就職していたら得られなかった仲間たちだと感じています。